小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

脂肪をエネルギーとして使えない人

2014-11-15 06:06:33 | 栄養

前回、クエン酸回路を使って脂肪をエネルギーにするのがとても効率がよく多くのエネルギーを得られることを説明しました。

                      

ところが脂肪をエネルギーとして使えない人がいます。

                      

脂肪をエネルギーとして使えない場合は糖質をエネルギー源とせざるを得ません。

                          

糖質制限を始めると2週間くらいで脂肪をエネルギーとして使えるようになるといわれていますが、脂肪をエネルギーとしてつかうことができなければ糖質制限によって元気がなくなり体がフラフラになってしまいます。

                       

                             

脂肪が使えないのはなぜなのでしょう。

                     

              

クエン酸回路を使うには様々な酵素を必要とします。

                  

その酵素を働かせるのにビタミンBと鉄は重要な役割をしています。

                        

ビタミンBや鉄が不足しているとクエン酸回路が正常に機能しないので、結果的にブドウ糖を使った解糖系に頼ることになります。

                    

また酵素はアミノ酸からつくられるので、タンパク質の摂取が足りなくてもクエン酸回路は機能せず脂肪を使うことができません。

                              

ですから、ビタミンBや鉄が多く含まれているMEC食を取り入れることによって、脂肪をエネルギーとして使えるようになっていきます。

                   

                      

いきなり糖質を控えると元気がなくなる方はMEC(肉、卵、チーズ)をしっかり食べて、足りない場合は糖質を補給してください。

                 

糖質を摂ることに罪悪感や反省は必要ありません。

                 

MECが体にはいっていきビタミンBや鉄が足りてくれば、徐々に糖質を欲することが少なくなります。

                

糖質を制限することよりMEC食によって栄養素を確保する方が先決なのです。

 

 

                      

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脂質と糖質のどちらをエネルギーとして使うか

2014-11-13 06:17:47 | 栄養

体の中でエネルギーを得るシステムには「解糖系」と「クエン酸回路」があります。

                   

解糖系は糖質由来のブドウ糖を使ってエネルギーを生み出します。

                     

クエン酸回路は脂質由来の脂肪酸やケトン体を使ってエネルギーを生み出します。

(クエン酸回路は糖質やタンパク質からもエネルギーを生み出すことができるのですが、メインとなるのは脂質です。)

                    

             

ブドウ糖は速やかにエネルギーに変換されるので急を要する時に重宝されますが、多くを溜め込むことができません。

               

ブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯えられますが、その量には限りがあります。

                          

そして、エネルギーとして使われずグリコーゲンとして貯えられなかったブドウ糖は脂肪に変換されて体の中に蓄えられます。

                   

これが糖質を過剰に摂取すると太る理由です。

               

              

脂質は脂肪酸とグリセリンに分解されてから中性脂肪や脂肪細胞として体に蓄えられます。

           

また脂肪酸からつくられるケトン体も、水溶性のかたちをとって血液の中を移動しています。

                    

この脂肪酸やケトン体はクエン酸回路によってエネルギーに変換されますが、ブドウ糖から得られるよりも多くのエネルギーを効率よく得ることができます。

                      

そして脂肪は貯蓄性に優れ、いつでも取り出せるようになっています。    

              

ブドウ糖の即効性にはかないませんが、脂肪は貯蓄性に優れ多くのエネルギーを生み出すことができるのです。

               

                

                  

いつも解糖系を使っている人は甘いものがやめられません。

                 

常にブドウ糖を必要とするからです。

              

いつもクエン酸回路を使っている人は甘いものがいらなくなります。

                

脂肪酸やケトン体によってエネルギーが十分つくられるからです。

            

                 

MEC食で糖質がいらなくなるのは、クエン酸回路を使う材料が豊富に含まれているからなのです。


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牛乳をたくさん飲むとカルシウム不足になる!?

2014-11-04 06:21:04 | 栄養

体の中でカルシウムはその99%は骨や歯に蓄えられています。

    

残りの1%が血液や筋肉でいろいろな働きをしています。

      

カルシウムといえば牛乳ですが、実は牛乳の飲み過ぎはカルシウム不足を招くということがわかっています。

        

その理由はマグネシウムにあります。

         

     

マグネシウムは細胞の内外にカルシウムが出たり入ったりするのを調整しています。

     

カルシウムとマグネシウムは協調して働くので「ブラザーイオン」と呼ばれています。

        

その比率はカルシウム:マグネシウムが2:1くらいがよいとされています。

      

しかし、牛乳のカルシウムとマグネシウムの比率は11:1です。

        

相対的にマグネシウム不足になり、カルシウムの量の調整ができなくなりカルシウム不足になる恐れがあります。

        

     

また、牛乳に含まれる乳糖を消化するにはラクターゼが必要です。

       

日本人にはこのラクターゼを持たない人が多く(子供の頃は持っている)、牛乳自体を消化できません。

        

そのため大量にカルシウムが排泄されることになり、一緒にカルシウム自体と他のミネラルを失ってしまう恐れがあります。

       

          

発酵させたチーズやヨーグルトには乳糖が少ないのでそういった恐れは少なくなりますが、マグネシウムが足りないことは一緒です。

          

カルシウムを取り込むにはマグネシウムが必要なことを知っておいた方がよいでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/b57c094ac63f9e99a9a1091505385df5

      

            

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ホワイトニングの可能性

2014-11-02 10:15:01 | ホワイトニング

ホワイトニングは最近ではオフィスホワイトニングが主流です。

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/office_whitening.html

        

今となってはホームホワイトニングは手間のかかる方法です。

         

日本でホワイトニングが行われるようになった当初、歯を白くするにはホームホワイトニングしかありませんでした。

       

家で自分でマウスピースを装着して歯を白くしようとするホームホワイトニング。

         

オフィスホワイトニングで満足いかなかった場合に、さらに白くしようとする場合の方法に限定されてきました。

        

 

さて、オフィスホワイトニングの欠点は、「どれくらい白くなるか」を予測しにくいことです。

         

特に20代の方は年齢による歯の黄ばみが少ないので、あまり効果がでないことがあります。

      

さらに、もともと歯が白い人は効果を感じにくいものです。

          

逆に、予想外に効果があって白くなることもあります。

      

          

      

   

 

        

       

もともと白めでしたが、予想を超えて白くなりました。

         

もっとも白い色のレベルに達しました。

      

ここまでの白さをホワイトニングで狙うことはなかなかできませんが、うまくいくと嬉しいものです。

        

歯の隙間も改善させましたので、とてもいい結果を得ることができました。

    

               

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