小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

食べ物を小さく切ってから食べる

2024-08-12 18:11:27 | 予防

「食べ物を小さく切ってから食べる」ことが大切です。

 

いきなり食べ方のお話ですが、これは歯が悪くならないように予防することにつながります。

 

「食べ物はよく噛んで、一口30回噛んで食べましょう。」と以前このブログでお伝えしました。

 

これに関連して、「早食い」は歯に悪いです。

 

早食いすることは、一回一回を強く噛んで食べることになり、強い力がかかって歯に負担がかかります。

 

逆に一口30回噛もうとすると、一回一回をやさしく噛むようになります。

 

強い力で30回噛むことは大変だからです。

 

ですので、「食事は一口30回噛むようにして、ゆっくりと長い時間をかけてするようにしてください。それが歯の健康のためになります。」と診療室ではお話ししています。

 

そして、今回のテーマですが、食べ物を口に入れる時に「小さくして」食べることも歯のためになります。

 

大きな塊で食べ物を食べようとすると、意外にかなりの力が噛むのに必要です。

 

特にお肉がその典型です。

 

このブログではお肉を食べることを頻繁に推奨していますが、大きな塊肉にかぶりつくのは歯には大きな負担になります。

 

小さく切ってから食べるだけで、歯を守ることになるのです。

 

お肉は一辺が1センチのサイコロくらいに小さく切って食べてみてください。

 

まず、食べやすいです。

 

そしてそれを30回噛んで食べるのは、じっくり食事することになり、満腹中枢もきちんと刺激され、食べすぎを防ぐことにもなります。

 

食べ物を小さく切って、よく噛んで食べる。

 

歯のためにも、是非日頃から意識してください。

 

 

 

小幡歯科医院

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6番目の歯が一番大事

2024-07-17 22:30:06 | インプラント

以前、前歯から数えて7番目の歯を抜いたらそのままでもいい、という記事を書きました(必ずではありませんが)。

7番目の歯はいらない!? - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)

 

それとは逆に、「6番目の歯が非常に大切である」というのが今回の話です。

 

咬合重心と言いますが、咬み合わせが安定するのに大切なポイントは5番目と6番目の歯の間にあります。

 

そして6番目の歯が人の歯の中で一番大きく、最も食事をするのに使う歯です。

 

上の記事に書いてありますが、一番奥にある7番目の歯は6番目の歯のサポート役なのです。

(ただし、7番目の歯を主に使って食事をする人もいます。人それぞれなんですね。)

 

ですので、奥歯で一番大切な歯は6番目の歯であるといえます。

 

そして、6番目の歯は6歳臼歯と言って、大人の歯で初めて生える奥歯です。

 

まだ自分でしっかり歯磨きができない6歳くらいで生えてくる歯なので、奥歯では一番虫歯になりやすい歯です。

 

実際、6番目の歯だけが虫歯になっていて、その他の歯には虫歯がないという人がけっこういます。

 

この6番目の歯が抜けてしまっている場合は、インプラントを一番に勧めることになります。

インプラント傾斜埋入について インプラント傾斜埋入 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

ブリッジや入れ歯も治療の選択肢にありますが、最も確実に咬めるようになり将来的にも長持ちするのはインプラントです。

「ブリッジ」のブログ記事一覧-小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)

入れ歯の種類について 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

6番目の歯がだめになって場合にはインプラントをお勧めしています。

 

 

 

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非歯原性歯痛

2024-07-12 22:24:43 | 歯科話

タイトルは専門用語なのでものものしいですが、「歯が原因でない歯の痛み」のことです。

 

具体的には歯に全く問題がないのに歯が痛く感じて、時にはいても立ってもいられないくらいの痛みになります。

 

歯科医院ではレントゲンを撮っても問題が見当たらず、その対応に苦慮します。その原因の特定が難しいからです。

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非歯原性歯痛が起こるメカニズムは大きく二つに分けられます。

 

1 脳の勘違い

痛みはすべて脳で感じ取ります。脳が体のどの部分が痛いのかを判断しています。

 

