小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

糖質制限すると血圧が下がる

2014-03-18 06:42:00 | 栄養

薬の話からそれますが、糖質と血圧の関係についてお話し

しましょう。

 

 

 

 

 

まず、肥満は高血圧の原因になります。

 

 

 

 

太った分毛細血管が増えてたくさんの血液を送り込まなければ

ならなくなるので、血圧が上がるのです。

 

 

 

 

肥満の人が高血圧になると、お医者さんに「痩せましょう」と

言われるのはこのためです。

 

 

 

 

太る原因になるのは脂ではなく糖質ですから、糖質制限に

よってダイエットすれば血圧を下げるのに有利です。

 

 

 

 

 

また体の内部の話になりますが、インスリンがたくさん出ていると

血圧が上がるようになります。

 

 

 

 

 

インスリンは腎臓に作用してナトリウムや水を再吸収させる

ように働きます。

 

 

 

 

ナトリウムや水が再吸収されると、血液量が増えて血圧が

上がります。

 

 

 

 

 

糖質制限をしていると血糖値が上がらないので、インスリンが

分泌されることが少なくなりナトリウムや水も再吸収されないの

です。

 

 

 

 

 

高血圧になると塩を控えるのが一般的ですが、糖質を控える

こともとても有効だそうです。

 

 

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薬の代謝に栄養素を取られる(高血圧の薬と歯周病その2))

2014-03-16 06:27:00 | 医科と歯科

一般的に高血圧の薬は長期間服用することになりますが、

徐々に歯周病が進行する人がいます。

 

 

 

降圧剤の副作用は歯ぐきが増殖することですが、これは歯周病

になることを示しません。

 

 

歯周病が悪化していくのは、体の内部にその原因があるからです。

 

 

薬の代謝によって体の中の栄養素が奪われることがその原因の

一つです。

 

 

体の中で薬を運ぶ役割を担っているのは、アルブミンという

タンパク質です。

 

 

このアルブミンが足りないと薬が体に行き渡りません。

 

 

また、体の中で薬を無毒化するように代謝するのに酵素が

必要となりますが、この酵素もタンパク質からできています。

 

 

つまり、薬を飲むことはそれだけで体の中のタンパク質を

消費することなのです。

 

 

逆に、タンパク質不足だと薬がきちんと効かないということも

いえます。

 

 

タンパク質は歯ぐきの材料です。

 

 

このたんぱく質が不足すると歯ぐきが正常につくられなくなって、

歯周病になる危険が出てきます。

 

 

 

薬を長期的に飲むということは、こういうリスクも背負うという

ことなのです。

 

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

降圧剤の副作用(高血圧の薬と歯周病その1)

2014-03-14 06:33:00 | 医科と歯科

以前に高血圧の薬を服用すると、歯ぐきが増殖する副作用が

生じることがあることを書きました。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20081104

 

 

高血圧の薬によって歯ぐきが増殖すると、歯ぐきの周りを清潔に

保つことが難しくなり歯周病になりやすくなるというのがその

理由です。

 

 

 

ただし、これは根本的に歯周病になったのではなく、歯周病に

なりやすい環境になっただけです。

 

 

ですから歯ぐきの周りを清潔にする(毎日しっかりと歯を磨く、

定期的に歯科医院でクリーニングをする)ことによって、歯周病が

進行することを防ぐことができます。

 

 

 

ところが、高血圧の薬を飲むようになってから歯周病が悪化

するように思える人もいます。

 

 

なぜか、歯ぐきが弱々しくなっているのです。

 

 

最近この理由を説明できるようになりました。

 

 

薬を代謝するのに体内の栄養素が奪われることがその原因です。

 

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糖質でアレルギー体質になる(コレステロール編)

2014-03-12 01:33:54 | 栄養

糖質によってアレルギーに対抗する力が弱まる可能性に

ついて書きました。

 

 

その対抗するのに必要なステロイドホルモンはコレステロールを

材料につくられます。

 

 

 

ですから、コレステロールが少ないとアレルギーに対抗

できないともいえます。

 

 

 

いつも言っている、「コレステロールを下げる薬を飲んでは

いけない」理由がここにもあります。

 

 

 

逆に考えれば体にコレステロールが増えるのは、アレルギーや

炎症に対抗しようとしているとも考えられます。

 

 

 

コレステロールの80%は肝臓でつくられます。食べ物の影響は

20%です。

 

