小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

ホームVSオフィス

2008-01-31 10:00:00 | ホワイトニング

ホームホワイトニングのメリットはじっくりと確実に歯を白くできることです。

         

デメリットは手間がかかり、期間が1~2ヶ月かかることです。

           

オフィスホワイトニングのメリットは1~2回で治療が終わることです。

         

デメリット後戻りが早いということです。

(後戻りはホームホワイトニングが3年~5年、オフィスホワイトニングが

半年~1年です。)

               

        

この2者を併用するという方法があります。

           

オフィスホワイトニングを行ってまず白くした後ホームホワイトニングを続ける、

という方法です。

          

目的は治療期間短縮です。

           

白くなる効果としてはホームホワイトニング単独でも結果が得られます。

             

オフィスホワイトニングを併用しても結果が良くなる(より白くなる)わけではない

ので、時間や手間がかかることに問題がなければホームホワイトニングのみを

お勧めしています。


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ホームホワイトニング

2008-01-30 10:00:00 | ホワイトニング

ホームホワイトニングは患者さん自身に行っていただく歯の漂白です。

          

患者さん専用のマウストレーを製作し、それを使って家庭で歯の漂白をしていただ

きます。

                

やり方はマウストレーの中にジェルを注入して、歯に装着します。

        

これを1ヶ月から2ヶ月続けることによって、徐々に歯を白くしていく方法です。

          

患者さんにとって、手間と時間がかかる方法ですが歯のツヤを残したままホワイト

ニングすることができます。

         

アメリカでホームホワイトニングが盛んになった頃、日本への輸入を厚生省がなか

なか認可しませんでした。当時、狂牛病が問題になったため多くの薬品の認可が

滞りました。しばらく日本には1種類のオフィスホワイトニングジェルしかありません

でした。

          

その唯一のオフィスホワイトニングジェルを使って私も治療を行っていましたが、

その効果は満足のいくものではありませんでした。

        

白くはなるのですが、ツヤがなくなって(白濁した状態)しまい自然感が失われて

しまうことが多かったです。(うまくいくこともありましたが。)

             

ホワイトニングはいまひとつだと感じていた時、アメリカから取り寄せたホーム

ホワイトニングジェルが手に入りました。

          

そのホームホワイトニングの効果がすばらしく、自然なツヤを残したままきれいに

歯が白くなりました。

          

その後日本でもホームホワイトニングジェルが認可されるようになって現在に至

っています。(日本のホワイトニングジェルはすべて輸入物です。)

           

この体験から私はホームホワイトニングをお勧めするようにしています。

             

オフィスホワイトニングも治療中に併用する光やレーザーが改良されて、自然な

白さを目指しているようです。

         

ただ、現時点ではホームホワイトニングで得られる自然観にはかないません。


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オフィスホワイトニング

2008-01-29 10:00:00 | ホワイトニング

オフィスホワイトニングは歯科医院で行う漂白です。

          

過酸化水素水が少し高い濃度で含まれているペーストを歯に塗って、専用の光や

レーザーを当てて歯を白くするものです。

           

オフィスホワイトニングの長所は1回~2回の治療で効果が出るということです。

           

ただし現時点で私はオフィスホワイトニングをお勧めしません。

         

自然な感じで白くならないからです。具体的には歯のツヤがなくなってしまいます。

             

短期間で白くなるということは、何か(ツヤ)を失っている可能性があります。

          

お勧めするのはホームホワイトニングです。

           


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ホワイトニング

2008-01-28 10:33:00 | ホワイトニング

ホワイトニングとは「歯の漂白」=歯を白くする、治療です。

           

歯の表面に漂白剤(過酸化水素水あるいは過酸化尿素水)を効かせて、歯を白く

(脱色)しようという治療です。

          

最大のメリットは歯を削ることなく白くなるということです。

          

大きなデメリットはありません。

        

デメリットとしては、歯がしみることがあるということと、漂白効果が長期間持続しな

いということです。(3年くらいで元に戻ってしまう。)

           

ホワイトニングには「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」の2種類が

あります。

           

                   

