小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

コロナ太り

2020-05-23 00:32:04 | 栄養

現在(5月23日)、東京、神奈川、千葉、埼玉など首都圏と北海道を除いて緊急事態宣言は解除されています。

        

東京ももそろそろです。

 

一か月以上にわたってStay home、自粛が求められました。私もほとんどが家と診療所の往復で、休みの日に時々散歩やランニングをしていましたが、太りました。

         

患者さんや友人に聞いても、ほとんどの人が体重が増えたと言っています。

            

私の場合は食事は変わりませんが、運動量が圧倒的に減りました。テニスができなくなったのが一番大きいです。

   

なんと、糖質制限を始めた頃よりも体重が増えています。

 

もともと、太る体質ではないので、糖質制限で最大体重が減ったのは4kgですが、それを超えてリバウンドしたのには自分でも驚きでした。

 

糖質制限を始めて2年目くらいが一番体重が落ちていました。その時は糖質量も少なく厳しい糖質制限でした(一日の糖質量20gくらい)。

     

その後、MEC食を取り入れて卵とチーズが増えました。糖質量は変わりませんでしたが、体重は1kg増えました。

 

その後、厳しい糖質制限をやめて少し糖質を摂るようにしました。それまで摂取する糖質は野菜と根菜類が主でしたが、時々穀物も食べるようになりました(平均して一日の糖質量60gくらい)。そして体重は1kg増えました。

        

体重にはセットポイントというものがあって、同じような生活をしていると体重はいつも同じような数字を示します。

 

糖質制限を始めてから、体重が2kgマイナスという時期が長く安定していたのですが、ここへ来て急激に体重が増えてきました。

     

その増加分は3kgで、なんと糖質制限を行う前の時よりも体重が増えたのです。

 

運動不足だけでは説明のつかない増加分で、もう一つの体重増加の理由はストレスだと思われます。

        

このコロナ災害の中、ストレスのない人はいないでしょう。

        

ストレスによって体重が増える人と減る人がいますが、私は前者です。

 

同じような食事をしていても、ストレスが増えればそれだけで体が酸化した状態になって、脂質を取り込みやすくなって体重が増える場合があります。

           

しかし、脂質はストレスに対抗するためのホルモンであるコルチゾールを作る大切な材料です。

          

ストレスに対抗するために太るというのは、体の自然な摂理です。

           

コロナウィルスによる混乱が収まるまでは、このままの方がよいかもしれません。

             

ただし、28歳の頃からウエストのサイズが変わらなかったのですが、さすがに腹回りが大きくなってきました。

          

白衣のズボンがきつくなったことが、唯一最大の問題で困っています。

     

    

 

小幡歯科医院

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心臓病による死亡リスクを下げる栄養素とは?

2019-12-02 21:28:03 | 栄養

神和住さんよりも心臓の負荷テストでいい成績をあげた岩手県民の人達。

 

岩手県ならではの栄養素とは何なのでしょう。

            

そこで、でたコマーシャルが養命酒。

            

一瞬これが心臓が強くなる秘訣なのかと思いました。

           

岩手県ですから、牡蠣=亜鉛なのかと思いながら観ていたら実際の食事風景が流されました。

             

鉄瓶でお米を炊くんですね。

       

この時点で正解がわかりますが、続けて観てみます。

            

いろいろ食材がでてきますが、正解は調理器具にあります。

              

鉄ですね。

             

鉄が心臓病による死亡リスクを減らすのですね。

          

逆に言えば、鉄不足は心臓病のリスクを高めるということです。

             

最近は鉄のフライパンや、鉄瓶を見なくなりました。

           

昔は街中でも売っているのを見かけたものです。

 

鉄で作った料理はおいしそうです。

                

この番組の後に鉄製品が売れたことでしょう。

        

     

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心臓病による死亡リスクを下げるスポーツとは?

