小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

熱中症予防の商品は基本的に虫歯の原因となる

2023-07-23 22:10:49 | 虫歯

今年の夏は7月からかなり暑いです。熱中症で倒れる人のニュースが報じられ、熱中症予防の話も盛んに行われています。

 

今回のタイトルも炎上しかねない表現ですが、事実です。

 

熱中症予防に関しては水分と塩、電解質の補充が必要です。そして、スーパーやコンビニではたくさんの熱中症予防の商品が売られています。代表的なのはスポーツドリンクと呼ばれる飲料と塩飴に代表されるタブレットです。

 

これらがすべて虫歯の原因となります。

 

少なからぬ糖分が含まれているからです。

 

ポカリスエットに成分の一番最初に書かれているのが、砂糖と果糖ブドウ糖液糖です。

この二つは虫歯の最大の原因となります。

 

そして、100ml中炭水化物が6.2gとありますが、これはほとんどが糖分です。糖分量を考えると、ポカリスエットは甘いジュースとおなじことになります。

 

アクエリアスは100ml中の炭水化物が4.7gです。ポカリスエットよりは少ないですが、しっかりと糖分が含まれています。

 

ポカリスエットと同じ大塚製薬で販売されているOS1経口補水液はポカリスエットよりも脱水予防に優れていると思われます。

味もそれほど甘くありません。

 

砂糖や果糖ブドウ糖液糖ではなく、ブドウ糖と果糖が別々に入っています。ただし、人工甘味料であるスクラロースが入っています。

これが少し残念ですね。

 

炭水化物量は100ml中2.5gで、ポカリスエットよりは虫歯になりにくく、脱水予防が必要な場合にはOS1ということになります。

 

ただし、実際に脱水が始まっていて危険な状態ならどんなスポーツドリンクでもよくて、すぐに補給した方がいいです。

そんな緊急な状態になる前に、こまめな水分補給をすることが大切です。

 

あくまで、脱水予防にスポーツドリンクを飲むことは虫歯になるリスクを高めることになる、ということです。

 

様々なスポーツドリンクの成分表です。スポーツドリンクに限りませんが、虫歯になりたくなければその商品に含まれる糖分量(砂糖、果糖ブドウ糖液糖、ショ糖、水飴、人工甘味料、などの)を確認するようにしましょう。

 

 

一方、塩飴には一粒にだいたい5g程度の糖分が含まれています。

 

一つの目安として、虫歯にならない一日の糖分量が、一日20g以下というものがあります。

砂糖は1日どれくらい? - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)

 

塩飴を一日4粒以上口にすると、虫歯になるリスクがとても高くなります。

 

実際、この5年くらいで塩飴で虫歯になった人が多くいます。特徴的なのは高齢の男性に多かったという実感があります。

それまで甘いものを口にする習慣がなかった人が、夏の脱水予防に塩飴をなめるようになって虫歯ができました。

 

脱水を予防するために、市販の商品を買うのは控えましょう。

 

脱水予防にお勧めするのは、麦茶と梅干です。

 

 

小幡歯科医院

目黒駅 品川区 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

 

 

 

 


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