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/whitening.html


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クリーニング

2008-01-27 10:00:00 | 予防

クリーニングは「歯周病」の内容にたくさん出しました。

        

歯周病になっていない方にも定期的なクリーニングはしていただきたいので、

今回はそういう内容です。

         

特に虫歯も歯周病にもなっていない人にとって、何故クリーニングをお勧めする

のでしょう。

            

一つは歯を100%磨くことは現実的には不可能であるということ。

        

歯の形は複雑ですから、どうしても磨ききれない場所ができてしまいます。そこに

は少しずつ汚れがたまってしまい口臭の原因にもなります。歯科医院で専門的な

器具を使ってクリーニングすれば100%歯をキレイにすることができます。

  

もう一つは毎日しっかり磨いていても歯はザラザラしてくること。

          

毎日食事をしていますから、いろいろな食べ物、飲み物がお口の中に入っていま

す。そして、その中で歯に残りやすい物が少しずつ歯についていきます。それが

歯がザラザラする原因です。

                   

クリーニングをすると歯はツルツルになります。ツルツルになると気持ち良いだけ

でなく、毎日のブラッシングが楽になります。ササっと磨くだけで汚れが落ちるよう

になるからです。

               

以上の2つが、歯に問題がなくてもクリーニングを定期的にした方が良い主な理由

ですが、もう一つ目的があります。

          

クリーニングをすると歯をまんべんなくチェックするので、健診にもなります。

        

普段磨ききれないところを重点的にクリーニングするので、初期の虫歯や歯周病

の発見にもつながります。

         

定期健診を兼ねて、クリーニングを年に1度はしていただきたいものです。

                  

         

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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インプラント治療の選択

2008-01-26 10:00:00 | インプラント

「インプラント治療を行うべきか?」

          

これを決定するのは患者さんです。

             

しかし、自分の口の中とはいえ決定するのは難しいことです。

             

考えるべきことはたくさんあります。

         

他の治療よりインプラント治療を選択した方が結果が良くなるのだろうか?

インプラントを今すぐにするべきか、期間をおいてからするべきか?

体質的にインプラントがもつだろうか?

生活習慣的にインプラントがもつだろうか?

かみ合わせ的にインプラントがもつだろうか?

入れたインプラントがダメになった時に、次の治療は苦痛なくできるだろうか?

治療費は許せるだろうか?

手術に耐えられるだろうか?

などなど(今までブログに書いた内容です。)

         

「悩むくらいならやってみなさい。」という言葉がありますが、歯の治療は「悩んで

いるなら答えがでるまで考えた方が良い。」と思います。

        

一度治療を始めると元にもどれないからです。

           


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インプラント手術の後遺症

2008-01-25 10:03:00 | インプラント

たとえインプラントの手術が失敗して、インプラントを取り除くことになっても

後遺障害は残りません。

    

インプラントを取り除いた後は顎の骨が数ミリ減るのですが、顔の形が変わって

しまうようなことはありません。

               

ただし、インプラントの手術自体に後遺症が残るリスクがあります。

         

上顎は「蓄膿症」です。

     

上の顎には上顎洞という空洞があります。その空洞を突き破るようにインプラント

を入れてしまい、かつ感染してしまうと蓄膿になってしまいます。「蓄膿症」の症状

は鼻の横の痛みや腫れ、鼻づまり、鼻からウミがでる、頭痛、などです。

         

下顎は「神経麻痺」「神経のしびれ」です。

         

下の顎には太い神経(下顎神経)が通っています。インプラントを入れるときにこの

神経を傷つけてしまうと、神経麻痺や神経のしびれが生じてしまいます。

           

具体的には下唇の周りの皮膚の感覚がなくなったり、しびれる(麻酔が残っている

ような感覚)ようになります。

(顔面神経(顔の筋肉を動かす神経)とは関係ないので見た目には異常は起きま

せん。)

        

         

インプラント手術の後遺症はこの「蓄膿症」と「神経障害」です。

          

両者とも適正な長さよりも長くインプラントを入れてしまった時に起きるものです。

レントゲンやCTで術前にしっかりと骨の状態を把握しておけば、避けることのでき

るトラブルです。

             

