小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

虫歯と知覚過敏

2012-07-30 18:12:32 | 噛むと痛い

歯がしみるようになると、皆さんは「虫歯ができた!」と感じるでしょう。

        

ところが「歯がしみるから虫歯だと思う」という理由で来院される方のうち、

虫歯ではないことがあります。

           

もちろん虫歯が見つかることの方が多いのですが、意外に虫歯が

ないのに歯がしみることは多いです。

 

これが知覚過敏です。

 

虫歯がないのに歯がしみる原因には疲れやストレス、かみ合せの不具合、

歯ぎしりや食いしばり、歯周病で歯ぐきが後退した、歯磨きの圧力が

強すぎる、などがあります。

 

 

虫歯か知覚過敏かどうかは自己判断ができません。

 

ほぼ同じような痛みが出ます。

 

ですから、歯科医院で検査(特にレントゲン撮影)をする必要があります。

 

歯がしみる状態が続いたら歯科医院でチェックしましょう。


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すき屋の牛丼ライト

2012-07-25 06:16:00 | 栄養

Photo

すき屋に「牛丼ライト」というメニューができました。

 

ご飯がありません。

 

肉の下には野菜、そしてその下には豆腐がはいっています。             

 

これは糖質制限メニューなのです。

 

 

牛丼屋さんでこういうメニューができたことは画期的ですね。

 

糖質制限が広まってきた証ともいえます。

 

他の牛丼チェーンでもこういうメニューをつくってもらいたいものです。


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ケトン体は効率のいいエネルギー

2012-07-23 06:52:00 | 栄養

ブドウ糖を体の中に入れないようにする糖質制限。

 

「じゃあ、エネルギーはどうするの?ブドウ糖がなければ

ガス欠した車のようになっちゃうんじゃない?」

 

という質問をよく受けます。

 

その答えがケトン体です。

 

 

 

ケトン体とは脂肪が代謝される時にできる物質でエネルギー源

になります。

 

糖質に頼らない場合は脂肪をエネルギーとして使うのです。

 

脂肪を使って体を動かすわけですから、太らない理由も

うなずけますね。

 

しかも脂肪はエネルギー効率がよく、貯えも効きます。

 

糖質はその場限りのエネルギーで、肝臓で貯えられる

(グリコーゲン)量も限られています。

 

 

糖質制限をして脂肪をエネルギーに変え(ケトン体)、

タンパク質をブドウ糖に変える(糖新生)ことができれば

病気に負けない身体をつくることができます。

 

糖質の悪影響から身を守るわけです。

 

糖質制限の目標はケトン体をエネルギーにすることです。

 

 


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なんでもないのに歯医者に行こう

2012-07-21 06:03:00 | 予防

なんでもないのに歯科医院を受診される方が増えました。

 

 

痛みもなく虫歯や歯周病もない状態での歯科医院受診です。

 

 

つまり定期検診にいらしているわけです。

 

 

虫歯や歯周病がないかどうかチェックして(レントゲンを撮る

場合もあります)、歯のクリーニングをします。

 

 

いい状態を維持して、病気にならにように予防することを

目的としています。

 

 

その期間は人それぞれですが、3か月、6か月、1年に一度の

検診をお勧めしています。

 

 

期間はその人の病気に対するリスクによって設定します。

 

 

安心な人は1年、心配な人は3か月です。

 

 

時々チェックしてクリーニングをするだけですが、定期的に

行っている人は虫歯や歯周病になりにくいです。

 

 

 

悪くなりそうなところがあれば早めに対処(簡単な処置である

ことが多いです)して、病気になるのを防ぎます。

 

 

そして生活習慣のアドバイスをします。

 

最近は「糖質制限」のアドバイスをすることが多いです。

 

 

予防に勝る治療法はありません。

 

 

何でもない時に歯科医院に行くことが大切です。 


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マクロビオティック

2012-07-17 06:47:00 | 栄養

マクロビオティックという食事療法があります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF

 

 

玄米菜食などとも表現されるこの食事法について話します。

 

 

玄米や雑穀を主食とし、有機農産物や自然農法による

食材を選び、なによりも砂糖をしようしないというところに

共鳴していた時期があります。

 

 

実は肉は体に悪いと思っていた時期もあったので、

魚はしっかり摂るマクロビをやろうとしていた時もあります。

 

 

ただ、この食事ではあまり元気がでません。

 

 

タンパク質が足りません。

 

 

特に日頃運動する自分には合いませんでした。

 

 

 

それとは別に、患者さんでマクロビを行っている人にある

共通点があることに気が付きました。

 

 

ちょっと歯ぐきが弱いのです。

 

 

歯周病になりやすいという意味ではありません。

 

 

何か弱々しいのです。

 

 

 

タンパク質が足りないというのがその理由だと思われます。

 

 

歯ぐきが弱っている人にはマクロビオティックは向か

ないんじゃないかなと日頃感じていました。

 

 

 

そしたら別の視点からマクロビを説明しているブログを見つけました。

 

 

ブレス・デザイン・デンタルオフィスの吉岡先生のブログです。

http://www.breath-design.com/?eid=1621007

 

 

この先生は鉄欠乏の観点からマクロビの危険な部分を

語っています。

 

 

 

鉄はコラーゲン合成に必要なので、欠乏すると髪の毛、

皮膚、爪、そして歯ぐきが弱ってしまいます。

 

 

 

