小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

砂糖は1日どれくらい?

2007-10-30 23:54:22 | 虫歯

虫歯の最大の原因は砂糖ですが、摂らないわけにはいきません。

Img_2011_3

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ソース

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マヨネーズ

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ケチャップ

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ジャム

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すべて砂糖が入っています。普通に食事をするだけで、20g程度の砂糖を摂って

います。

 そこで、虫歯にならない1日の甘いものの量というのが目安としてあります。砂糖

にして1日20gです。具体的にはペットシュガー3本分で、「ケーキ1コに飲み物に

砂糖1本」です。

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Petsugar2

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ペットシュガー6g。これ3本分を目安量としてください。

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「甘いものは1日に、ケーキ1コに飲み物にペットシュガー1本までですよ。」と言わ

れて、「こんだけぇー!」と感じる人は要注意です。

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虫歯

2007-10-30 22:45:01 | 予防

虫歯の最大の原因は「砂糖」(ショ糖、スクロースともいいます)です。

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http://http://www.obatadc.sakura.ne.jp/caries.htm

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砂糖がプラークに入っていると、虫歯菌が栄養を得て活発になってしまいます。ま

た砂糖がべたべたしているために、歯ブラシで磨いてもプラークが残りやすくなっ

てしまいます。

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そのため、甘いものを食べていると虫歯になりやすくなるのです。

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「そんなに甘いものを食べていないのになぜ虫歯になるんだろう。」と思っている方

は、いつも飲んだり食べたりしているものの「原材料名」を確認してみてください。

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「砂糖」、「ショ糖」、「スクロース」などの表示があったら虫歯の原因になる食品で

す。

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Img_1999_4

砂糖、スクロース、ショ糖の表示があったら、

虫歯の原因になります。


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プラークコントロール

2007-10-30 01:31:34 | 予防

虫歯も歯周病も原因はプラークです。

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プラークは細菌の塊のことです。実は虫歯菌も歯周病菌も、1匹では何も悪さをし

ません。集団でかたまってはじめて歯や歯ぐきに悪影響を及ぼします。

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食べかすがなければ細菌は集まらないのでプラークは歯につきません。

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できたてのプラークは歯ブラシでちょっとこするだけで崩壊します。

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それで「食後に歯を磨きましょう」ということになるのです。

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ただし砂糖の入ったプラークとなると話は違ってきます。

           

                     

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html


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治療の成功率(続き2)

2007-10-27 12:41:30 | 歯科話

最後に「成功率」そのものについてお話します。

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私は99%(100%成功する治療は存在しません)くらいの成功率がないと治療と

しては不完全なものだと考えています。それでも100人のうち1人は失敗するという

ことです。

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10年もつことを成功とするならば、実際には成功率90%くらいの治療を多くしてい

るような気がします。10人に1人は10年以内に問題が起きてしまうということです。

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そのため「治療方針」の項目で述べましたが、ダメになった時にいかに患者さんの

負担なく回復できるか、ということを常に念頭においています。

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成功率について昔雑誌で読んだ小話です。私の大好きな話です。

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患者「先生、この治療の成功率はどれくらいですか?」

医者「この治療は成功率が低く、10人に1人しか成功しない厳しいものです。」

患者「それでは、私は助からないということですね。」

医者「安心してください。私は最近9人の人にこの治療をして全員失敗しています。

あなたが10人目なのです。」

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成功率なんてあてになりませんね。


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治療の成功率(続き1)

2007-10-27 12:27:42 | 歯科話

自分の治療の成功率は、はっきりとお話することができます。

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ただこれから治療する患者さんにその成功率が当てはまるかどうかは、残念なが

ら「やってみないとわかりません」。

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「こういう治療をしましょう。」とお話しするときは99%以上成功すると思っている時

です。

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「こういう治療もありますが、リスクもありますので他の治療も考えましょう。」とお話

している時は成功率80%くらいです。

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「厳しいですがやってみましょうか。」と言っている時は60%くらいです。

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「無理にやらないほうがいいでしょう。」と言っている時でも40%くらいの時もあります。

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成功率が50%に満たない治療は余程患者さんに理解がないと、失敗した時のシ

ョックが大きいです。「だめもとでもいいから治療する」という気持ちでなければ耐え

られないものです。

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成功率が高ければ歯科医の顔に自信が満ち溢れていると思います。低い場合は

自信のなさそうな顔になっていると思います。

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歯科医の顔色も参考にしてください。


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治療の成功率

2007-10-27 12:07:42 | 歯科話

「この治療は成功しますか?」

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これもよく受ける質問です。

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現在歯科の世界では、「治療の成功率を自らの経験で決めてはいけない。(由緒

正しい)機関の研究によって導かれた科学的根拠に基づいた治療の成功率を患

者に提示しなければならない。」という潮流になっています。

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これは、「自分の経験をもとに患者さんに治療を勧めると、自分の得意分野の治

療ばかりするようになる。これでは患者さんが適正な治療を受ける機会を失うこと

になりかねない。科学的にみて適正な治療を患者さんに勧めるべきである。」とい

うことです。

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現在、すべての治療ではありませんが由緒正しい機関の治療の成功率が論文の

中で提示されています。由緒正しい機関とはほとんどが大学です。大学の中です

べての歯科医が、同じ材料を使い、同じ治療方法を行うことによって、治療の成功

率を算出しています。

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これはとても参考になるのですが、私は自分の治療に取り入れていません。

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それは患者も歯科医も、予測のできない「生身の人間」だからです。診療していて

いつも感じますが、同じ人はいません。科学的根拠は「個人差」によってふっとんで

しまいます。

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そのため私は、科学的根拠を参考にして自分の経験から治療の成功率を算出し、

患者さんの好みに合った治療をお勧めするようにしています。


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何年もちますか?

