小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

口腔外科

2008-08-31 10:30:00 | 口腔外科

「口腔外科」は少し聞きなれない科名かもしれません。

             

ほとんどの大きな病院には「歯科、口腔外科」と標榜がありますが、一般開業医

には標榜されていないのがほとんどです。

          

当院も「口腔外科」の標榜はしていませんが、3人の歯科医全員が口腔外科に

在籍していました。

          

                     

口腔外科はその名のとおり、お口の中の外科処置を専門に行う科です。

                  

実際は大学病院では「胸の上から脳の下まで」を診療範囲にしていて、耳鼻科

や形成外科と競合することがあり問題になることがあります。(余談)

                 

                   

口腔外科を受診することでよくあるのが、「親知らずの抜歯」です。

         

その他には

          

口の中のできもの(嚢胞、腫瘍)

歯ぐきや頬の内側の粘膜の異常(粘膜疾患)

歯が原因の蓄膿(上顎洞疾患)

顎の異常(顎関節症)

唾液腺の異常(唾液腺疾患)

顎の骨折や歯の打撲(外傷性疾患)

歯科用材料に対するアレルギーの検査

              

              

などが診療内容になります。

             

以上のようなことがあれば直接口腔外科を受診しても構いませんが、一度歯科

医院を受診して紹介状をもらった方が口腔外科での診察がスムースになります。

             

                   

小幡歯科医院

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ホワイトニングの適齢期

2008-08-30 10:00:00 | ホワイトニング

最近は「ホワイトニング」がかなり世の中に浸透しているようです。

               

ホワイトニング自体の説明をしなくても、すでにその内容をご存知の方が多く

なりました。

               

さてホワイトニングを行う適正年齢はいつなのでしょうか。

                 

「生まれつき」を除くと、歯の色が濃くなっていく理由には2つあります。

               

食生活によるもの

加齢によるもの

                

特に加齢による着色に対してホワイトニングは有効です。

                   

ですので加齢による歯の着色が気になった時がホワイトニングの適齢期と

いえます。

              

「昔はもっと白かったのに」

「最近黄色いのが目立つようになった」

                 

                 

こんな風に感じた時がホワイトニングを検討する時期です。

          

ですから20代よりも40代、50代の方がホワイトニングの効果を実感できます。

                 

なお当院でホワイトニングを行った最高年齢は81歳の方です。

 


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歯磨き粉の効能(続き)

2008-08-29 10:00:00 | 予防

歯磨き粉は使わなくても虫歯や歯周病は予防できますが、歯磨き粉に意味がない

というわけではありません。

           

歯磨き粉には以下のような効能を謳ったものがあります。

                  

           

スッキリとする

ハッカやミントなどによってスッキリする効果があります。

磨かなくてもスッキリしてしまうことが問題ですので、磨いた後に使用してスッキリ

するには良いと思います。

             

汚れが落ちる

研磨剤が入っている歯磨き粉で磨くと、お茶類、コーヒーなどの着色がつきにくく

なります。

が、研磨剤によって歯がこすられると知覚過敏になることがあります。

しみる場合は研磨剤の入った歯磨き粉は避けてください。

                   

歯を強化する

「フッ素入り歯磨き粉」には歯を強化する作用がありますので、効果的です。

これも磨いた後に使用して、うがいをしないで歯磨き粉をお口の中に停滞させて

ください。

ただフッ素は必ずしも歯に取り込まれるものではありませんので(人によりけり

です)、効果がない可能性もあります。

             

歯ぐきが引き締まる

歯周病予防の歯磨き粉には歯ぐきを引き締める作用のあるものがあります。

昔から「塩」で歯ぐきを引き締めるという民間療法がありましたが、それを薬で行う

ものです。

効果を感じる場合は続けましょう。

            

歯周病菌とたたかう

殺菌作用を謳う歯磨き粉がありますが、薬ではプラークはなくなりません。

歯ブラシでしっかりと磨いた後に、磨ききれない部分に効かせるようにすれば効果

があると思います。

               