2019-12-01 19:18:45 | 栄養

「たけしの家庭の医学」で面白い内容がありました。

      

心臓病による死亡リスクを下げる運動があるというのです。

       

1ランニング

2テニス

3水泳

4エアロビクス

       

の中からの選択です。

      

ランニングはリスクは変わらないとのこと。

       

エアロビクスはリスクが36%減。

        

水泳はリスクが41%減。

         

正解はテニスで、56%心臓病での死亡リスクを下げるということです。

          

私もテニスを趣味にしていますので、これはうれしい結果となりました。

          

なぜテニスが心臓病のリスクを下げるのかは具体的には触れられていませんでしたが、ここでテニス界のレジェンドが登場します。

         

神和住 純さんです。子供の頃のあこがれの選手でした。

        

カミソリのように切れ味が鋭いバックがかっこいい選手でした。

           

この神和住さんが心臓の負荷テストを行います。

      

いまだ試合に出場してトレーニングを積んでいる神和住さんは実年齢よりも̠̠マイナス4歳の結果でした。

           

同じテストを岩手県民の方達に行ったら、3人の方が神和住さんよりいい結果が出ました。

  

この方達は特に運動をしていないそうです。

              

岩手県に特有なある栄養素がその要因であるといいます。

       

さて、その栄養素とは何でしょうか?

(続く)

          

       

             

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マンガで分かる ゆうきゆう式ストレスクリニック(上巻)

2019-02-11 12:16:49 | 栄養

ゆうきゆう著 「マンガで分かる ゆうきゆう式ストレスクリニック」を読みました。

            

                 

こちらの本のマンガ版です。

                 

               

心が疲弊しているビジネスマンを、精神科医がカウンセリングしていく物語の形をとって話が進んでいきます。

                 

セクシー心理学!?というジャンルだそうで、お色気とギャグを交えながら、過去のエビデンスや実験結果をベースにして、心理学を楽しみながら勉強していくことができます。

                 

               

栄養学を勉強していると、最大の酸化ストレスはやはり「精神的ストレス」であると痛感します。

                 

精神的ストレスは、対人関係において感受性が高まっていると生じると感じます。

            

様々なストレスに対して、考え方やものの見方を変えるだけで気持ちが楽になることを、このマンガは教えてくれます。

                 

それはちょっとした変化でよく、このコツを積み重ねるとかなり気持ちが前向きになるだろうと思うことばかりです。

                 

男女の口喧嘩における気持ちの持ちようの違い、相手に興味を持ってもらうには、緊張した場面での気の持ちよう、人間関係における境界密度とは、ストレスを感じた時に一番大切なこと、、、、、

 

など、日常に普通に湧く感情がたくさん出てきます。

                   

中でも、「何か一つを手放したら、それよりずっといいものがやってくるものである」と結論付ける、壺に石を入れる実験が面白かったです。

               

心理学を勉強することはあまりないのですが、時々こうやって心理学に触れると新しい発見があって新鮮です。

            

カウンセリングされるのが男性のサラリーマン、主人公がグラマーな女医。

               

心理学は老若男女問わず人間に普遍的なものであると思いますが、このマンガは男性がターゲットになりやすそうです(笑)

                 

               

下巻も出版される予定だそうで、楽しみです。     

 

 

 

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うつは食べ物が原因だった!最新版

2018-12-22 23:40:42 | 栄養

溝口 徹著、「うつは食べ物が原因だった! 最新版」を読みました。

             

 

前作から9年経って出版された最新版です。

          

          

私が栄養療法の勉強を始めた7年前に、一番最初に読んだのがこの本でした。

https://blog.goo.ne.jp/obatadental/e/3a5e92e6327acae207be091bd6265590

             

この中に出てくる「脳内での神経伝達物質の合成過程」の図にとても感銘を受け、講演会でお話しする時は必ずこの図を参照させてもらっていました。

               

最新版でもこの図は出てきます。

            

神経伝達物質にはタンパク質が必要ですが、さらにどのような食材やアミノ酸が必要なのか明記されていて、9年経って図も進化しています。

                

栄養と精神状態の関係を語るうえで欠かせない図です。

              

               

この最新版を読んで感じたことは、「栄養療法はまだまだ発展途上で、新しい知見がどんどん出てくる」ということです。

                  

7年前には全く触れられなかった栄養素の効能がたくさん出てきます。とくにビタミンについては、これからも新しい役割が発見されていくでしょう。

                

・脳内神経伝達物質

・腸脳相関

・カンジダ

・リーキーガット症候群

・グルテン、カゼインフリー

・低血糖症

・ホルモンバランス

              

このブログでも語ってきた栄養療法のキーワードについて、最新の知見を交えながら詳しく書かれています。とくに、ビタミンB,ビタミンDについてはまだまだいろいろな可能性がありそうです。

                      

私が推奨している糖質制限も出てきます。そして、栄養療法の観点からみた糖質制限の必要性が語られています。

           

腸ケアのために口腔ケアが大切なことも書かれています。

          

栄養療法の進歩が感じられる一冊。

          

お勧めです。

                

           

                    

小幡歯科医院

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マグネシウムは「にがり」で摂りましょう

2018-08-07 08:27:46 | 栄養

糖質制限をしているとマグネシウム不足になりやすくなります。

            

肉、魚、卵、チーズでカルシウムはしっかり摂れるのですが、貝類や海藻などの海の幸が少なくなり気味でマグネシウムが不足しがちです。

            

カルシウムとマグネシウムはブラザーイオンと呼ばれ、ともに協調して働きます。

           

マグネシウムが少ないと、カルシウムが足りていてもその働きまで悪くなります。

           

その典型的な症状が「足がつる」ことです。

           

足がつりやすい人は結構多いです。実は、私も糖質制限を始めた頃は、朝起きがけに足がつることがありました。

                  

そこで、マグネシウム補給にお勧めなのが「にがり」です。

               

          

これは「埼玉メンタルヘルス交流会」で奥平先生から勧められた、「わじまの海塩、天然にがり」です。

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/7b81d8130fb4243959cf8712d4bd82df

                   

コップ一杯の水に4,5滴たらすだけです。

          

マグネシウムは吸収しにくいので、毎日続けることが大切です。

          

これはネットの通販で買ったのですが、この前、目黒駅のアトレにあるガーデンでにがりを見つけました。

           

「室戸海洋深層水 にがり」です。

           

マグネシウムのサプリメントもあるのですが、こういう天然物は続けやすくていいですね。

             

日本の水は軟水で、ミネラル分が少ないです。

                 

足がつるとお悩みの方は、にがりを試してみるといいでしょう。

            

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勉強会でお話しして来ました。

2018-08-05 13:10:45 | 栄養

            

以前、川越市の歯科医師会でお話しさせていただいたご縁で、その主要メンバーの方達の勉強会である「F会」で講演をいたしました。

            

タイトルはずばり、「オーソモレキュラー療法と歯科」。

 

    

以前、川越市歯科医師会では糖質制限のお話をさせてもらっていたので、今回はアドバンスな内容にすべくこのテーマにしました。

     

 

肝は血液検査データの読み方になりますが、私も完全に解析ができるわけではないので基本的な勘所をお話しました。

      

 

食事の問診と口腔内所見とレントゲン所見(と見た目チェック)があれば、健康診断レベルの血液検査の項目でもかなり体の状態把握ができます。

 

      

「栄養療法は臨床の診断と治療を救う。そして予防につながる。」というのが7年前から学んできたことの結論です。

 

オーソモレキュラー療法というとサプリメント処方というイメージがありますが、その知識を用いて食事や生活習慣を改善するだけで口腔内の状態もよくなっていきます。

 

衛生士の方々の参加も多く、とても盛況で楽しい勉強会でした。

               

川越には何故か落ち着く雰囲気があり、いつも楽しくお話しさせていただくことができます。

            

                 

川越は少し遠いですが、とても馴染みのある街になりました。


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本当にすごい!糖質制限

2018-07-29 23:16:11 | 栄養

                

ドクターズ本の第2弾が、7月4日に発売されました。

             

今回は癌と糖尿病治療の最前線について特集が組まれています。

 

以前は「多くの人に糖質制限を知って欲しい」と思っていました。現在は「必要な人が必要なだけ糖質を制限して欲しい」と考えていますので、私の記事は禁忌症とそれに準ずる内容にしました。

                

 

 

治療食の側面のある糖質制限には適応症もあると思っています。

              

糖質過剰摂取によって引き起こされる病気がまさにそれです。そこからいろんな分野に応用が効いて、現在の糖質制限の理論がつくられています。

             

ダイエットを糖質制限の入り口にしている人が多いでしょうが、体重の増減は副次的なもので、いかに体感良く健康的に過ごせるかが一番の目的となります。

              

そして、人の代謝はまだまだわかっていないことも多く、これからもいろいろな知見が得られるでしょう。その中でも、最新の現場の知見が得られるこの本をお勧めします。

        

最近、このブログでも「いきなり糖質制限をしてはいけない人」の記事がよく読まれています。

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/6f915986ac3630d96b5f5c7fc5ebf614

    

