小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

ジルコニア

2008-03-10 10:00:00 | 審美歯科

先日の講習会での一番のトピックは「ジルコニア」という材料です。

           

ジルコニウムが酸化したものですが、ご存知の方もいると思います。

          

これをどうやって歯科に応用するかというと、セラミックを盛り足して「ジルコニア

セラミック」として歯にかぶせます。

          

金属を使わないセラミックという点では、オールセラミックスに分類されます。

             

今回何が新しいかというと、ブリッジや何本もつなげた歯を作れるという点です。

           

オールセラミックスは現時点では1本ずつ作るのが基本です。

            

今までもジルコニアセラミックはありましたが、せいぜい3本まででした。

                  

今回の新しいシステムでは10本以上連続した歯を作ることも可能です。

           

そのシステムとは、、、、、。

歯科医院で歯型をとる

技工所で歯の模型をスキャンする

スキャンしたデータをインターネットで専門のラボに送る

ラボにてCADCAMでジルコニアの塊から歯の元になるフレームを削りだす

ラボから技工所に宅配便でフレームが送られる

技工所で送られてきたジルコニアフレームにセラミックを盛り足して歯の形にする

技工所から歯科医院へジルコニアセラミックが送られる

患者さんの口の中に装着される

http://www.daishintrading.co.jp/cad_cam/zeno_system_tokutyo.html

               

ジルコニアはとても強度が高いので、歯科用金属の代わりになることが期待されて

います。

                    

近年、金属が希少価値化していて値段が高騰しています。簡単に入手できなく

なる心配もでてきました。また金属アレルギーの問題もあり、金属を使わない歯科

治療(メタルフリー)の必要性が叫ばれています。

                    

このシステムは海外で2年前から行われています。

           

日本に導入されてまだ間もないです。

        

私は新しい材料が世に出ても、3年間は様子を見ることにしています。

         

「まがい物」であることも少なからずあるからです。

               

ですからジルコニアセラミックを使うには、あと1、2年は待とうと思っています。

         

               

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html

           

             


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