小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

歯石がつくのはカルシウムが足りてない!?

2014-08-30 06:44:00 | 栄養

今まで、「歯石がつきやすい人は、唾液の中にカルシウムやリンが

多い。」という説明をしてきました。

                   

                   

 

歯石は歯周病の原因となるもので、こまめに取ることをお勧めして

います。

                       

                            

 

歯石がつきやすいのは生まれつきの体質であると思っていましたが、

体の中の代謝によって説明がつくようになりました。

                          

 

                            

実は、歯石がつきやすい人は体の中のカルシウムが不足している

可能性があるのです。

                       

                     

 

普通は「カルシウムが余っているから、歯に歯石がつくのだろう」と

考えますね。

                      

                       

 

歯に石がつくほどにカルシウムが体の中にたくさんあるのだろう、と。

                       

                  

 

ところが体の中のカルシウムが不足する方が結石が生じる可能性が

あるのです。

                       

                      

 

結石には、腎臓結石、胆嚢結石・膀胱結石尿管結石などが

ありますが、口の中の石といえば歯石です。

                        

                        

 

これらがカルシウム不足によるものだという説明をしていきます。

 

                

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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果物と歯

2014-08-27 06:53:00 | 栄養

今回は果物と歯の関係です。

                      

                  

これまでの続きで糖化に関して歯にどのような影響が出るかと

いいますと、歯の中の象牙質の糖化です。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20140720

                        

              

ただ、歯には歯ぐきほど果物による糖化の影響がでないという

実感があります。

(歯がもっとも糖化するのは砂糖です。)

                          

                 

果物が歯に影響を与えるものといえば、酸蝕症です。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20101116

                    

                      

特に、グレープフルーツ、オレンジ、レモンなどの柑橘類の果物で

歯が溶ける酸蝕症の危険があります。

                          

                           

ただ、これもよほど毎日のようにたくさんの果物を食べていないと

ならないものだ、という実感があります。

                    

                       

ただ、果物をジュースにして毎日飲んでいる人に歯が溶ける

兆候がみられることがあります。

                 

                       

ジュースにすると多くの果物を一気に流し込むことになります。

                      

                       

それは糖化にも酸蝕症にもリスクになるものです。

                      

                         

果物はジュースにせずに食べていただきたいと思っています。

 

                

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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果物と歯ぐき

2014-08-25 06:53:00 | 栄養

前回は、果物が「体の組織が糖化しやすい食べ物」である、

ということをお話ししました。

                      

                  

それでは、果物によって歯ぐきはどういう影響を受けるのでしょうか。

                     

                     

歯ぐきは「糖化」しやすい組織です。

                       

                    

毛細血管が豊富で血液の循環がよい(歯ぐきがピンク色をして

いるのはそのためです)ところは糖化の影響を受けやすいです。

                      

                       

歯ぐきが糖化すると炎症を起こしやすくなります。

                       

                

具体的には「歯ぐきが赤くなる」「歯ぐきが腫れる」「歯ぐきから

出血する」というような変化が起きます。

                      

                        

これは歯周病の兆候とまったく一緒です。

                          

                       

歯周病菌の原因の一つはプラーク(食べかすに細菌があつまった

もの)ですので、歯を磨くことが大切です。

                          

                    

ところが、この糖化による歯ぐきの炎症は歯磨きをしても改善

しません。

                

                       

体の内部からのブドウ糖による攻撃なので、歯磨き粉やうがい薬

など体の外から何を効かせても意味がないのです。

                              

                            

もし果物を食べ過ぎて歯ぐきが糖化しているのなら、その果物を

控えなければ歯ぐきの炎症は収まりません。

                     

                       

しっかり歯磨きをしているのに歯ぐきの炎症が収まらない場合は、

食生活を見直してみる必要があるでしょう。


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果物と糖化

2014-08-22 23:58:11 | 栄養

果物好きな方にはあまりいいお話ではないと思いますが、今回は

「果物と糖化」についてです。

                     

                  

 

糖化はブドウ糖が体の中のタンパク質にくっついてしまった状態の

ことで、老化現象とも言われアンチエイジングの大敵とされています。

                   

                       

 

ブドウ糖をたくさん含む食品を食べたり飲んだりして、体の中に多くの

ブドウ糖が余った状態になると「糖化」が進行します。

                     

                    

 

そして、果物は糖化を引き起こしやすい食べ物なのです。

                       