歯が痛いときに「どの歯が痛いか自分でもわからない」ことは多いです。患者さんに問診しても、実際に痛い歯から2,3個ずれていたり、上下で間違える(本当は下の歯が痛いのに、上の歯が痛いと感じている)こともあります。さすがに左右で間違えることはありませんが。

 

これが口の中ではなく、顎の周りのところの痛みが歯の痛みと勘違いされることがあります。関連痛ともいいます。

 

顎周りの筋肉の炎症からくるもの

頭痛からくるもの

蓄膿からくるもの

心臓病からくるもの

 

などがあります。歯と関係のないところの病気が歯の痛みを引き起こすのです。

特に、心臓の病態から歯にくる痛みは歯科医院で診断することは難しいです。

 

2 神経の状態に問題がある

 

歯には脳からくる三叉神経という脳神経がつながっています。脳では大脳の体性感覚野で痛みの判断をしています。その途中に三叉神経脊髄路核という基地局みたいなところがあるのですが、この部分が先ほどの勘違いをおこすところです。

 

こちらは、先ほどと違って神経が傷ついたことによる痛みです。神経障害性疼痛といいますが、腫瘍や糖尿病や帯状疱疹、ストレスなどがその原因にあげられます。

 

もう一つ、神経変調性疼痛というのもあります。

 

神経は傷ついていなくて変調をきたしているだけです。昔の傷が治っているはずなのに痛んだり(痛みの記憶といいます)、やはりストレスが原因で脳の痛みを感じるシステムに変調をきたします。

 

これらの非歯原性疼痛は歯の治療では治りません。といいますか、歯の治療をしてはいけません。

 

そして、一般的な痛み止めの薬が効きません。

 

神経に直接効かせる薬やうつ病の薬が有効な場合があります。

 

一般的な歯科医院では対応が難しく、専門(多くは大学病院)の機関へご紹介することになります。

 

 

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TCHとは

2024-06-10 23:04:41 | 歯ぎしり、食いしばり

前回ブログ記事からの続きです。

意外に前歯を使っている - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)

 

TCHという言葉をご存じでしょうか。

 

トゥース コンタクティング ハビットの略で、「歯を接触させる癖」という意味です

 

このブログでは「歯ぎしり、食いしばり」というカテゴリーでたくさんのことを語っています。

歯ぎしり 食いしばりしてませんか? 品川区 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

昔はこの「食事以外の時間帯に歯を接触させる行為」のことをブラキシズムと言っていました。

 

歯は食事の時に使うものでありますが、食事していない時にも使うことが人間の活動の中であるのです。

それは、力を出す時、集中している時、熱中している時、忙しい時、イライラしている時、などです。

 

すべて、交感神経が緊張しているという、興奮状態にある時です。安静で穏やかな状態ではブラキシズムは生じません。

 

そこにTCHという言葉が生まれました。もう20年くらい前からです。

 

私は普段はブラキシズムという言葉を多用していて、TCHという言葉は使っていませんでした。TCHはブラキシズムに含まれると思っていたからです。

 

今回TCHについて説明しようと思ったのは、前回の投稿に書いたように「ブラキシズムに気を付けている私でも、TCHがあることに気がついた」からです。

 

そして重要なことは、「TCHのような弱い力で歯を接触させていても、それが持続されればブラキシズムと同じように口の中や顎回りに障害が生じる」ということです。

 

歯ぎしり 食いしばりしてませんか? 品川区 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

再びリンクさせますが、歯ぎしりや食いしばりのような強い力ではなくTCHのような弱い力でも上記リンクにあるような症状が出てしまうのです。

 

日頃から歯を接触させる癖があるかどうか、確認することがとても大切です。

 

そして、TCHに対する対処法は歯ぎしりや食いしばりと同じく、自己暗示療法に代表される認知行動療法です。

 

家や仕事場のよく目にする場所に「歯を話す」と書いた付箋を貼って、それを見たら歯を話して顎を安静にさせることを意識づけるという方法もあります。

 

 

 

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意外に前歯を使っている

2024-06-08 15:55:48 | 歯ぎしり、食いしばり

私事ですが、下の前歯を傷めてしまいました。

 

