溝口 徹著、「うつは食べ物が原因だった! 最新版」を読みました。
前作から9年経って出版された最新版です。
私が栄養療法の勉強を始めた7年前に、一番最初に読んだのがこの本でした。
https://blog.goo.ne.jp/obatadental/e/3a5e92e6327acae207be091bd6265590
この中に出てくる「脳内での神経伝達物質の合成過程」の図にとても感銘を受け、講演会でお話しする時は必ずこの図を参照させてもらっていました。
最新版でもこの図は出てきます。
神経伝達物質にはタンパク質が必要ですが、さらにどのような食材やアミノ酸が必要なのか明記されていて、9年経って図も進化しています。
栄養と精神状態の関係を語るうえで欠かせない図です。
この最新版を読んで感じたことは、「栄養療法はまだまだ発展途上で、新しい知見がどんどん出てくる」ということです。
7年前には全く触れられなかった栄養素の効能がたくさん出てきます。とくにビタミンについては、これからも新しい役割が発見されていくでしょう。
・脳内神経伝達物質
・腸脳相関
・カンジダ
・リーキーガット症候群
・グルテン、カゼインフリー
・低血糖症
・ホルモンバランス
このブログでも語ってきた栄養療法のキーワードについて、最新の知見を交えながら詳しく書かれています。とくに、ビタミンB,ビタミンDについてはまだまだいろいろな可能性がありそうです。
私が推奨している糖質制限も出てきます。そして、栄養療法の観点からみた糖質制限の必要性が語られています。
腸ケアのために口腔ケアが大切なことも書かれています。
栄養療法の進歩が感じられる一冊。
お勧めです。
小幡歯科医院
http://www.obatadc.sakura.ne.jp/