歯ぎしりが原因で噛むと痛くなる場合は、2通りの診断が考えられます。
「歯根膜炎」と「歯髄炎」です。
歯根膜炎
歯ぎしりによって歯の根の周りの神経(歯周靭帯)に炎症が起きている状態です。
この神経は取ることができません。
靭帯を傷めたのと同じようなもので、この神経を安静にすることで治ります。
具体的には、その歯で噛まないようにする、噛んでも当たらないように咬み合わせ
を調整する、ことで治します。
歯髄炎
歯ぎしりによって、歯の中の神経(歯髄)に炎症が起きている状態です。
やはり、その歯で噛まないようにしたり、噛んでも当たらないように咬み合わせを
調整することで、痛みを抑えるようにします。
炎症の程度は正確に診断することができません。
神経の炎症はレントゲンに写りません。歯の神経の反応を電気的に診査する機械
はありますが、炎症の程度を反映しません。
炎症の程度は症状(痛み)から判断するしかありません。軽い炎症であれば、完全
に回復する可能性があります。
炎症がひどくなると回復が期待できなくなります。
炎症が回復しなければ、神経を取らなければならなくなります。
年齢が若い方のほうが回復する可能性が高いです。
小幡歯科医院
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