忙しさとストレスによる「前歯での噛みしめ」が原因です。軽い歯根膜炎になりました。

 

自分自身噛むと痛い - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)

 

いつも歯が痛くなるのは、左の奥歯が多いのですが今回は下の前から2番目の歯が痛くなりました。虫歯や歯周病ではないので、安静にしていれば治ります。安静にするとは歯を使わないようにすること、歯と歯が接触しないようにすることです。

 

歯ぎしり 食いしばりしてませんか? 品川区 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

日ごろから患者さんに説明している手前もあって、普段はなるべく歯を接触させないように心がけています。

 

ですので、それに加えて食事で前歯を使わないようにすれば3日くらい、長くとも1週間で治るでしょう。

 

そして、前歯を使わないようにしていたら、思ったよりも日常で前歯を使っていることに気がつきました。

 

まずは、野菜を食べる時にけっこう前歯を使っていました。

 

お肉や魚などのおかずは小さく切って奥歯の方にもっていけば、まったく前歯を使わなくても食べることができます。しかし、サラダを食べる時にかなり前歯を使っていることに気が付きました。

 

一番使うのはレタスです。大き目のレタスを食べる時には奥歯だけで食べようとしていても、前歯で噛んでいます。歯が痛い状態なので気がついたことです。サラダは小さく切って食べることはないので、実は前歯を頻繁に使っていたのです。

 

そう考えると、前歯の仮歯が取れてしまう食べ物にサンドイッチがあります。サンドイッチも小さく切って食べるものではないので、前歯をかなり使って食べていると想像できます。

その他では、シジミのお味噌汁を飲んでいるときに、貝からシジミをはがすのに前歯を使っていました。

普段全く意識していないところで前歯は使われているようです。

 

よく患者さんに、「治療中はなるべく前歯を使わないでくださいね。」とお願いすることが多いのですが、それは大変なことなのだとわかりました。

 

そして、仕事中に前歯で食いしばりをしていることに気がつきました。特に歯を削るような集中力を必要とする場面で前歯で強く噛んでいるのです。

 

治療中に「痛い!」と思って歯を離すのですが、治療において緊張する場面では何度も前歯で噛んで痛い思いをしました。

途中で歯と歯の間に舌をはさんで対処したこともありました。

 

そんな時はマイケル・ジョーダンを思い出したりしました。

 

 

この「前歯での噛みしめ」が知覚過敏、歯の痛み、歯のぐらつき、歯の破折、などにつながります。

 

日頃からかなり歯を噛みしめないように気を付けている私でも、その噛みしめは頻繁にありました。

 

痛みがなくなると人は気を付けることを忘れてしまいますが、調子のよい時でも歯を接触させないような意識は持っていたいものです。

 

そして、今回初めてこのブログで紹介しますが、「TCH」という歯科用語について説明します。

 

つづく

 

 

 

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差し歯とインプラントは違う

2024-05-13 21:42:38 | インプラント

差し歯という言葉もインプラントという言葉も一般的に知られていると思います。

 

患者さんとお話ししていると、この両者を混同している方が意外に多いことに気がつきます。

 

差し歯とは歯の根に人工の歯を差し込む治療です。

審美歯科について 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

インプラントとは歯の抜けてしまったとことに人工の歯根を差し込む治療です。

インプラント傾斜埋入について インプラント傾斜埋入 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

 

歯があるか(歯の根がある)、歯がないかの違いがあって、この両者は大きく異なる治療なのです。

 

差し込むことによって歯をつくるイメージが共通しているためか、取り違えてしまうことがあるようです。

 

患者さんに「前の医院でインプラント治療をしました。」と言われて口の中を見ると、インプラント治療を行った形跡がなく、実際は差し歯の治療を行っていた、なんてことがあるのです。

 

 

実は、「差し歯」というのは現代の歯科においてはなくなってしまった治療法です。

 

専門的には「継続歯」という名の過去の治療法で、歯の根にいきなり直接的に人工の歯を差し込むものです。

 

現在ではそういう治療はしません。

 

現在では、まず歯の根に土台を差し込み、その上から歯をかぶせるという2重構造的に歯をつくるやり方で治療をします。

 