知覚過敏防止

知覚過敏を抑える作用のある歯磨き粉があります。

効果を実感できるものなので、効いているようなら続けましょう。

               

                    

こうしてみてみると、歯磨きの後に使用すると効果があるものが多いです。

                  

歯磨き粉や洗口液は歯磨きの補助ですので、歯磨きをメインに考えてさらなる

効果を薬に頼るようにすると良いです。


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歯磨き粉の効能

2008-08-28 10:00:00 | 予防

「歯磨き粉はどのようなものが良いですか?」

          

と言う質問に対して私の答えはいつもこうです。

          

「歯磨き粉はいりません。」

          

              

そうすると、ほどんどの方が意外な顔をされます。

                

「歯磨き粉がいらないなんて、、、、、。」

                

                       

はっきりと言いますが、歯磨き粉に大きな期待はできません。

                

意味がないわけではありませんが、歯磨き粉で虫歯や歯周病が完全に予防

できるわけではありません。

               

もちろんマイナスになるわけではないので、気に入ったものを使うのは良いと

思いますが、わざわざ予防のために歯磨き粉を選ぶ必要はありません。

            

最近のメーカーの過大広告には目に余るものがあります。

              

「芸能人は歯が命」で歯磨き粉に注目が集まってから、「歯磨き粉市場」が発展

しましたがその広告には誇張が多いです。

              

広告に惑わされないようにして、歯磨き粉は上手に選びましょう。

               


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自己暗示療法

2008-08-27 10:00:00 | 歯ぎしり、食いしばり

         

             

「歯ぎしり 食いしばり 自己暗示療法」で検索している方がいらっしゃいました。

           

歯ぎしりや食いしばりによって生じる顎周りの問題は、自己暗示療法によって

かなり改善させることができます。

               

歯がすり減る、歯が割れたり欠けたりする、歯がしみる、噛むと痛い

歯ぐきが腫れる、歯がぐらぐらする(歯周病)

顎が痛くなる、顎が鳴る、口が開けにくい(顎関節症)

頭痛、肩こり

          

               

このような症状は治療を受けなくても、日頃の心がけで治ることがあります。

             

詳しい内容は歯科医院でご相談ください。

            

            

小幡歯科医院

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閑話休題

2008-08-26 10:18:00 | 閑話休題

今までで、ホームページの内容の説明が終わりました。

             

まだ大きなテーマとしては「ブリッジ」「接着歯学」「歯のヒビ」などがありますが、

しばらくはテーマ別ではなく気が付いたことを列挙していこうと思います。

           

             


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歯と年齢(65歳~)

2008-08-25 10:03:00 | 歯周病

この時期から歯周病で苦労することは少なくなってきます。

             

虫歯もすでに落ち着いてきています。

              

ただし加齢により、あるいは飲んでいる薬によって唾液の出が悪くなると

虫歯になりやすくなってしまいます。

           

           

この時期に歯周病、虫歯が落ち着いてくるのは社会的な理由もあります。

          

60歳後半になれば社会的責任から開放されていることが多いです。

          

そのため、体にダメージを与えるようなストレスや疲れが減ってきています。

              

全身的にも落ち着いてくるので、お口の中の環境も落ち着いてくるのです。

             

              

ただし、人によってはまだまだ現役で社会的責任が思い方もいらっしゃいます。

             

そういった重圧のある生活を送っている人にとっては虫歯、歯周病とも

安心できない状況です。  

                         

定期的なお口の中のチェックとケアが必要となります。


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歯と年齢(55歳~65歳)

2008-08-24 10:00:00 | 歯周病

この頃から歯周病が収束していきます。

              

歯周病にならなくなるわけではないのですが、歯周病の進行が遅くなります。

                

進行が遅くなる理由は「病気に対する感受性が低くなる」ことと「体が無理をしなく

なる」ことが考えられます。

                 

            

「病気に対する感受性が低くなる」とは、歯周病菌に攻撃されても歯ぐきが

腫れたり痛みがでたりしにくくなるということです。

              

若い人の病気の進行は早いです。そして治るスピードも速いです。

           

