前回に続き、歯科の統計をご報告します。
歯の治療において人工の歯を入れることを義歯装着といいます。
その義歯の耐久年数を調べた調査がありました。
森田 学他:歯科修復物の使用年数に関する疫学調査(岡山大学予防歯科)
日本口腔衛生学会45(5):1995
それによりますとブリッジの平均使用年数は8年で50%でした。
歯科治療は10年問題なく機能して成功という目安があります。
ブリッジを行った症例では、半分が8年でダメになっているということです。
ブリッジは歯のないところを他の歯で補うため、一つの歯にかかる力が本来の1.5倍から場合によっては2倍くらいの力がかかります。
歯の状態がよくないとブリッジの治療は選択できません。
実際には10年もたなかった症例もありますし、20年近くもつ症例もあります。事前にどれくらいもつかの予測をするのはとても難しいことなのですが、すくなくとも、歯の状態がいいということが条件となります。
小幡歯科医院