 

 

 

コレステロールが多いのは体が必要としているからであり、

その判断で肝臓がつくっていると考えられます。

(家族性の高コレステロール血症を除きます。)

 

 

 

 

コレステロールを必要とするようなアレルギーや炎症を引き起こす

原因は

 

糖質

タバコ

コーヒー

大量の飲酒

激しい運動

ストレス

 

 

です。

 

 

 

コレステロールを下げる薬を飲むよりも、これらの原因を減らす

ことが重要であるといえるでしょう。

 

 

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糖質でアレルギー体質になる(ステロイド編)

2014-03-10 06:13:00 | 栄養

花粉症の季節がやってまいりました。

 

 

 

アレルギーは特定の物質に対して体が過剰反応を示すものです。

 

 

 

体の状態、特に免疫力とのかかわりがその原因としてありますが、

今回は糖質とアレルギーの関係に絞ってお話ししましょう。

 

 

 

 

実は糖質を摂り過ぎるとアレルギー体質になってしまう恐れが

 あります。

 

 

 

そのキーワードはステロイドホルモンです。

 

 

 

アレルギーの薬として有名な「ステロイドホルモン」ですが、

これは副腎皮質というところでコレステロールを材料に

つくられています。

 

 

 

ヒトは体の中にアレルギーの薬を持っているのです。

 

 

 

 

さて、糖質を摂り過ぎると血糖値が急激に上がるようになります。

 

急激に血糖値が上がると、血糖値を下げるホルモンである

インスリンを分泌して急激に血糖値を下げようとします。

 

 

 

今度は急激に下がった血糖値を上げようとして、血糖値を

上げるホルモンを分泌します。

(糖質を摂り過ぎると、このように体の中で目まぐるしい動きが

起こるのですね。)

 

 

 

 

血糖値を上げるホルモンは副腎髄質でつくられるアドレナリン、

ノルアドレナリン、そして副腎皮質でつくられるステロイドホルモン

です。

 

 

 

血糖値を上げるためには副腎が頑張るのですね。

 

 

 

 

糖質を摂りすぎる生活を続けていると、このように副腎で

つくられるホルモンが大量に必要になります。

 

 

 

人によっては副腎が疲弊してしまい、ホルモンをつくることが

できなくなってしまいます。

 

 

 

特にステロイドホルモンの分泌が減ってしまうと、アレルギーに

対抗する力がなくなってしまうのです。

 

 

 

副腎は生きるために大切なホルモンをつくる臓器なので、

無駄遣いしないようにしたいものです。

 

 

 

 

糖質以外にも副腎に負担をかけるものは、タバコ、コーヒー、

大量の飲酒、激しい運動、そしてストレスです。

 

 

 

 

人によってはこれらのものを避けた方がよいでしょう。

 

 

 

実際、糖質制限を行うようになってから鼻炎が治ったという話を

聞いたことがあります。

 

 

 

ステロイドは炎症を抑える作用もあります。

 

 

 

間接的ではありますが、糖質はアレルギーにも関わっているのです。

 

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「100歳まで長生きできるコレステロール革命」

2014-03-02 01:04:08 | 栄養

今回コレステロールについて書いてきましたが、それにふさわしい

本を読みました。

 

 

大櫛 陽一著 「100歳まで長生きできるコレステロール革命」です。

41yqlz3ivul__bo2204203200_pisitbsti

 

今まで「常識」と思われていたことがほとんどすべて覆されています。

 

 

「コレステロール値は高い方が脂肪率が低くて、長生き」

 

「コレステロールに「悪玉」などなく、数値が高くても薬で

下げる必要はない。」

 

「コレステロールや中性脂肪の高い食品を食べても太る

ことはない。」

 

「太る原因は炭水化物の摂り過ぎ。肉や卵、乳製品などの

動物性脂肪を積極的に摂るようにしよう。」

 

「メタボ健診の基準値には健康な人を「病人」にしてしまう

ワナが仕掛けられている。」

 

「勧められる薬には副作用も多い。「鵜呑み」にしてしまう

のは禁物。」

    

 

 

いかがでしょう。

 

 

私がこれまで書いてきたことと同じことが書かれています。

 

 

おそらく、私もネットから引用している間にこの本からの内容を

手に入れていたのだと思います。

 

 

まさに、これが本当の「常識」なのです。

 

 

ご一読をお勧めします。

 

 

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする