小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

歯につける銀歯の接着剤

2009-01-30 09:37:00 | 歯科材料

歯科では義歯(銀歯、金歯、セラミックなど)を歯につけるのに「セメント」という

材料を用います。

              

セメントには用途にあわせて様々な種類があり、同じ種類のセメントを色々な

メーカーが出しているので多くのセメントが存在しています。

         

              

その種類とは

         

どういう材質(金属、セラミック、プラスチックなど)となじみが良いか

どれくらいの強さで歯に接着するか

使い勝手が良いか

つける時に固まるのが早いか遅いか

つけた後に噛んでも壊れにくいかどうか

だ液で溶けないかどうか

汚れがつきにくいかどうか

コスト

           

などによって決まり歯科医の好みで決めている部分もあります。

          

             

良いセメントとは

           

使い勝手が良く

歯に強く接着し

長期使用に耐えて

コストがかからない

                  

ということなのですが、これをすべて網羅する材料はありません。

                  

完璧な材料はなかなか存在しないものです。

               

その時々のニーズにあわせて選択しています。

           

              

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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歯ぐき 化膿 腫れる 子供

2009-01-29 09:36:00 | 小児歯科

子供の乳歯が化膿して腫れるのは、そのほとんどが「歯の根の化膿」が原因

です。

          

乳歯の周りに、歯周病の化膿がおこることはまれです。

                    

逆に乳歯の根の化膿はよくあることです。

               

子供は大人よりも化膿に対する反応が早く、すぐに腫れますしすぐに腫れは

ひきます。

           

その治療は永久歯に行う根の治療と同じ手順で行います。

          

ただ最終的に根の中に入れる薬が永久歯とは異なります。                

乳歯の根は永久歯と生え変わる時に溶けてなくなるため、薬も溶けてなくなる

ような材質のものを使用します。

                 

永久歯のように強い薬を入れるわけではないので、乳歯の根の治療は再発する

ことが時々見られます。

                   

再発とは、一度治療して治したのにふたたび腫れるようになることです。

                   

再発したらもう一度根の治療を行う必要があります。

               

子供の化膿は治りやすいので再治療もそれほど手間がかかりません。

            

           

なお、化膿しているのをほうっておくのは良くありません。

             

後から生えてくる永久歯に悪影響があるからです。

                

化膿したままの乳歯と生え変わった永久歯に、その表面のエナメル質が弱って

しまうことがあるのです。

              

表面が弱いということは虫歯になりやすいということです。

                  

        

そのため抜け替わる乳歯といえども、しっかりと治療する必要があります。

        

              

小幡歯科医院

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楔状欠損部のブラッシング方法

2009-01-28 09:35:00 | 予防

楔状欠損とは、歯の根元が削れてしまっている状態のことです。

            

Wsd_004_3

           

歯の根元がへこんでいます。

               

               

                

                        

               

           

                   

原因は「歯ぎしり 食いしばり」であると考えられています。

                

原因は歯ぎしりや食いしばりですが、不適切な歯磨きで楔状欠損が増長される

こともわかっています。

              

                    

その対応策は

            

歯磨きで強くこすらない

楔状欠損に限らず歯磨きには強い力は必要ありません。

          

研磨剤の入った歯磨き粉は使わない

余計楔状欠損が進んでしまいます。

                   

しみる場合は歯科医院で楔状欠損のところに詰め物をしてもらう

詰め物で封鎖すればしみなくなります。

                 

                       

                  

Wsd_005            

へこみを詰め物で埋めました。               

                 

                

                

          

                                 

          

楔状欠損のところは虫歯になりやすいところでもあります。

               

そのままで良いか、詰め物をする必要があるかどうかは歯科医院でご相談下

さい。

            

                

小幡歯科医院

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削るか進行止めか 乳歯

2009-01-27 09:33:00 | 小児歯科

「虫歯の進行止め」という薬があります。

          

サホライド(フッ化ジアンミン銀溶液)という液体を初期の虫歯に塗って進行を抑え

ます。

         

対象は乳歯です。

           