2007-10-27 11:25:53 | 歯科話

治療が終わった後に患者さんから「何年もちますか?」という質問をよく受けます。

実はこの質問にきちんと答えたことがありません。

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「10年はもちますよ。」(余程自信のある時)

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「10年はもたせたいですね。」(ほとんどの場合、この言葉で逃げる)

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長期にもたない場合ははっきりいいます。

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「2、3年でダメになってしまうかもしれません。」(悪い予測は簡単にできます)

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実際には治療した歯が何年もつかまったくわかりません。治療の実感として、「うま

くいったから長くもちそうだ」、「厳しい歯だったからあまりもたないかもしれない」と

いう感触があるだけです。10年という年数を示すのは、「しっかりと治療したもの

は10年もたせる責任がある」という歯科の世界での常識があるからです。

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しかも治療後に、年1回から4回(人それぞれです)の検診をして必要なメインテナ

ンス(クリーニングやかみ合わせのチェック)をしないと、10年もたせる自信はあり

ません。

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「一生懸命もたせる努力をしますから、定期健診に欠かさず来て下さい。」

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これが答えです。(答えになっていませんね。)


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治療方針(続き4)

2007-10-27 00:40:03 | 歯科話

「治療方針」のお話の最後になります。

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治療方針というと「どのような治療をするか」ということだけを考えがちですが、「何

もしない」という選択肢もその中に含まれています。

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治療してもうまくいかない可能性が高い場合や、もう少し後になってから治療をし

た方がよい場合、などがそれにあたります。

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例えば、現在は忙しいけれども1、2年後に時間がとれるような場合、すぐに治療

を始めるよりも良い結果が得られることがあります。本格的な治療を始めるまで

は、現状の歯が悪くならないようにする治療にとどめます。

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良い治療をするためには、適切な治療時期も考慮する必要があります。


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治療方針(続き3)

2007-10-26 18:15:51 | 歯科話

「聞いてないよ」というトラブルが生じるのは治療がうまくいっていない時です。治

療がうまくいっている時は説明が足りなくてもトラブルが生じることはありません。

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治療の成功率は残念ながら100%ではありません。

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実は治療計画を考える時に、同時にその治療がダメになった時のことも考えてい

ます。そして、ダメになった後の治療が楽にできるか大変な治療になるか、を想像

します。治療した歯がダメになった後に、簡単に回復できれば患者さんの負担も少

なくなります。

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治療の説明では、その治療がダメになった後のこともお話します。


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治療方針(続き2)

2007-10-26 17:57:59 | 歯科話

治療方針は患者さんに決めていただくのがベストだといっても、実際には内容が

専門的なことであるがために決めかねることが多いです。

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最後は「歯科医におまかせする」ということになります。

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その時にいろいろな治療があることを情報として得ていないと、後で「聞いてない

よ」ということになりかねません。(実はこういうトラブルは世の中にけっこうありま

す。)

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その手助けとしてホームページやこのブログで情報を発信していこうと思っていま

す。


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治療方針(続き1)

2007-10-26 13:31:20 | 歯科話

前回「治療方針には答えがない」と書きましたが、これは誰もが認める正解がない

ということです。

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患者さんのお口の中の状態、生活習慣、性格、考え方の違いによって、治療方針

は人それぞれ違うものになります。そして治療方針は歯科医の技量、考え方、得

意分野にも左右されます。

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得てして歯科医は自分の得意分野の治療にもっていこうとする傾向があります。

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ですから考えられるすべての治療方法をお話して、患者さんに自主的に治療方法

を選択していただくのが理想です。


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治療方針

2007-10-25 18:00:12 | 歯科話

歯科治療の中で一番難しいのは治療方針を決定することだと思います。

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虫歯の治療ではそれほど悩むことは少ないですが、歯を失って噛めなくなった患

者さんの治療方針を決めることはとても難しいです。その理由は「答えがない」か

らです。

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治療方針が正しかったかどうかわかるのは、治療が終わってから10年後です。10

年間患者さんが満足されていれば成功ですし、不満があれば成功ではないという

ことです。

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患者さんと一緒に「答え」を探し、10年後に「治療して良かった」と思えるような治

療方針を考えるよう努力しています。

           

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html


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ホームページを開設しました。

2007-10-25 16:43:21 | 閑話休題

ホームページを開設いたしました。

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http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

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今まで院内で患者さんに説明していた事柄をまとめたものです。

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診療室でお話しても専門的な内容ですので、半分伝わればいい方かなというのが

日頃の実感です。来院される前に予備知識として読んでいただいたり、説明を受

けた後に確認として読んでいただければ幸いです。

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なお、まだまだお伝えしたい診療内容もたくさんありますので、今後内容を追加し

ていくつもりです。


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