この本で、その内容を深く掘り下げました。

            

                 

是非、多くの人に読んでいただきたいと思います。

                   

               

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いきなり糖質制限をしてはいけない人

2018-04-27 21:54:05 | 栄養

いきなり厳しい糖質制限を行うと体調が悪くなる人がいます。

 

今回は、クエン酸回路が回っていなければいきなり糖質制限をしてはいけない、というお話です。

    

 

 

これは、体内のエネルギー産生の仕組みを図式化したものです。

 

 細胞の中で、エネルギーであるATPを作る系統は二つあります。向かって左にある解糖系と、向かって右にあるクエン酸回路です。前者は細胞質基質、後者はミトコンドリアのマトリックスで行われます。クエン酸回路は電子伝達系と連動していて、解糖系よりもずっと多くのエネルギーを得ることができます。ですから糖質制限においては、糖質を控えながらこのクエン酸回路を回すことを目的としています。電子伝達系はミトコンドリア内膜で行われます。

   

 クエン酸回路を回すには様々な物質が必要です。その数は200以上あるそうで、生化学の専門家は全て覚えているそうですが、専門家ではない私達は勘所になる物質を覚えておけばいいでしょう。

 

まず、クエン酸回路を回す材料としてはアセチルC o Aが重要です。アセチルC o Aはケトン体やコレステロール、コエンザイムQ10の材料にもなる重要な物質です。

 

アセチルC o Aは解糖系由来のピルビン酸、糖新生過程のピルビン酸、そして脂肪酸からつくられます。糖質制限においては脂肪酸からつくることを推奨しています。脂肪は特に動物性の脂肪を推奨しています。

 

クエン酸回路を回すには様々な酵素が必要ですが、酵素は全てアミノ酸からつくられます。アミノ酸も動物性のタンパク質から摂ることを推奨しています。

 

図に記されているようにクエン酸回路や電子伝達系にはビタミンBと鉄が必要です。また亜鉛やマグネシウムもこれらの反応に必要です。ビタミンBや鉄や亜鉛は動物性の肉に多く含まれ、マグネシウムは魚介類や種子、豆に含まれています。

        

肉を初めとする動物性食品をしっかり食べられないうちはクエン酸回路もしっかりまわらないため、いきなり糖質制限を行うのは危険ということです。糖質を控えるよりも、動物性のタンパク質、脂質をしっかり食べられるようになることが先決で大切なことです。

 

 

 

人は体の中でアミノ酸やグリセリンを材料としてブドウ糖をつくることができます。糖新生といいます。

            

糖新生でブドウ糖をつくることができるのだから、糖質摂取は必要最低限でいいというのが糖質制限の理論です。しかし、糖新生がうまくいかない人がいます。そういう人は糖質制限を行うと体調が悪くなります。

               

具体的には、機能性低血糖、副腎疲労、甲状腺機能低下があると糖新生がうまくいかず、糖質制限ではエネルギー不足になってしまうことがあります。またこれらの状態には腸内環境の悪化がつきもので、タンパク質や脂質を食べても吸収できていないことがあります。クエン酸回路を回すためにタンパク質と脂質は根本的に必要なので、吸収できないうちは糖質を摂る必要があります。つまり、糖質制限よりも腸内環境を整えることが先決です。

   

 

糖質制限と言っても、必要とする制限量には幅があります。全ての人に糖質ゼロを推奨したりケトン体を出すように勧めることはありません。糖質制限には禁忌症も適応症もあります。人それぞれ千差万別、必要な糖質量というものがあるのです。

 

歯科医としてはまずは砂糖と、「果糖ブドウ糖液糖」などと書いてある異性化糖を控えてもらいたいです。これだけでもかなり体調がよくなります。しかし、甘いものをやめられない人は多いです。そういった甘味依存に対しては全体的な糖質量を見る必要もあります。一日に摂取する糖質量、何回で食べるか、そしてそのタイミングです。その人にとって適正な糖質量を模索するのが糖質制限です。そして前提として、体をつくったりエネルギー源となるタンパク質や脂質をしっかり摂ることが大切です。もっともやってはいけないのは、動物性のタンパク質、脂質を摂らずに糖質を控えることです。肉を食べられない人、脂が苦手な人は慎重に糖質を控える必要があります。この場合、ボーンブロスはアミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラルを吸収するのに有効です。

     