年をとると病気の進行が遅くなります。ただし、治るスピードも遅くなります。

           

そういうわけで60歳近くなると歯周病が急激に進むことはなくなります。

               

                      

「体が無理をしなくなる」とは、病気になるほど無理に動かなくなるという

ことです。

                    

40代、50代は体が疲れていても無理をして動くことができます。

                  

この無理をして動く(仕事や生活の中で)ことで体に負担をかけます。

                     

そして自分の体の弱い部分がダメージを受けます。

            

疲れると、胃や腸にくる人、関節にくる人、頭痛になる人、腰にくる人、、、、。

          

歯ぐきが弱い人は疲れが歯ぐきにきて、歯周病になります。

                      

逆に無理をすることがなくなれば、歯周病が悪化しなくなります。

                  

                 

そういうわけでこの年代には歯周病が落ち着いてきますので、この時を目標にして

歯周病のケアをしていきましょう。

                   

なお、この時期に歯周病になっていなければ、もう歯周病で苦労することはあり

ません。


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歯と年齢(35歳~55歳)

2008-08-23 10:00:00 | 歯周病

本格的に歯周病が始まる時期です。

             

歯周病は30代後半から兆候が現れます。

                

そして55歳くらいにピークを迎えます。

                

その後はだんだん収束していきます。(進行のスピードが遅くなっていきます。)

                    

「加齢による、、、、、」という言葉がはやっていますが、この時期に歯周病になり

やすいのも加齢による影響が大きいといえます。

                

歯周病の治療には定期的に歯科医院を受診する必要があります。

                 

が、この年代の人は忙しくて歯科医院に通う暇がないことも多いです。

           

そしてそのことによって歯周病が悪化してしまうことがよくあります。

               

1年に3~4回通うだけでも効果がありますので、歯周病と診断されたら定期的に

歯科医院を受診するようにしてください。                

          


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子供が歯をぶつけたら

2008-08-22 10:00:00 | 小児歯科

           

「子供 歯をぶつけた」で検索がありました。

             

子供はよく前歯をぶつけます。

             

乳歯の前歯をぶつけた時にどういうことが起こるか説明します。

              

                  

ぶつけると以下のことが起こる可能性があります。

          

歯が欠ける

少し欠けただけなら放っておいても構いません。

大きく欠けたりしみるようであれば、詰め物をします。

          

歯がぐらぐらする

少しぐらぐらしているだけなら1週間でぐらぐらはとまります。

大きくぐらついている場合はそのままにすると抜けてしまうこともあるので、隣の

歯に接着剤で固定します。1~2週間でぐらぐらはかなり収まります。

          

歯が抜ける

歯が抜けてしまってもすぐに戻せば(再植)元に戻ります。

ただし抜けてから時間が経っていたり、抜けた歯が汚れてしまっている場合は

元に戻しません。後から生えてくる永久歯に悪影響を与える心配があるからです。

         

歯の根が折れる

レントゲンを撮らないと確認できません。

歯の根が折れていてもそのままにしておきます。乳歯の根は永久歯に吸収されて

しまうからです。

ただし、感染(歯ぐきが腫れる、レントゲンで黒く写る)が認められた場合は早めに

その乳歯を抜きます。

            

歯の神経が死ぬ

歯の神経はすぐには死にません。ぶつけてから数ヶ月以上経ってから神経が

死んでしまうことがあります。

乳歯の神経が死んでしまうと「歯が黒くなる」、「歯ぐきが腫れる」、「レントゲンで

黒く写る」という変化が現れます。

こういう変化が起こったら乳歯の神経を取る治療をします。

死んでしまった神経を取らないと感染してしまって、永久歯に悪影響を与える心配

があるからです。

                        

                 

乳歯をぶつけてしまっても

痛みがない

歯ぐきも腫れていない

歯がぐらぐらしていない

歯の色が変わっていない

         

状態であれば心配はいりません。

         

          

小幡歯科医院

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歯と年齢(35歳~40歳)