                       

 

ブドウ糖はインスリンの作用によって脂肪細胞に取り込まれますが、

果糖はインスリンに依存することなく直接肝臓に取り込まれます。

                     

                       

 

肝臓で果糖はブドウ糖や中性脂肪に変換されます。

                 

                   

変換されたブドウ糖はエネルギーとして使われますが、余ると

脂肪として貯えられたり体を糖化させます。

                           

                     

 

また肝臓で中性脂肪に変換されるということは、果糖は脂肪肝や

高脂血症の原因となります。そして、肥満の原因にもなります。

                             

                    

 

しかも、果糖はインスリンの作用を必要としない分その代謝は

速いです。

              

                                  

 

ですから、果物をジュースにすると速やかに肥満、脂肪肝、

高脂血症になる危険を秘めているのです。

                     

                      

糖質制限においても「果物は時々食べるラッキー食材に

しましょう」、と言われています。

                

                     

 

意外に健康に悪い部分のある果物、歯や歯ぐきにはどのような

影響があるのでしょうか。


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虫歯でなくてがっかりする(知覚過敏その2)

2014-08-09 06:23:00 | 噛むと痛い

知覚過敏は、「虫歯ではないのに歯がしみている」という状態です。

              

                        

虫歯の治療のように「削って治療して」治るものではありません。

                               

                            

まずは知覚過敏になった原因を探り、その原因を取り除くことが

第一選択になります。

                          

                   

1 疲れやストレスはないか

                        

疲れやストレスが溜まって歯が痛くなることがあります。

その疲れ、ストレスがなくなれば痛みも治まります。

                             

                    

2 歯磨き粉をたくさんつけて歯を強くゴシゴシ磨いてはいないか

                            

歯磨きの刺激で歯がしみるようになることがあります。

歯磨き粉をやめてやさしく歯を磨くようにしましょう。

                 

                                     

3 歯ぎしりや食いしばりをしていないか

                         

知覚過敏の原因の多くが、「食事以外の時間に歯を接触させる」

ことによるものです。その代表例が歯ぎしりや食いしばりです。

歯ぎしり、食いしばりから歯を守るためには2つのアプローチが

あります。

                          

① ストレスのコントロール

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080421

                            

② 糖質のコントロール

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20110804

糖質を摂ると高血糖のあとに低血糖状態になります。

その低血糖状態を解消するために歯ぎしり食いしばりをする

ことがあります。それが知覚過敏の原因となります。

                        

                              

4 咬み合わせの悪いところがしみていないか

                               

痛みのある歯の咬み合わせが悪いことがあります。普通に噛んで

いてもその歯だけに強い力がかかってしまう場合です。この場合は

「咬み合わせの調整」といって、歯を削って噛んだ時に強く当たら

ないようにします。

                     

                          

               

これらが知覚過敏にならないようにする環境設定です。

                 

                   

実際の知覚過敏の治療は「専用の薬」を塗ることだけです。

薬を塗るだけで改善するのは軽症の場合です。重症になると

薬は全く効きません。

                      

                   

歯がしみるようになる理由をつきとめ、それをなくすことが

真の治療であるといえます。


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虫歯でなくてがっかりする(知覚過敏その1)

2014-08-07 06:56:00 | 噛むと痛い

歯になにも問題がないのに、歯がしみたり噛むと痛くなることが

あります。

                              

                 

虫歯でも歯周病でもないのに、不快症状が起こるこの状態を

「知覚過敏」といいます。

                    

                              

この知覚過敏で来院する方は非常に多いです。

                    

                         

もちろん患者さんは、「この痛みは虫歯になってしまったのだろう。」

と思い来院されます。

                  

                         

レントゲンを撮って調べて歯に問題がなければ、「知覚過敏」の

診断です。

              

                      

ここで今日の本題ですが、「虫歯ではありません。」とお話しすると

がっかりされる方がいらっしゃいます。

                     

                  

虫歯であれば治療すれば治るという思いなのでしょう。

                              

                          

色々な歯医者で、「虫歯ではないから様子をみましょう。」と言われて

いるのかもしれません(むやみに削って治療するよりもいいと思い

ますが)。

                

                        

たしかに、知覚過敏の場合はスパッと痛みをとることができません。

                 

                      

環境を整えてから徐々に治っていくものです。

                           

                         

どのような環境にすればよいのでしょうか。


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