 これらの知識なしに今の食事からいきなり糖質制限をするのは危険です。かえって栄養不足になる可能性がありますいきなり糖質制限がうまくいくのは「タンパク質も脂質も糖質もなんでもたくさん食べてきた人」なのです。

       

 (糖新生ではリンゴ酸が一旦クエン酸回路の外に出てから再びオキサロ酢酸になるのですが、図ではそれは表されていません。)

 

 

           

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川越市歯科医師会でお話しました。

2017-11-30 22:36:50 | 栄養

先日、埼玉県川越市の歯科医師会にお招きいただき、「栄養と歯科疾患」についていお話させていただきました。 

              

埼玉メンタルヘルス交流会に川越市歯科医師会も協賛されており、その関係でご紹介いただいたのがご縁でした。               

              

参加されたのは歯科の先生と衛生士の方達です。

            

歯科関係者にお話しするのは2回目でしたが、今回は知り合いがほとんどいない状態での講演会でした。

           

いつもお話ししているように、糖質過多や栄養不足がどのように歯科の病気を引き起こし、そして治療にもどのように支障を来すようになるかについて説明しました。

        

主宰の先生方のご尽力で会場は満席でした。うまくお伝えできたかどうか不安もありながら、一生懸命お話ししました。

             

質疑応答と締めのお言葉で、手応えを感じることができました。

          

質問も同業者ならではの鋭いものでした。

             

今回の講演かいの企画をしていただいた勉強会のメンバーの方達との懇親会はとても楽しいものでした。

           

チームワークが良くて勉強家で常に新しいことにアンテナを張っているのが感じ取られました。前回のメンタルヘルス交流会でも感じましたが、川越には新しいものを取り入れる風土があるのかもしれません。

   

とても充実した講演会でした。川越の皆様、ありがとうございました。


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腸内細菌が合成している栄養素

2017-08-03 23:46:41 | 栄養

腸内細菌はヒトが腸の中に常在菌として招き入れた、言わば仕事をアウトソーシングしているものです。

            

善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類がいますが、善玉菌は体に必要な栄養素をつくることもします。

                

ビタミンB1、2、6、12

ナイアシン(ビタミンB3)

パントテン酸(ビタミンB5)

ビオチン(ビタミンB7)

葉酸(ビタミンB9)

ビタミンK

アミノ酸

短鎖脂肪酸

                

こうやってみるとビタミンB群が多いですね。

           

その他にも脳の伝達物質であるセロトニンやドーパミンも腸内細菌がつくっています。

              

重要な物質をつくっている腸内細菌。

          

腸のケアが大切な理由の一つです。

 


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埼玉メンタルヘルス交流会

2017-08-01 22:47:51 | 栄養

先週の日曜日に埼玉メンタルヘルス交流会でお話しさせていただきました。

          

             

栄養療法を実践している精神科医で、漢方にも精通されている奥平先生と合同の講演会でした。

            

会場のウェスタ川越は広々とした敷地にあるとても素晴らしい設備の会場でした。

                 

            

この講演会ではとても不思議な経験をしました。

         

「腸管の栄養」をテーマとした奥平先生と、「副腎疲労」をテーマとした私の講演内容が見事に一致したのです。

                 

8割方同じような内容になりました。

                 

まったく打ち合わせはしていません。奥平先生には「食事に絡めてお話し下さい。」とだけ言われていたのです。

            

カンジダ、リーキーガット症候群、マグネシウム、グルテンフリーカゼインフリー、脳内の伝達物質、、、、、。

            

これらの内容は完全に一致しました。それだけ大切な内容であると再認識した次第です。

                

 

最後に奥平先生と2ショットです。

              

ここでも面白い体験をしました。

           

奥平先生は必ず写真を撮る時に「ピースをしましょう」と声掛けされます。

       

私はピースサインがあまり好きではなく今までやったことがなかったのですが、ピースサインをすると自然と笑みがこぼれることに気がついたのです。

            

私自身カメラを向けられると、なかなか自然な笑みを浮かべることができませんでした。

            

ピースをすると自然に笑みがこぼれるのですね。

        

これからピースを多用するかもしれません(笑)

 

 


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母校で講演をしました。

2017-07-30 22:20:12 | 栄養

もう3月の話になりますが、東京医科歯科大学で講演会をしました。

            

これは私にとって初めての歯科医対象の講演でした。

               