子供にいきなり削る治療をすると、歯科に対するイメージが悪くなる心配があり

ます。

          

そのために大人になっても歯科医院をなかなか受診できなくなっては困ります。

          

ですから乳歯に虫歯ができた場合で、削る治療がまだできないと判断された時

には、この「虫歯の進行止め」の薬を塗ることで対応します。

            

薬を塗れば虫歯がずっと進行しないわけではなく、3~4ヶ月に1回定期的に薬を

塗る必要があります。

               

ただある程度虫歯が進行したら削る治療に移行しなくてはならなくなります。

            

             

その基準は、、、、、(前回のお話と重なりますが)

              

C1の虫歯は薬を塗ることで充分対応できます。

              

C2の虫歯は削って治療した方が良いです。

                

           

ただし、歯科医院を怖がっているうちはC2の虫歯でも薬を塗って対応すること

があります。

          

                

小幡歯科医院

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C2の虫歯でも止まるか?

2009-01-26 09:11:00 | 歯科話

近年虫歯予防のレベルがあがり、「虫歯を見つけたら削る」時代ではなくなりま

した。

                 

表面的な虫歯はもちろんのこと、C1(歯の表面のエナメル質までの虫歯)の虫歯

予防に重点をおき治療しないのが一般的になりました。

             

それではC2(歯の内部の象牙質まで進行した虫歯)では

どうなのでしょうか。

              

とても鋭い質問で、簡単には答えがでません。    

             

ちょっとはっきりしない物言いになりますが、、、、、

             

          

基本的にはC2になったら治療の対象になります。

            

が、C2の虫歯でも進行を止めることは可能です。

            

ただし、虫歯に砂糖を供給しないことが条件です。

              

というのは歯ブラシや、フロス、歯間ブラシを用いてもC2の虫歯は磨くことができ

ないからです。(C1の虫歯は磨くことができます。)

                   

どんなに頑張ってもC2の虫歯には歯ブラシの毛先が届きません。

               

ですから歯磨きを頑張ってC2の虫歯の進行を止めることは不可能です。

                       

そこで虫歯の原因になる「砂糖」を虫歯に与えないことが虫歯の進行を抑える要

となります。

                 

「食生活を改善することができるかどうか。」

              

が、C2の虫歯を削らないで様子を見ることができるかどうかの分かれ目です。

           

               

小幡歯科医院

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いい質問

2009-01-23 09:46:00 | 歯科話

                   

ある日の検索結果ですが、いい質問が多いです。

            

しばらくこの内容でいこうと思います。


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顎が腫れる?

2009-01-22 09:56:00 | 口腔外科

           

            

顎が腫れることはめったにありません。

          

顎関節症は「著名な炎症症状を伴わない顎の病気」ですので、腫れることはあり

ません。

                    

ただ顎関節症もひどくなると顎に炎症性物質が集まりますので、「腫れぼったい」

と感じることはあります。

            

             

ただ、顎に腫瘍ができると腫れることはあります。

             

滑膜性骨軟骨腫という良性腫瘍が顎にできることがあります。

                    

小さい軟骨様の粒が顎の関節の中にいくつも生じる腫瘍です。

                     

この場合は口腔外科の受診が必要となります。


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歯が欠ける原因

2009-01-21 09:34:00 | 歯が割れた

          

           

なぜ歯が欠けることがあるのでしょうか。

                 

歯はモースの硬度計で6~7です。(けっこう硬いです。)                   

           

モース硬度 鉱物 代用
1度 滑石 -
2度 石膏 爪(2.5)
3度 方解石 銅板・銅貨(3.0)
4度 蛍石 鉄釘(4.5)
5度 燐灰石(アパタイト) 窓ガラス(5.5)
6度 正長石 小刀(6.0~6.5)
7度 水晶 やすり(7.0)
8度 黄玉(トパーズ) -
9度 鋼玉 -
10度 ダイヤモンド ガラス切り(10)

                 

歯は水晶と同じくらい硬いものなのです。

                 

歯は、ぶつけたり明らかに硬いものを食べてしまわない限り、欠けるようなもの

ではありません。

            