2008-08-21 10:33:00 | 歯周病

この時期も比較的安定している時期ですが、歯周病になる体質の人は30代後半

からその兆候が現れます。

              

兆候とは

            

歯ぐきが腫れる

歯ぐきから出血する

                 

ことです。

                

痛みがでることは少ないので放っておく人も多いです。

               

ですが、歯周病は初期の状態で止めておくべきです。

            

進行してからでは治療期間がかかるだけではなく、完全に治すことも難しくなる

からです。

                   

30代後半で、歯ぐきが腫れたり歯ぐきから出血するようであれば早めに歯科医院

を受診しましょう。

                

                         

              

虫歯に関してはだいぶ落ち着いてきます。

          

20代で虫歯で苦労してきた人も、この頃には虫歯ができにくくなることが多い

です。

                

虫歯のケアよりも歯周病のケアが大切になる移行期間です。


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歯と年齢(30歳~35歳)

2008-08-20 10:27:00 | 歯周病

この年齢帯は虫歯にも歯周病にもなりにくい時期です。

              

虫歯菌の活動は減ってきて、歯周病菌がまだ本格的には活動しないからです。

                   

つかの間の休息の期間です。

               


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歯と年齢(15歳~30歳の歯周病)

2008-08-19 10:26:00 | 歯周病

一般的にこの時期に重篤な歯周病になることはありません。

            

なるとしても歯肉炎(歯ぐきだけに炎症がある状態)程度です。

         

歯肉炎は適切なブラッシングだけで治ります。

                 

ところがこの時期に歯周病になってしまう人がいます。   

              

「若年性歯周炎」といって歯ぐきだけではなく、顎の骨が溶けてしまうほど

歯周病が悪化してしまいます。

                

若年性歯周炎は進行が早く治療に対する反応も悪いのが特徴です。

        

一般的な歯周病の治療では治せないこともあり(薬の投与が必要になったり

します)、大学病院などの専門機関にご紹介することもあります。

            

若年性歯周炎になってしまう原因ははっきりと解明されていません。

          

体質や遺伝などが理由として挙げられますが、その発症のメカニズムはわかって

いません。

               

若年性歯周炎はレントゲンで診断することができますので、定期健診をしていれば

発見できます。


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歯と年齢(15歳~30歳の虫歯)

2008-08-18 10:25:00 | 歯科話

この時期はもっとも虫歯になりやすい時期です。

               

なぜならば、人の一生の中でこの時期がもっとも虫歯菌が活動しやすいから

です。

(理由はうまく説明できません。)

                

30歳を超えていくと虫歯菌の活動が減ってきます。(その分、歯周病菌が活動

しだします。)

              

この時期をうまく乗り切れば、将来虫歯で歯を失うことはなくなります。

            

虫歯は食生活の乱れと関連します。

               

ですから生活や環境が変化すると虫歯になる危険が増えます。

              

15歳から30歳というのは生活環境が激変する時期でもあります。

            

卒業、引越し、就職、転勤、転職、結婚、出産

                  

このように生活環境が変化した場合は歯科医院で検診をした方が良いです。

             

思わぬ虫歯ができている可能性があるからです。


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歯と年齢(6歳~15歳)

2008-08-16 10:22:00 | 歯科話

15歳くらいまでに乳歯はすべて永久歯に生え変わります。

               

歯並びに関しては、矯正治療がもっとも効率良く行うことができる年齢帯なので

専門医に相談するのに適した時期です。

               

             

虫歯に関しては要注意の第一段階です。

           

一つ目の理由は、生えたての永久歯は虫歯になりやすいからです。

          

もう一つの理由は自分で買い食いできるようになるからです。

             

塾に行くようになったり部活動に参加するようになると自分の食べたいものを

買い食いするようになります。

               

だんだん食生活に親のコントロールが効かなくなってきますので、気がつかない

うちに甘いものを多く食べるようになっていたりします。

          

ですので、虫歯に関して親の責任は10歳くらいまでです。

             

ですから、それまでにむやみに甘いものを食べないような食生活を確立しておく

ことが大切です。

                 

             

小幡歯科医院

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