私事ですが、下の前歯を傷めてしまいました。
忙しさとストレスによる「前歯での噛みしめ」が原因です。軽い歯根膜炎になりました。
自分自身噛むと痛い - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)
いつも歯が痛くなるのは、左の奥歯が多いのですが今回は下の前から2番目の歯が痛くなりました。虫歯や歯周病ではないので、安静にしていれば治ります。安静にするとは歯を使わないようにすること、歯と歯が接触しないようにすることです。
歯ぎしり 食いしばりしてませんか? 品川区 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)
日ごろから患者さんに説明している手前もあって、普段はなるべく歯を接触させないように心がけています。
ですので、それに加えて食事で前歯を使わないようにすれば3日くらい、長くとも1週間で治るでしょう。
そして、前歯を使わないようにしていたら、思ったよりも日常で前歯を使っていることに気がつきました。
まずは、野菜を食べる時にけっこう前歯を使っていました。
お肉や魚などのおかずは小さく切って奥歯の方にもっていけば、まったく前歯を使わなくても食べることができます。しかし、サラダを食べる時にかなり前歯を使っていることに気が付きました。
一番使うのはレタスです。大き目のレタスを食べる時には奥歯だけで食べようとしていても、前歯で噛んでいます。歯が痛い状態なので気がついたことです。サラダは小さく切って食べることはないので、実は前歯を頻繁に使っていたのです。
そう考えると、前歯の仮歯が取れてしまう食べ物にサンドイッチがあります。サンドイッチも小さく切って食べるものではないので、前歯をかなり使って食べていると想像できます。
その他では、シジミのお味噌汁を飲んでいるときに、貝からシジミをはがすのに前歯を使っていました。
普段全く意識していないところで前歯は使われているようです。
よく患者さんに、「治療中はなるべく前歯を使わないでくださいね。」とお願いすることが多いのですが、それは大変なことなのだとわかりました。
そして、仕事中に前歯で食いしばりをしていることに気がつきました。特に歯を削るような集中力を必要とする場面で前歯で強く噛んでいるのです。
治療中に「痛い!」と思って歯を離すのですが、治療において緊張する場面では何度も前歯で噛んで痛い思いをしました。
途中で歯と歯の間に舌をはさんで対処したこともありました。
そんな時はマイケル・ジョーダンを思い出したりしました。
この「前歯での噛みしめ」が知覚過敏、歯の痛み、歯のぐらつき、歯の破折、などにつながります。
日頃からかなり歯を噛みしめないように気を付けている私でも、その噛みしめは頻繁にありました。
痛みがなくなると人は気を付けることを忘れてしまいますが、調子のよい時でも歯を接触させないような意識は持っていたいものです。
そして、今回初めてこのブログで紹介しますが、「TCH」という歯科用語について説明します。
つづく
小幡歯科医院