硬度計でみると、歯は銅貨や鉄釘よりも硬いのです。

          

                     

結論から言いますと、普通の食事によって歯が欠けることは考えられません。

                

歯が欠けるのは、歯ぎしりや食いしばることによって直接上と下の歯が接触する

ことが原因です。

              

もちろん1回や2回では歯は欠けません。

                 

何年も歯を接触させることによって、水晶のように硬い歯にヒビが入り欠けていき

ます。

                    

ですので歯が欠けやすい人は食事を気をつけるよりは、歯ぎしり食いしばりに

対応する方が効果があります。

    

               

小幡歯科医院

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検索結果

2009-01-20 09:51:00 | 歯がしみる

           

                  

                      

今回、興味深い検索ワードがいくつかありました。

                  

              

            

サホライド 後悔

          

サホライドは、小児に使用する虫歯の進行止めの薬です。初期の虫歯や、まだ

治療ができない小児の虫歯に対して使う塗り薬です。

虫歯の進行を抑える作用があるのですが、塗ると虫歯がかえって黒くなるという

欠点があります。

サホライドに含まれる銀イオンが虫歯に取り込まれて黒くなるのです。

ですから前歯に使用すると、子供といえども見た目が気になることがあります。

検索の方は、サホライドを塗ったら歯が黒く見えるようになって後悔したのでは

ないかと思います。

昔は前歯でも気にせず塗っていましたが、現在では相談してからサホライドを塗る

かどうか決める風潮になっています。

            

                 

歯肉 クリーニング後 炎症

            

歯のクリーニングを行った後に歯ぐきに軽い炎症が起きることがあります。

久しぶりにクリーニングをした場合や、もともと歯ぐきに炎症がある場合などは

クリーニング後に歯が浮いたり歯ぐきが腫れたような違和感を感じることがあり

ます。

これは一時期的なもので、2~3日で炎症は引きます。

歯ぐきに炎症が起きそうな場合は、クリーニングを一気にせず何回かに分けて

行えば後で炎症が起きることはありません。

              

              

虫歯 子供 歯医者 行けるように

               

子供が歯医者に行けるようになるためには、慣れが必要です。

そのためには1歳半くらいから検診をして歯科医院に慣れることが大切です。

虫歯ができたからといって、いきなり歯科医院で治療できる子はめったにいま

せん。

虫歯のないうちから通院する習慣をつけると治療がスムースに行えるものです。

保健所でも1歳半、3歳時の歯科検診がありますので、そういう制度利用する

のも有効です。


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2009-01-19 09:29:00 | 歯科話

検診ではお口の中を拝見し、レントゲンを撮って虫歯や歯周病になっていないか

診断します。

            

何も問題がない方も多いです。

             

「現在、何も問題なく心配ありません。」

                       

といって診察は終わります。

                   

それだけでは検診した意味がないので、予防に関するお話をします。

          

歯が悪くならないようにするために、日頃どういうことを気をつければよいか。

                           

                     

虫歯予防と歯周病予防では内容が異なります。

                  

                  

そこで将来、虫歯になりやすいのか歯周病になりやすいのか予測しなければ

なりません。

                

何も問題ない時期にどうやって予測するかといいますと、「勘」です。

                   

もちろん歯の状態、歯ぐきの状態、体の状態、生活習慣などを甘味してでの勘

です。

           

               

今度、遺伝子診断などが簡単にできるようになれば別ですが、将来の予測は

歯科的な勘で行っているのが現状です。


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犬歯の役割

2009-01-16 09:03:00 | かみ合わせの治療

         

               

犬歯には重要な役割があります。

           

犬歯は「前歯と奥歯の橋渡し」をしています。

           

見た目にも機能的にも、です。

             

ですから犬歯がないと、間の抜けたスマイルになってしまいます。

            

そして、犬歯がないと前歯も奥歯も悪くなってしまう可能性があります。

                  

           

なぜ悪くなってしまうかと言いますと、歯ぎしりに対抗するのに犬歯が

もっとも適しているからです。

            

