前回、LCHP(ローカーボ、ハイプロテイン。糖質制限をして
しっかりタンパク質を食べること)によって、噛むと痛かった
歯が治った話をしました。
何故治ったのでしょう。
これは今までブログに書いてあったことで説明がつくので順を
追って解説しましょう。
まずは糖質をやめていただいたら歯の痛みが治った方の場合。
低血糖状態になると歯ぎしりや食いしばりをするようになります。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20110804
歯ぎしりや食いしばりは「噛むと痛い」「歯がしみる」などの
原因になります。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20071223
ですから、血糖値を安定させる糖質制限を行うことに
よって低血糖を防ぐことは歯ぎしり食いしばりをなくす
ことにつながるのです。
当時は歯ぎしりや食いしばりは精神的なストレスや緊張に
よって引き起こされるものだと考えていましたが、そこに
「血糖値が不安定」という理由が追加されました。
そしてタンパク質摂取です。
お肉を食べてもらうようになったら歯の痛みが消えた方の場合。
お肉はパワーの源です。
タンパク質は身体の中ではアミノ酸の原料となります。
ヒトはこのアミノ酸からブドウ糖をつくることができ、これは
糖質よりも保存がきくエネルギーとなります。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20120711
そしてお肉に含まれる鉄分(ヘム鉄)やビタミンBも身体の中で
エネルギーを作り出すのに必要な栄養素です。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20120715
ですから、お肉を食べることは糖質に頼らずにエネルギーを
つくることなのです。そしてお肉では血糖値が上がらないので、
血糖値の安定にもつながります。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20120512
以上の理由で前回お話ししたお二方はLCHPで歯の痛みが
治ったのです。
歯を治療する前に食事を見直す。
こんな時代が到来しています。