         

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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インプラント治療の矛盾

2008-01-24 10:00:00 | インプラント

インプラントの発展によって、歯を失っても自分の歯と同じように噛むことができる

ようになりました。

           

それによって、日常の診療も少し楽にできるようになってきました。

         

今までは、奥歯を治療している時に「この歯を失うと、患者さんは食事が快適に

できなくなってしまう。」というプレッシャーを常に感じながら治療していました。

        

インプラントを診療に導入してからは「最悪この歯を失っても、インプラントを

使えばまた歯を作ることができる。」という余裕ができました。

          

ただし、そこに大きな矛盾が生じるようになりました。 

             

歯が悪くなる前に抜いた方がインプラントがうまく入るのです。

               

基本的に歯はとことん残す方が良いと思います。自分の歯で噛むことが一番

だからです。

            

ところが歯が悪くなって限界まで残した場合、その歯を抜いてからインプラントを

入れると良い状態で入らないことがあります。

          

限界まで残さないで、少し悪くなった頃合に歯を抜いてインプラントを入れる

方が、良い状態で入ります。

                

つまり、インプラントを入れる予定なら、まだ使えると思う状態で歯を抜いた方が

うまくいく、ということです。

               

歯を抜く基準が、インプラントの登場によって変わってきました。

              

実際はケース・バイ・ケースですので、よく相談して検討することが大事です。

           

            


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閑話休題

2008-01-23 10:00:00 | インプラント

このブログでは多くの人が読むことを考えて、なるべく常識的な内容にするように

努力しています。

                                   

ところが、インプラントの内容に関しては読み返してみるとかなり主観的な内容に

なっています。つまり確固たる常識がないのです。

           

インプラントは市民権を得ていますが、今は混乱期ともいえます。情報が多すぎて

玉石混交の状態です。

            

インプラント治療のノウハウはかなり確立されてきています。

         

問題はどういう時にインプラント治療をすべきか、ということが統一されていま

せん。今はそれを確立しようとしている時期です。

             

現時点では、歯医者まかせにせずに患者さんがメリット、デメリットを把握し自分

にとってインプラントが必要な治療かどうか判断するべきであると思います。

             

             


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失敗後の処置(長期)続き

2008-01-22 10:00:00 | インプラント

インプラントがダメになっても、再びインプラント治療をすることがあります。

           

問題は、2度目のインプラント治療をどこの部位に行うか、です。

            

同じ場所にインプラントを入れられる場合は限られています。

              

別の場所にインプラントを入れて歯を回復させることの方が多いです。

            

そのため1回目のインプラント治療の時に、そのインプラントがダメになった時の

ことを考えて入れる部位を決定します。

          

1度目のインプラントがダメになっても、2度目のインプラントを入れて噛むことが

できるように治療計画を立てるようにしています。

         

もちろん1度入れたインプラントが一生もつことが理想ですが、、、、。


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失敗後の処置(長期)

2008-01-21 10:00:00 | インプラント

インプラントが10年もてば歯科の世界ではひとまず成功といえるのですが、実際

問題として10年は短いです。

         

歯科医にとっては10年は長いのですが、患者さんにとって10年は短いです。

           

年数の問題は置いておいて、インプラントがダメになった時のお話をします。

            

単純に二つの考え方に分かれます。

「もう、インプラントはしたくない。」と「またインプラントをしたい。」です。

             

余程短期間でインプラントがダメにならない限り、インプラントを入れた方はしっか

り噛めています。自分の歯と違って末期症状になるまでインプラントは痛くならな

いので、ダメになる寸前まで問題なく噛んでいます。

                

そのため短期間でインプラントがダメにならない限り、インプラントは悪い印象を

与えないものです。

              

そのため、「またインプラントをする」という選択をされる方が多いようです。


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インプラントの失敗(長期)続き2

2008-01-20 10:17:00 | インプラント

インプラントの悪化を止められないこともあります。

           

インプラントの状態が末期に近づくとどうなるのでしょうか。

           

一般的には痛みや歯ぐきの腫れはあまり起きません。

            