ただ、土台を差し込むという治療手順があること、差し歯という言葉が一般的に浸透していることを考慮して、本来は死語になっている「差し歯」という治療法で説明しているのが現状です。

 

 

その現代の歯科治療においては、土台の上にかぶせる歯の材質にいろいろな種類のものが用意されています。

 

大きく分けると、ジルコニア、セラミック、プラスチック、です。奥歯では金属を使うこともあります。

 

それらの材質の大きな違いは硬さです。

 

ジルコニアが一番硬くて、プラスチックが一番やわらかいです。

 

歯の状況を考慮して一番適切な硬さの歯を選択するようにしています。

 

 

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歳をとると虫歯にならない!?

2024-04-07 19:42:46 | 虫歯

「もう歳なので虫歯にならないと思った。」

 

と、患者さんに言われることが度々あります。

 

決してそういうことはないのですが、どうしてこう思うのでしょうか。

 

ライフステージと歯について 品川区 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

これは当院のホームページに載せた、年代によってなりやすい病気があるという内容のページです。

 

「20歳代に虫歯になりやすいピークをむかえ、50歳代に歯周病になりやすいピークをむかえます。」

 

これは当院に来院される患者さんに必ず説明する内容ですが、人には35歳を過ぎると虫歯になりにくくなり歯周病になりやすくなるという変化が一般的に生じます。

 

ですので、よほど虫歯になりやすい人でない限り、50代になると虫歯ができにくくなります。

 

ところが、また虫歯ができやすくなる時代がやって来ることがあります。

 

具体的には、早くて65歳から、多くは70歳くらいから、唾液が減ることによって久しぶりに虫歯になりやすくなってしまう人がいるのです。

 

歳をとると唾液が減ってしまうのは仕方がない部分がありますが、唾液が減って口の中が乾燥するようになると風邪をひきやすくなったり虫歯や歯周病が悪化しやすくなったりします。

 

さらに、口の中が乾燥すると飴をなめたくなったりします。

 

これが、虫歯になりやすくなる状態に拍車をかけます。

 

塩飴にご注意 - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)

 

飴やグミは虫歯になりやすいお菓子なので、どんな時代にも口にしないようにしていただきたいものです。

 

 

 

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目黒 百万弗ビル

2024-04-04 00:00:05 | 閑話休題

当院の入っているビルはMG目黒駅前ビルといいます。

(以前はアイオス目黒駅前ビルでしたが、所有者が変わりビル名も変わりました。)

 

 

その隣に百万弗ビルというビルがありました。

 

一階がパチンコ店で、コロナが流行していた時にきちんと店を閉めていたので好感を持っていました。

 

そのパチンコ店はその後閉店していましたが、今度はビル自体が立て替えられるようです。

 

初めてMG目黒駅前ビルの全貌を見ることができました。

 

地上げの都合上、入り口の間口が狭い独特の形をしています。

 

目黒駅すぐの小幡歯科医院のアクセス方法 (obatadc.sakura.ne.jp)

 

駅前のビルなのに形が複雑なので、アクセスの地図を作るのに苦労しました。

 

最初は迷う人もいましたが、なぜか最近は来院するのに迷って電話がかかってくることはなくなりました。

 

話は百万弗ビルにもどりまして、昔はこのビルの上階に大きなキャバレーがあったそうです。

 

キャバレーという言葉は今となっては死語ですが、そこのエレベーターボーイやホールスタッフとしてアルバイトをしていた人が政財界の大物になった、なんていう話も聞きました。

 

(仮称)PMO目黒とありますが、近代的なビルへと生まれ変わるようです。

 

隣にあった1階がすき屋、2階がモリバコーヒーだったビルも解体されて一緒に建て替えられます。

 

私としては、飲食店がたくさん入るといいな、と思っています。

 

 

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一年の疲れが大晦日に出る

2023-12-31 14:24:58 | 歯科話

大晦日にブログを書いています。

 

大晦日に歯の具合が悪くなる人がけっこういます。

一年の疲れが大晦日に出るイメージです。

 

ですので、元旦の休日診療当番の歯科医院にはたくさんの患者さんが来るものです。

 

