小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

6番目の歯が大切

2021-06-28 09:00:00 | インプラント

前回、7番目の歯のインプラント治療は積極的にお勧めしていないことを話しました。

          

これと逆に、6番目の歯の治療は積極的にお勧めします。

 

6番目の歯が奥歯でものを咬む時に要となるからです。

 

ですので、6番目の歯にインプラントをお勧めすることがとても多いです。

        

ブリッジを避けて左下6番にインプラントを入れました。

      

 

たまたま全て左下ですが、6番目の歯があるとないとでは大違いです。

                

インプラント治療をすることに抵抗がある人でも、このように奥歯1本で咀嚼能力が上がることが見込める場合は、第一選択としてインプラント治療をお勧めしています。

 

 

 

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7番目の歯はいらない!?

2021-06-27 21:15:59 | インプラント

歯は親知らずを除くと全部で28本あります。

 

右上や左下などと片側に着目すると、前歯から数えて7本の歯があります。7本の歯が上下左右にあるので、7本×4=28本となります。

 

すべての歯は大切で無駄にしたくないのですが、あえていらない歯があるとすれば前から7番目、一番奥の歯が該当します。私達は専門的にその歯を「7番」と呼んでいます。診療の場面で、歯を「〇番」と呼んでいるのを聞いたことがある方も多いと思います。

 

一番奥の歯を失った時に、あえて治療を行わずに抜けたままにすることは多いです。

 

もし7番目の歯が抜けた時に治療するとなると、インプラントが第一選択となります。

 

7番目の歯が必要かどうかは、基本的には左右の咬み合わせのバランスを考慮して決めますが、一番のポイントは患者さんが咬みにくくないかどうかです。

 

7番目の歯がなくても6番目の歯で十分咬むことができる人もいますし、7番目の歯がないと咀嚼能力が急激に落ちてしまう人がいます。もともと人間が奥歯でものをかむ時に、一番使うのは6番目の歯です。7番目の歯は6番目の歯で咬むことをアシストする役割です。7番目の歯の助けを借りなくても6番目の歯で咬むことができる人は、7番目の歯を治療する必要がなくなります。

 

そういうわけで、7番目の歯のところにインプラントを入れることは多くありません。

 

右上7番がインプラントです。

 

右下7番がインプラントです。

 

左下7番がインプラントです。

 

これらは患者さんの要望によってインプラント治療を行ったもので、実際にインプラント治療を行って咀嚼能力が上がりました。

 

7番目の歯の治療は歯科医側からは積極的にお勧めしないものです。

 

 

 

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レントゲンを撮らない健診では発見されない虫歯

2021-06-20 19:15:41 | 虫歯

学校や幼稚園、保育園、そして保健所など様々な場所で歯科健診が行われています。

     

私も歯科医師会の担当業務として歯科健診を行っていますが、それはレントゲン撮影をせずに見ること(視診)によってなされます。

          

ですので、小さいむし歯は見落とす可能性があります。

 

はっきりとした虫歯がなくてもあやしいと感じる時は、歯科医院を受診してもらって精密に診断してもらうようにします。

           

それでも、虫歯を見落としてしまうリスクは残ってしまいます。

            

 

具体的な例をご紹介しましょう。

       

虫歯があるとは思えない見た目です。見ただけでは虫歯がないと判断しました。

       

しかし、レントゲンを撮ってみたら虫歯がありました。

         

削るとすぐに穴があきました。

     

中くらいの大きさの虫歯がありました。

      

そういう目で見てみると、隣の歯にも虫歯がありそうに見えますが、レントゲンでは治療が必要な虫歯は見られません。

          

何度も紹介している治療方法です。水酸化カルシウムの入った黄色い薬を虫歯のところに入れて、歯を固くする(再石灰化)効果を狙います。

         

蓋をして2~3週間待ちます。実際に虫歯のところは固くなります。次回には治療は終了するでしょう。

       

     

こういうことがあるので、虫歯の診断にはレントゲン撮影が欠かせません。

       

             

 

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矯正治療中の虫歯治療

2021-06-19 17:40:14 | 虫歯

矯正治療中ならではの虫歯治療をご紹介します。

       

矯正治療において歯と歯の間に隙間ができました。

        

通常では見えないところですし、小さいむし歯なのでレントゲンにもほとんど写りません。

           

矯正治療中でなければ発見できない虫歯です。

        

最小限に虫歯の部分を削りました。

     

最低限これくらい削らないと虫歯の治療はできません。削る量がこれより小さいと、材料を埋めるのが困難です。

     

