実は歯のかみ合わせが正しい人はほとんどいません。
「かみ合わせが正しい」とは、「口を閉じようとする顎の動きとかみ合わせが一致している」ということです。
ほとんどの人の顎の動きとかみ合わせの位置はずれています。原始人はそれが一致していたと思われますが、
私達現代社会に住む人間はその生活習慣から「かみ合わせがずれてしまった」といえます。
ただし、かみ合わせがずれていても問題が生じないことも多いです。お酒やタバコをかなり嗜んでも病気にならない
人がいるように、かみ合わせが悪くても問題起きない人は多くいます。
かみ合わせが悪くて問題が生じていればかみ合わせの治療を行います。
その問題とは
・歯がかむと痛い
・歯がしみる
・歯がグラグラしている
・顎が痛い
・ものがかめない
などです。
ただし、かみ合わせの治療は慎重に行わなければならないものなので、必ずしもお勧めできるものではありません。
そんな時に生活習慣でかみ合わせを改善するようにアドバイスを行うことがあります。
それが、「左右対称の生活を心がける」ということです。
かみ合わせのずれは多くの場合、体幹のずれに連動して生じます。体が曲がっているとかみ合わせがずれていってしまうのです。
ですから、体を真っすぐに正しい姿勢でいることはかみ合わせの改善につながるのです。
そのためには、体が曲がる習慣をなくすことが大切です。
・足を組まない
・横を向いて寝ない。仰向けに寝る。
・頬杖をつかない
・テレビを観ながら食事をしない
・片方の肩に荷物を乗せて歩かない
などです。
これらは体が曲がる習慣で、意識してやめることによってかみ合わせの状態も良くなることが期待されます。
私はテニスをしていますが、スポーツでいえばテニス、ゴルフ、野球は左右非対称なスポーツです。
マラソン、水泳は左右対称です。サッカー、バスケットボールも上記のスポーツよりは左右のバランスはいいですね。
音楽では弦楽器は左右非対称です。
左右非対称なスポーツや音楽をやっている人で、かみ合わせがずれている人は多いと感じています。
そういう場合は、日頃ストレッチや整体、マッサージなどで体を整えるといいと思います。
一番無難で手軽に左右対称になれるものはウォーキングです。
毎日30分くらい歩くことがお勧めです。
小幡歯科医院