犬歯は歯の中で一番根が長い歯で、歯ぎしりに負けない構造をしています。

                  

犬歯一本で前歯と奥歯を守っているといっても過言ではありません。

                  

              

しかも根が一番長いので、人間の歯の中で犬歯がもっとも長持ちします。

                  

たとえ八重歯であっても犬歯は抜かない方が良いのです。

              

八重歯は抜かないで矯正することをお勧めします。


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八重歯は必要か

2009-01-15 09:46:00 | かみ合わせの治療

          

                    

八重歯は必要でしょうか。

                

答えは、「絶対に必要」です。

                     

八重歯とは「歯並びの悪い犬歯」のことです。

            

八重歯は見た目に悪く、下の歯と噛み合わさっていないことがあります。

                 

抜いた方が良いのではないかと思えることもあります。

                     

実際、八重歯を抜いている方もいらっしゃいます。

                  

若いうちは抜いても問題はないのですが、年齢を重ねていくうちにどんどん犬歯の

重要性が増していきます。

                   

ですので、私は八重歯を抜いたことがありません。

                    

犬歯には重要な役割があるのです。

         

              

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

                        


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虫歯は早めに治したい

2009-01-14 09:06:00 | 虫歯

虫歯の予防が確立されてきた現在、小さい虫歯は治療しなくても良いという風潮に

なっています。

            

虫歯にならないお口の環境をつくることができれば、虫歯になったところも

再石灰化して進行を止めることもできます。

             

ですから、「虫歯がありますが、小さいので今治療する必要はないですよ。」と

説明することが多いです。

                   

多くの方が、「治療しなくて良い」という言葉に喜びます。

                 

              

ですが、「治療しなくて良いのですか。」と不満げな方もいらっしゃいます。

                  

                  

どうやらこういう考え方なようです。

           

虫歯がある状態で過ごすのは嫌だ

           

進行してしまって痛くなる可能性があるのは嫌だ

            

進行を止める自信がない

           

定期的にチェックするのは嫌だ

            

                 

やはり患者さんの考え方を治療に反映させることは重要なことなので、よく相談

して早めに虫歯の治療をすることもあります。

           

実際、このレベルの虫歯の治療は簡単に済みます。

            


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食いしばり

2009-01-13 09:51:00 | 歯ぎしり、食いしばり

           

                

最近のブログの検索ワード順位ですが、「食いしばり」がトップになっています。

                 

食いしばりで調べている方が多いからなのか、このブログで食いしばりの内容が

多いからなのか。

                     

実際、「歯ぎしり、食いしばり」がかなり歯の状態に悪影響を与えると考えてい

ます。

                

歯ぎしりや食いしばりをしなければ歯が大きく悪くなることはない、とまで

考えています。

                  

私が大学を卒業した15年前には、歯科界で歯ぎしりや食いしばりの悪影響が

さかんに言われていました。

                

最近は論文を読んでも当時ほどは強調されていないように思えます。

                 

おそらくインプラントによって歯が悪くなるのを食い止めることができるように

なったことが理由の一つにあると思われます。

              

が、インプラント治療を成功させるためにも「歯ぎしり、食いしばり」対策は重要

です。   

                

歯ぎしり、食いしばりとの闘いはなかなか終わりません。

             

             

小幡歯科医院

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週休2日

2009-01-10 09:37:00 | 閑話休題

ブログのアクセス数をみると、平日と土日では明らかにアクセス数がちがいます。

           

平日が多く、土日は少ないです。

             

これはどういうことかと考えますと、、、、、

           

会社で検索している人が多いのではないでしょうか。

                  

仕事をしている合間に、気になったことをネットで検索していると思われます。

                 

                 

ひるがえって、このブログを開設してから1年3ヶ月が経ちました。

              

記事が450になりました。(アクセス数が1万5000)

             

ちょっとネタ切れの感が否めません。

               

歯科のネタはつきないのですが、系統立てて説明するネタがつきてきました。

                  

        

ですので、これから土日を休み週休2日でいこうと思います。


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