母校で学術委員をしている友人達に企画していただいて実現しました。

            

            

いつもお話ししている歯科疾患と栄養素の関係を、専門的に掘り下げた内容です。

              

           

受講者の方々は半分が知り合いという身内感覚の講演会となりましたが、とても緊張しました。

        

やはり、専門家に話すプレッシャーです。

               

それでも、もう6年間も臨床に取り入れている概念は、意外で興味深い内容となったようです。

               

歯科における栄養療法は医科の分野から応用したものです。

                

医科の先生の話を参考にして、歯科医の仲間達といろいろディスカッションしながらその理論を構築してきました。

    

歯科の分野はまだまだ発展していく余地がたくさんあります。

          

多くの歯科の先生達にも栄養療法が浸透し患者さんに伝えるようになると、治りにくい歯科疾患、言わば難症例が減っていくでしょう。

              

歯科の病気の原因にも栄養障害があることを、今後も伝えていきたいと思います。      

 


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三大栄養素はすべて太る原因となる

2017-06-14 23:35:21 | 栄養

私が糖質制限を始めた6年前は、「食べて太るのは糖質だけ。タンパク質や脂質では太らない。」という論調が主流でした。

 

体に脂肪が溜まるのは膵臓から分泌されるインスリンホルモンの作用です。

            

血糖値が上がるとインスリンが作用して、ブドウ糖は脂肪に変換されて溜め込まれます。

                  

タンパク質や脂質では血糖値は上がらない。

血糖値が上がるのは糖質だけ。

なので、食べて太るのは糖質だけである。

という理論です。

 

                       

その後、糖質制限を実践している方達の話を聞いて、「体に酸化ストレスがあると、脂質を食べても太る。」ということがわかりました。

            

体に酸化ストレスを与えるものは、糖質、アルコール、ニコチン、カフェイン、激しい運動、精神的ストレスなどです。

               

体が酸化する、具体的には活性酸素が発生する状態にあると体は脂肪を溜め込もうとします。

               

脂肪、特にコレステロールは抗酸化に必要な物質です。

              

体に酸化ストレスがある状態で脂質をたくさん摂ると、それを体は溜め込もうとして太ります。

       

これは体にとっては正常な反応です。

            

          

最後にタンパク質です。

              

現在では、「摂取した過剰なタンパク質は糖新生によってブドウ糖に変換され、さらにインスリンによって脂肪に変換される。」という考え方になってきました。

                  

この糖新生を介してタンパク質が最終的に脂肪に変換されるルートは、理論では理解していましたが、実際に体の中で行われるとは思いませんでした。

              

体内にはアミノ酸プールといってアミノ酸を溜め込むシステムがありますが、そのアミノ酸が過剰になると糖新生によって最終的に脂肪として溜め込まれるということです。

                

これもその過程でインスリンホルモンが作用します。

            

                   

インスリンは血糖値を下げるホルモンではなく、体に脂肪を溜め込むためのホルモンであるという考え方があります。

                   

原始、人は常に飢餓と闘っていました。

          

脂肪はもちろんのこと、余ったブドウ糖、余ったアミノ酸を脂肪として貯えるシステムは、飢餓に備えるために必要だったのでしょう。

           

三大栄養素はすべて脂肪として貯えられ、太る可能性があるのです。

           

    

ダイエットの難しさはここにあるのかもしれません。

            

      

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/ 

 

 


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「糖質制限がすごい!ケトン体生活のススメ」

2017-04-02 22:50:11 | 栄養

雑誌の共同著者になりました。

              

「糖質制限がすごい!ケトン体生活のススメ」というムック本です。

               

産婦人科、皮膚科、内科、小児科、外科、歯科、教育者という様々な分野の専門家が糖質制限をキーワードに集結しました。

            

私も歯科の専門家として糖質制限を歯周病の関係について書かせていただきました。

                           

10人の専門家が同じ方向を向いて、それぞれの分野について語っているのは壮観です。

                

日本に糖質制限を広げる礎を築いた江部先生にも特別寄稿していただいています。

                

糖質制限メニューのレシピも載っています。

               

最後にはそれぞれの専門家が普段何を食べているかも記されています。

               

               

目次も公開します。

                

レイアウトもよくて、とても読みやすくわかりやすい内容になっています。

              

4月3日発売です。

             

是非、お読みください。

                 

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

 

             

 


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