歯ぐきが弱っている人は自分の食生活、特にタンパク質の

摂り方を見つめ直すとよいでしょう。

 

 

 

 

 


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鉄欠乏があると糖質制限がうまくいかない

2012-07-15 06:32:00 | 栄養

人はタンパク質を食べるとそれが体の中でアミノ酸に変わり、

それを原料としてブドウ糖をつくることができます。

 

 

これを糖新生といいます。

 

 

その過程で使われるカルニチンという物質が今回の

キーワードです。

 

 

「カルニチンが低下すると脂肪酸β酸化ができず、糖新生が

低下するため、食事が十分に摂れない状態下では低血糖を

きたします。」

 

 

 

様々な物質が入り乱れて糖新生が行われますが、今回は

ここだけに着目します。

 

 

 

このカルニチンの合成にはビタミンC、ビタミンB6、ナイアシン

が必要です。

 

 

 

そのため鉄欠乏の人は糖新生がうまく行われず、糖質制限も

成功しないのです。

 

 

 

日本の女性には鉄欠乏症が多いので、女性に糖質制限が

うまくいかない人が多いこともうなずけます。

 

 

 

またナイアシンというのもビタミンBです。

 

 

 

鉄分とビタミンBが多く含まれる食べ物。

 

 

 

それは肉です。

 

 

肉をはじめとしたタンパク質、鉄、ビタミンBが体の中でうまく

代謝されないと糖質制限はうまくいかないようです。


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糖質制限がうまくいかない

2012-07-13 06:09:00 | 栄養

糖質制限がうまくいくと、甘いものが食べたくなくなります。

 

 

糖質を制限することにより、血糖値が安定するからです。

 

 

ちなみに、甘いものが無性に食べたくなっている時は

血糖値が下がっている状態です。早くブドウ糖を体に

入れて血糖値を上げたいと脳が欲している時なのです。

 

 

糖質制限ができているということは糖新生がうまくできている、

ということです。

 

 

 

糖新生がうまくいかないと、血糖値が下がった時にアミノ酸から

ブドウ糖をつくることができません。

 

 

どうしても甘いものに手が出てしまいます。

 

 

一たび甘いものに手が出ると血糖値が急激にあがり、血糖値は

不安定になります。

 

 

場合によっては甘いもの依存に逆戻りです。

 

 

 

どうして糖新生がうまくできないのでしょう。


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糖新生

2012-07-11 06:36:00 | 栄養

糖質制限では身体の中でブドウ糖に変わる食べ物を食べません。

 

そうやって直接血糖値が上がらないようにするわけです。

 

 

ブドウ糖は脳のエネルギー源です。

 

 

ブドウ糖になるものを摂らないのに、脳にブドウ糖を送ることが

できるのでしょうか。

 

その答えが「糖新生」です。

 

 

これはアミノ酸を原料にブドウ糖を生成する身体のしくみです。

 

 

糖を分解してエネルギーに変えるのと逆の手順で、アミノ酸から

ブドウ糖をつくります。

 

 

ブドウ糖がなくても身体の中でブドウ糖をつくることができるのです。

 

 

 

その原料がアミノ酸、つまりタンパク質です。

 

 

 

糖質制限においてはタンパク質をしっかり摂ることが大切で

あることも強調してきました。

 

 

タンパク質は筋肉や骨、皮膚、内臓など体の基本をなす部分に

使われます。 そして脳にもエネルギーを与えます。

 

 

しっかりお肉を食べましょう、という理由はここにあります。


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「ブドウ糖は脳の唯一のエネルギーだからお砂糖を摂りましょう。」は間違い

2012-07-09 06:42:00 | 栄養

脳はブドウ糖しかエネルギーにできないので、疲れたら

砂糖や甘いものを摂るのがいい。

 

 

これは大間違いです。

 

 

砂糖をはじめとする甘いものがどれほど身体に悪影響を

及ぼすか、このブログでずっと説明してきました。

 

 

そのための「糖質制限」なわけです。

 

 

脳がブドウ糖をエネルギーにしているのは事実です。

 

 

ブドウ糖は砂糖や甘いものに多く含まれていますが、摂取

できるのはそれらだけではありません。

 

 

ご飯やパン、パスタなどの炭水化物も身体の中でブドウ糖に

変わります。

 

また、果物に含まれる果糖も身体の中でブドウ糖に変換されます。

 

 

このように糖分以外のものでも、身体にブドウ糖を取り込む

ことができます。

 

でも、糖質制限はこれらブドウ糖に変換される炭水化物や

果物も制限しようとするものです。

 

 

一体、どうやって脳にエネルギーを与えるというのでしょうか。 

 

 

 

 

 


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中谷美紀さんと糖質制限

2012-07-06 20:24:42 | 栄養

中谷美紀さんが糖質制限にハマッているそうです。

 

http://mdpr.jp/021190720?__from=mixi

 

糖質制限は糖尿病を中心とした糖代謝に関わる病気の予防に有効です。

 

 

 

虫歯や歯周病の治療や予防にも有効であることも述べてきました。

 

 

これが美容にも有効なんですね。

 

 

身体に入った糖質は組織を「糖化」させるので、組織は衰え老いて

いきます。

 

 

糖質はアンチエイジングの大敵なわけです。 

 

 

 

私は美容のための糖質制限を勧めるわけではありませんが、中谷さんの

影響で糖質制限が広まればいいな、と思います。


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