小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

プロバイオティクス

2016-08-25 15:25:22 | 栄養

プロバイオティクスとは「消化管内の腸内細菌叢を改善し、宿主に有益な作用をもたらし得る有用な微生物とそれらの増殖促進物質」のことです。

             

これではよくわかりませんね。

                  

これは具体的には善玉菌のことを指します。一般的には乳酸菌とビフィズス菌のことです。

               

食べ物から善玉菌を取るには発酵食品が有効です。

 

味噌

納豆

チーズ

ヨーグルト

漬け物

ザワークラウト

キムチ

昆布茶

テンペ

        

などです。     

             

どの食品が有効かは人それぞれです。

            

日本人には味噌が一番いいのでは、と漠然と考えています。

              

            

この善玉菌の補給ですが、死んだ菌でも有効であると考えられています。

            

それが、「増殖促進物質」です。

            

一般的に細菌は胃酸の強いPHによって死んでしまいます。

             

ですが、死んでしまった乳酸菌やビフィズス菌でも有効であるということは、補給した善玉菌が腸の中に居つくのではなく、補給した善玉菌が腸の中の善玉菌が増える手助けをするということです。

                

手助けするのにその善玉菌の生死は関係がないということです。

                

ですので、サプリメントの形でも効果は期待できるということです。

                

ただし、乳酸菌やビフィズス菌にはたくさんの種類があります。

             

どの種類の菌が自分に効くのかは、試してみないとわかりません。

             

自分でいろいろ試してみるのもいいですが、必要なら専門家の指示を仰いだ方がいいでしょう。   

 


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善玉菌を増やすには

2016-08-24 14:42:46 | 栄養

腸内環境を整えるには、善玉菌を増やすことが大切です。

              

実際には善玉菌を増やすことは簡単なことではありません。

                

腸内細菌叢のことを腸内フローラといいます。フローラとはお花畑のことです。細菌がたくさんいる状態をお花畑になぞらえています。

            

この腸内フローラはなかなか変化しないようにできています。悪玉、善玉、日和見の3種類の菌が一旦バランスを取って安定すると、それを変化させることはかなり難しいことなのです。

                 

特に善玉菌を増やすような変化は難しいです。

           

逆に悪玉菌を増やすような変化の方が起きやすいです。

                

ですから、善玉菌を増やすのは難しいということを頭に入れて、悪玉菌を増やさないようにしながら善玉菌を増やすようにすることが大切です。

                    

善玉菌を増やすキーワードはプロバイオティクスとプレバイオティクスです。

 

一字しか違いませんが、この両者は大きく異なるものです。


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腸内細菌はどこからくるのか

2016-08-23 13:26:31 | 栄養

腸内環境を整えるには悪玉菌を増やさないようにすることが第一歩であることを書きました。

                  

そして、善玉菌を増やすことができれば腸内環境はさらによくなります。

             

善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7くらいが理想と言われていますが、実際には善玉菌が少ない人が多いそうです。

         

                      

ところで腸内細菌はどこからくるのでしょうか。

                 

それは、生まれてくるときに母親の産道を通る時にもらいます。

                  

ですから、お母さんの腸内細菌をまずはそのままもらいます。

              

そして母乳に含まれる乳糖、オリゴ糖、ラクトフェリンによって赤ちゃんは善玉菌を増やしていきます。

             

出産時に母親の腸内細菌が整っていることがとても大切であることがわかります。

          

             

生まれてくるときに産道を通らない場合、つまり帝王切開の場合はその部屋の空気中にいる細菌をまずは受け取ります。

                

そして、そこから母乳によって善玉菌を増やしていきます。

                

        

赤ちゃんにとって完全栄養食である母乳には、腸内細菌を整える作用もあるのです。


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悪玉菌は悪い奴ではない!?