ただ化膿してウミが出るようになることがあります。歯ぐきが腫れていないのに、

ウミが出るというのがインプラントに特徴的なことです。

           

ウミが出ているのはすでに末期症状といえるのですが、痛みがなければインプ

ラントを抜きたくないというのが心情です。

        

そのため、痛みがなければウミを抑える処置をして様子をみることが多いです。

具体的にはインプラント周りの徹底的なクリーニングです。

           

最終的に痛みがでたらインプラントを抜きます。痛みが出ているということは、

骨にくっついていないということですので簡単にインプラントは取り除くことができ

ます。


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インプラントの失敗(長期)続き

2008-01-19 10:00:00 | インプラント

10年以内にインプラントがだめになってしまうことがあります。

         

インプラントがダメになる理由は歯周病(インプラント周囲炎)です。

         

ただし、歯と違ってインプラントは状態が末期になるまで痛みが出ません。

        

自分の歯は歯周病が初期の状態でも痛みが出て、警告を発します。ところが、

インプラントには神経が通っていないため余程歯周病が進行しないと痛みが

出ないのです。

            

痛みが出ないのはいいような、悪いようなことです。

            

症状を頼りにメインテナンスができないからです。具体的には悪くなっても気が

つかないので対応が遅れる心配があります。

         

インプラントの状態を審査するにはレントゲンを撮って調べるしかありません。

          

レントゲンを撮ればインプラントがどういう状態なのか確実にわかります。

           

レントゲンでインプラントの状態が悪化傾向にあると判断されれば、その原因を

探り出して悪化を防ぐ処置をしていきます。

            

悪化を防ぐ具体的な処置は「インプラント周囲のクリーニング」と「かみ合わせの

調整」です。レーザーが有効な時もあります。


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インプラントの失敗(長期)

2008-01-18 10:00:00 | インプラント

一度インプラントが骨についてしまえば、最低でも5年くらいはもちます。

          

ただ、5年でインプラントがダメになった場合は失敗です。歯科の治療では

「10年もたせることができたら成功」という基準があります。

                        

インプラントが10年以内にダメになる要因を以下に列挙します。

             

糖尿病がある

歯ぎしり、食いしばりが強くある

喫煙している

骨の密度が低い

歯(インプラント)磨きをしない

短いインプラントしか入らなかった

かみ合わせを適正に調整できなかった

放射線治療をしていた

            

経験上、歯周病になりやすい人で「糖尿病」「歯ぎしり、食いしばり」「喫煙」がある

人はリスクが高いです。

         

歯周病になりにくい人は、「糖尿病」「歯ぎしり、食いしばり」「喫煙」があっても

インプラントはうまくいきます。

                 

「骨の密度が低い」人や「短いインプラントしか入らなかった」場合でも、噛む力が

弱い人はインプラントが長持ちします。

                      

「かみ合わせを適正に調整できなかった」場合でも、噛む力が弱ければインプラン

トは悪くなりません。

                

噛む力が強い人にとっては、「骨の密度が低い」ことや「短いインプラントしか入

らなかった」ことはリスクが高いです。

       

上記のいろいろな要因が様々に影響しあってインプランとの寿命が決まるので、

簡単に予測はできません。

 

生活習慣で変えられること(禁煙、血糖値のコントロール、歯磨きなど)は、努力

して改善することによってインプラントの寿命はどんどん長くなっていきます。


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失敗後の処置(短期)

2008-01-17 10:00:00 | インプラント

手術後6ヶ月以内にインプラントがダメになることは、きちんとした手術をしていれ

ばほとんどありません。

          

埋入したインプラントが短期的にダメになる場合は、手術中に感触としてわかり

ます。

           

短期的にダメになりそう、つまり骨にしっかりくっつきそうもないと手術中に判断

されたら、インプラントは入れません。

              

ですから、手術中に慎重に判断していれば短期的な失敗はありえません。

          

もし骨の密度が低くてインプラントが埋入できなかった場合は、通常より太い

インプラントで再チャレンジするか、その部位はあきらめて他の部位を検討する

ことになります。


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