小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

顆粒入り歯磨き粉は危険

2013-07-12 21:02:42 | 予防

最近、仲間の歯科医の間で「顆粒入り歯磨き粉」が話題に

なっています。

 

 

小さい粒が入っている歯磨き粉で、この粒が歯だけでなく

歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)の中も清掃する効果が

あると謳っている商品です。

 

 

何が危険かといいますと、この顆粒が歯周ポケットに

入り込んで歯ぐきに炎症が起きてしまうのです。

 

 

顆粒自体は不活性な物質なので歯ぐきに影響は出ないと

メーカーは説明していますが、顆粒にプラーク(細菌の塊)

がくっついて歯ぐきに炎症を起こします。

 

 

この歯ぐきの隙間に入り込んだ顆粒が取れないのです。

 

 

患者さん自身では絶対に取れません。

 

 

 

私達歯医者が細い専門の器具を用いても取るのに

とても苦労します。

 

 

場合によっては麻酔をしないと取れないこともあります。

 

 

 

歯の周りの汚れを取るために入れている顆粒が歯ぐきが

腫れたり出血したりする原因となる。

 

 

 

なんという皮肉でしょう。

 

 

断言しますが、顆粒入り歯磨き粉は買ってはいけません。


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歯科医院に定期的に行くだけで歯が悪くならない!?

2013-07-10 06:26:00 | 予防

まったく科学的根拠がないのですが、歯科医院で定期的にチェック

している人は歯が悪くならない傾向があります。

 

 

歯科医院ではクリーニングを行いますが、年1~2回の専門的な

クリーニングだけで虫歯や歯周病が防げるとは実際思えません。

 

 

それでも定期的に来院している人は歯がわるくならないという実感があります

 

 

定期的に歯科受診をしている人は少なくともその時には歯のことを

考えているはずです。

 

そろそろ歯のチェックしなきゃ

虫歯はできていないだろうか

歯周病の気はないだろうか

ちょっとしみるけど虫歯なのか

歯ぐきから血が出るけど歯周病は進んでいないか

この前治療したところは大丈夫かな

 

 

 

こんなことを考えながら予約を取るのではないでしょうか。

 

 

思うだけで病気は進まなくなる。

 

 

非科学的どころかスピリチュアルな話になっていますが、こんな

実感をもっています。


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雑誌の取材を受けました。

2013-07-07 19:09:41 | 栄養

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雑誌の取材を受けました。

 

 

わかさ出版「わかさ」9月号、7月15日発売です。

 

 

今回の記事は「読者の質問に答える」というコーナーです。

 

 

ずばり、「糖質制限って虫歯や歯周病にもいいのですか?」という

質問でした。

 

 

 

このブログでもずっと書いてきたように、糖質制限は虫歯や

歯周病の治療や予防に有効です。

 

 

この記事を作成するにおいて考え方がまとまったことがあります。

 

 

それは

高血糖も低血糖も歯周病によくない

ということです。

 

 

高血糖ではブドウ糖によって歯ぐきの中の毛細血管が傷つき

歯ぐきが弱くなります。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20110411

 

 

低血糖では血糖値をあげようとして歯ぎしりや食いしばりをする

ことがあり、それが歯や歯ぐきを傷つけます。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20110804

 

 

記者の方とお話ししている間にこの考え方がまとまりました。

 

 

 

糖質制限というまだ世に浸透しはじめた理論ですが、これからも

その効能がどんどんと紹介されていくことでしょう。


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