2016-08-22 12:49:50 | 栄養

前回、悪玉菌が増える原因には糖質、アルコール、カフェイン、薬、細菌、ウィルス、精神的ストレスなどがあると書きました。

                 

これらをうまく避けることが腸内環境を良くする基本となります。

                   

          

ところで腸内細菌は、原始の時代から「人が腸の中で仕事をしてもらうために選んだ」ものです。

         

言わば、腸内細菌は選りすぐりの細菌なのです。

                    

ここで、一つの疑問があります。

                  

なぜ、体に悪いことをする悪玉菌も腸内細菌として選んだのでしょうか。

         

                

その答えは、「悪玉菌は汚い仕事をしてもらうために選んだ菌である」ということです。

            

糖質、アルコール、カフェインなどは嗜好品で本来必要のないものです。薬は病気を治すために仕方なく使うものです。細菌やウィルスは日常に溢れているものですが、本来は体の中に入れたくないものです。

                    

悪玉菌はこのような本来体に必要がなく「害になるもの」を代謝するために、腸内の常在菌として選ばれていると考えると、辻褄が合います

(何が腸に害になるかは人それぞれです。)

                 

そして、そのような害になるものが入ってくると日和見菌も悪玉菌に加担して代謝する手伝いをします。

               

悪玉菌は悪いものではなくて、体に害のあるものが入ってきたときに処理をする、言わば汚い仕事をしてくれる「いいヤツ」なのです。

               

ただ、いくらいいヤツでも増えすぎると体に悪影響が生じますので、増えすぎないように生活習慣を整えましょう。


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悪玉菌を増やさないようにするためには

2016-08-21 12:33:07 | 栄養

腸内環境を整えるには、悪玉菌を増やさないことが第一歩です。

              

では、悪玉菌が増える原因はなんでしょう?

             

それは

     

糖質

アルコール

カフェイン

細菌

ウィルス

精神的ストレス

 

です。

               

                 

これらが腸の中に入ってくると、悪玉菌が増えて毒素を出して、便通が乱れたり便やガスが臭くなったり、人によっては体調不良に陥ります。

               

体調不良とは、腹部の膨満感、肌荒れ、体臭、口臭、風邪をひきやすい、倦怠感、疲労感、などです。

                   

何が腸内環境を悪くするかは人それぞれです。

                   

そして、これらは人にとって必須ではなく、特に糖質、アルコール、カフェインは嗜好品です。

               

便通が安定しない人はこれらを避けてみて様子を見てみるといいでしょう。

              

体感がよくなるようなら、それらはあなたの腸をかき乱している原因であるということです。


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腸内細菌の種類

2016-08-20 12:11:29 | 栄養

腸内には3種類の細菌がいます。

          

善玉菌、悪玉菌、日和見菌です。

          

善玉、悪玉は文字通り体にいいこと悪いことをする細菌です。日和見とは「基本的に何もしない」細菌です。

              

              

善玉菌の代表的なものは乳酸菌、ビフィズス菌です。

         

悪玉菌の代表的なものは大腸菌、バクテロイデス、ウェルシュ菌です。

        

日和見菌の代表的なものは大腸菌、バクテロイデス、連鎖球菌、カンジダ菌です。

                 

悪玉菌と日和見菌でカブっている菌があるのは、「環境によって」悪玉にも日和見にもなる菌があるということです。

             

         

日和見菌は基本的に何もしない菌なのですが、善玉、悪玉の多い方に加担するという性質があります。

              

特に日和見菌は悪玉菌が増えた時に増えます。

             

つまり、悪玉菌が増える環境になると、日和見菌も含めてよりたくさんの「悪いことをする菌」がふえてしまうということです。

                

腸内細菌の割合は善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7がよいとされています。

                  

悪玉菌を増やさないようにすることが、腸内の環境を良くする第一歩といえます。


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人は腸内細菌にアウトソーシングしている

2016-08-19 10:51:34 | 栄養

これから、しばらくは腸のお話をしようと思います。
               

                 

腸の中には、人の細胞の数より多い100兆程の細菌がいます。

             

重さにして2㎏もあります。

                 

腸内細菌という言葉がありますが、実際は腸の中は「体の外」です。

                  

口から始まり、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門まで消化管はホースのようになっていますが、これはすべて体の外に相当します。

         

腸内細菌は、そのほとんどが大腸に生息しています。

               

 

人は食べたものをこのホースの中で消化して「体の中」に吸収します。

              

そして腸内細菌はこの体の外で、人のためにたくさんの仕事をしています。

        

消化、吸収から始まって、セロトニンやビタミンBやホルモンをつくったり、免疫にも関わっています。

           

このようにたくさんの仕事をしてくれる腸内細菌を、人は腸の中に「飼っている」わけです。

               

古来から人は腸内細菌と共存してきました。

                    

いわば、腸内細菌に仕事を外部委託しているわけです。

                  

その腸内細菌にはいいものと悪いものがあります。


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