レジンというプラスチック製の材料を埋めて終了です。

       

通常であればこの大きさの虫歯は治療対象ではありません。

       

歯と歯の間が開いていなければ、この小さい虫歯でも今回の5倍くらいの大きさで削らないといけません。

 

歯に対してもったいない治療となってしまうので、通常であればもっと虫歯が大きくなったのを確認してから治療します。

 

必要最小限の削る量で虫歯を治すことのできる、矯正治療中ならではの治療でした。

 

  

 

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塩飴にご注意

2021-06-11 21:31:17 | 虫歯

熱中症予防の商品として最近人気があるのが塩飴です。

 

熱中症予防のための水分補給には塩分も大切であることは周知のことです。

 

そこで登場したのが塩飴です。

 

「熱中症予防に塩飴を」というキャッチフレーズで売られていて、とても人気があるようです。

 

そして、この塩飴で虫歯になる人が増えました。

 

どのメーカーの塩飴にも砂糖やそれに準ずるものが入っています。それはよくわかります。甘味を入れないと、まずくて口にすることができないでしょう。

 

そして、砂糖が入っているので虫歯の原因になります

 

塩飴による虫歯は高齢者に多いと感じています。人は年齢を重ねると唾液の量も減っていきますので、より飴を欲するようになります。そこに、「熱中症予防」のキーワードがついた塩飴が登場しました。ヒットするのは必然だったと思われます。

 

高齢者の中でも、特に男性の虫歯が目立ちました。今まで甘いものを食べる習慣がなかった男性が、塩飴を多用するようになって虫歯になってしまったのです。

 

それまで虫歯になることはなかったのに、高齢になって急に虫歯が増え始めました。「最近、飴をなめるようになりませんか?」と尋ねると、大抵ビンゴです。

 

虫歯にならないためには、飴をやめてもらうしかありません。甘いものを食べる習慣がなかった方にとっては、やめることは大変ではないようです。甘いもの好きな方の甘味制限は苦労します。虫歯予防で一番難しいところです。

 

前回と同様の締めになりますが

 

熱中症予防には麦茶と梅干がお勧めです。

 

 

 

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スポーツドリンクにご注意

2021-06-10 22:32:15 | 虫歯

6月に入り暑い日が出てきました。熱中症に気をつけないといけない季節がやってきました。

 

脱水が熱中症を引き起こす原因となり得るので、熱中症予防に水分をしっかり摂ることが推奨されます。

 

そして、テレビ番組やコマーシャルでスポーツドリンクが毎年のように勧められます。

 

結論から言いますとスポーツドリンクは熱中症対策にNGです。

 

水分補給には塩分をはじめとするミネラル分も大切で、スポーツドリンクにはそれらが含まれています。しかし、スポーツドリンクには砂糖も含まれています。

虫歯について 品川区 目黒駅 小幡歯科医院 (sakura.ne.jp)

(ページの最後にスポーツドリンクに含まれる糖分量が記載されています。)

 

砂糖を入れないとまずくて飲めないという理由があるでしょうが、これがかえって脱水を招きます。砂糖やカフェインのように分子量の大きいものには利尿作用があって、水分を失う原因となります。

 

ですから、緑茶やコーヒーも脱水予防にはNGです。

 

そして、歯科的にスポーツドリンクを飲んでほしくない理由があります。

 

虫歯と歯周病の原因となるからです。

 

虫歯はそのまま含まれている砂糖が原因です。

 

歯周病は以下の二つの理由によるものです。

 

・砂糖を含むものを口に入れるとプラーク(歯垢)がつきやすくなる

プラークができる最大の要因は糖質摂取です。プラークとは細菌の塊なので歯ぐきに炎症を引き起こす原因となります。これは外面での反応です。

 

・血糖値が急激に上がって歯ぐきに糖化が生じる

砂糖を含む液体を飲むと、吸収が早いので血糖値が急激にあがります。急激に増えたブドウ糖が余ってしまうと、体のいろいろなところにくっついて糖化が生じます。歯ぐきが糖化すると炎症が引き起こされて歯周病になります。これは内面から来る反応です。

 

中学生や高校生でも歯周病(歯肉炎という軽度なもの)になります。スポーツドリンクを多飲している子は歯の表面が溶けていたり、歯ぐきが表面的に腫れていたりします。飲み物が原因なので、それらは前歯に起こります。

 

本当に脱水症状を起こしたときはスポーツドリンクは有効だと思いますが、熱中症予防にはお勧めできないものです。

 

熱中症予防には麦茶と梅干がお勧めです。

 

 

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