実際、大晦日の本日はだらっとしていたいと体が訴えている感じがします。

 

なぜ疲れが出ると不調、歯の場合は歯や歯ぐきの炎症ですが、が出るのでしょうか。

 

それをアドレナリンとコルチゾールで説明します。

 

 

両者とも副腎から出るホルモンです。アドレナリンは副腎髄質ホルモン、コルチゾールは副腎皮質ホルモンです。

 

アドレナリンはよく聞く名だと思いますが、頑張っているときに分泌されるホルモンです。

 

コルチゾールはステロイドホルモンの一種です。ステロイドという名は有名でしょう。

 

そして、この両者は体の中でつくる強力な炎症を抑える物質です。

人は薬に頼らずとも、強い炎症を抑える「薬」を自分でつくり出すことができるのです。

 

人が疲れていたり、多少体調が悪くても頑張れるのはこのようなホルモンの働きによるところが大きいです(ほかにもこのようなホルモンはあります)。

 

そして、頑張る時期が終わると、気が張らなくなりこれらのホルモンが出なくなります。つまり炎症を抑える物質が減ります。

 

そこで、抑えられていた炎症が惹起されて体に不具合が生じるのです。

 

口の中でいえば、歯が痛い、歯がしみる、歯ぐきが腫れる、噛むと痛い、顎が痛い、などです。

 

紅白歌合戦を観ていたら歯が痛くなった、なんていう話をよく聞きます。

 

 

こういった症状が起きるのは、その部位が日頃から炎症を抱えているということです。そして、その炎症が軽いか体が抑え込むことができているので、普段は症状が起きないのです。こういう状態を「慢性炎症」といいます。

 

慢性炎症は体力が落ちてしまった時に急性炎症に移行して、不具合な症状を起こします。

 

ですから、大晦日に悪くなったと思われる歯や歯ぐきにはもともと悪い部分があったのです。

 

本当に悪い部分は治療をする必要がありますが、少し悪い部分は自ら悪くならないように予防していく必要があります。

 

まずは体調管理が一番大切ですが、歯科的に必要なのは歯磨きと食事です。

 

忙しかったりストレスが溜まる生活をしているとそのどちらともがおろそかになりがちです。

 

規則正しい食生活と食事内容、そして適切な歯磨き。

 

歯を守るために大切なことです。

 

 

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診療台を新しくしました。

2023-12-12 00:39:15 | 閑話休題

当院には3台の診療台がありますが、そのうちの真ん中の診療台を新しくしました。

 

開業した時に購入した診療台です。デンタルチェアといいます。

 

開業して16年経ちますが、チェアの耐久性はそれくらいです。

 

取り外したチェアですが、見た目にはそれほど汚れていなくてきれいな感じです。でも、本来のパフォーマンスがでなくなり、機能的にはかなり落ちていました。ですので、最近はそんなに使っていませんでした

 

外したところです。同じメーカーですが、機種が違いましたので床下の配線や配管も変える必要がありました。

新規に購入するチェアが同じ機種であれば必要なかった工事です。

 

床のタイルも7枚ほど取り替えました。開業当時に余っていたタイルを使うことができたので目立つことなく完成しました。

16年使ったタイルとよく見比べると違うのですが、遠目に見ればわかりません。

 

新しいチェアです。機能的には16年前とそんなに変わりません。冬は寒いので、目の前のカーテンを閉めています。

 

ただ、細かいところが気が利くように改善されています。付属の機械(歯を削ったり、歯のクリーニングに使うもの)の性能もアップしています。

 

一番の違いはフィルムのレントゲンを見るためのシャーカッセンがなくなりました。レントゲンはすべてデジタルになり、モニターに映し出されるようになったからです。

 

ただ、古いアナログのレントゲンを確認することはよくあります。

 

その時は、天井の電球に向かってレントゲンフィルムをかざさないといけません。

 

その点だけ、この新しいチェアでは不便ですが、あとは以前よりも使いやすくなっています。

 

最近は真ん中のチェアにお通しすることが少なくなっていましたが、これからは積極的に真ん中のチェアを使うことでしょう。

 

 

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