小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

甘いものが美しい歯ぐきのジャマをするワケ

2011-11-26 06:26:00 | 栄養

また、いい記事を見つけました。まずはお読み下さい。

 

「甘いものが美肌のジャマをするワケ」

http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20110517/110940/

 

最近、糖質制限に絡んだ美容についての話をよく目にします。

 

前回も話しましたが、タンパク質が糖によって糖化され

「糖化タンパク」になるとその組織は劣化し、老化していきます。

 

つまりアンチエイジングには糖質は敵なわけです。

 

ここに出てくる「老化を防ぐ7か条」は、そのまま「歯ぐきの老化を防ぐ

7か条」になります。

 

アンチエイジングを意識すれば、自然と歯ぐきの具合も良くなる

のです。

 

 

 

老化を防ぐ7か条(記事より抜粋)

 

【1】甘いものをとり過ぎない。

【2】“朝食代わりに甘いもの”は要注意! 朝のフルーツは積極的に

   とりましょう。

【3】よく噛んで食べる。早食いは血糖値の上昇を早めます。よく噛む

   ことで唾液が出て、消化を助けます。そして、早く満腹中枢を

   刺激し、脳の活性化にもつながります。

   また、食物繊維が豊富でビタミン・ミネラルも多く含む野菜から

   食べ始めると、血糖値の急激な上昇を防ぎます。

【4】アルコールはほどほどに(アルコールも糖分です)

【5】消化に時間のかかるものから先に食べる。

   例えば、サラダ→肉類→炭水化物、といったように。

【6】コーヒーなどカフェインの多いものを飲みすぎない!

   カフェインは副腎を刺激し、血糖値を上昇させるので、

   飲みすぎには注意しましょう。

【7】長時間、空腹にしない。

   空腹時に甘いものをとると、血糖値が急激に上がりやすく

   なります。小腹がすいたときは、甘いものの代わりに豆類や

   ナッツ類を食べましょう。お腹が満たされますし、ビタミン・

   ミネラルが豊富です。


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老化タンパクを増やさない

2011-11-25 06:56:00 | 予防

最近のブログの内容は糖質を制限することに重点を置いています。

 

糖質は虫歯の原因になり、血糖値が上がることによる歯ぐきへの

悪影響があるからです。

 

もう一つ糖質の悪影響はタンパク質にくっついて糖化タンパクを

つくってしまうことです。

 

この糖化タンパクは組織の新陳代謝を悪くし、歯ぐきの質を悪く

させます。また、骨や血管をもろくする原因となり歯周病になる

危険が高まります。

 

最近、甘いものが歯ぐきに悪いと言い出した理由がここにあります。

 

このことを明確に説明した記事を見つけたのでご紹介します。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E3E5E2E2828DE3E5E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

 

 

「体や顔のたるみやしわ」は「歯ぐきの後退や荒れ」として

読んでください。

 

そのまま当てはまります。

 

老化タンパクというのは糖化タンパクのことです。

 

女性の場合はお肌のケアはそのまま歯ぐきのケアにつながります。

 

お肌に良い生活を送りましょう。

 


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歯ぐきを強くするコツ(タンパク質摂取)

2011-11-22 06:15:00 | 栄養

タンパク質摂取の大切さをずっと強調しています。

 

今回は歯ぐきの話ですが、これもタンパク質が関連します。

 

歯ぐきの60%はコラーゲンでできています。

 

要は歯ぐきも「皮」なので、お肌のお話と同じになります。

 

歯ぐきのコラーゲンがダメージを受ければ、歯ぐきの調子が悪くなり

歯周病に対する抵抗力も落ちることは想像できると思います。

 

コラーゲンは組織を補強するタンパク質ですから、タンパク質を

しっかり摂ることがそのケアに必要になります。

 

なお、コラーゲンが豊富な食べ物がそのままコラーゲンになるという

イメージがありますが実際は違います。

 

コラーゲンは体の中でアミノ酸から合成されます。

 

どんなタンパク質も一度体の中でアミノ酸に分解されてから再び

タンパク質になるので、コラーゲンがそのままコラーゲンになる

わけではありません。

 

コラーゲンを意識するのもよいですが、いろいろな種類のタンパク質

をまんべんなく食べることが大切です。


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歯の再石灰化に必要な栄養素とは

2011-11-20 06:45:00 | 栄養

薬によって、虫歯でやられてしまった歯の部分を回復させる治療法が

あります。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080227

 

具体的には虫歯になってしまったところに水酸化カルシウムという薬を

効かせて、やわらかくなってしまった歯を再び硬くさせます。

 

この回復を再石灰化といいます。

 

毎日のように行っている治療なのですが、回復力に人それぞれ差が

あります。

 

劇的に硬くなる人と、あまり薬の効果が感じられない人もいます。

 

薬に対する反応という側面もあると思いますが、体の摂取する栄養も関係

していると思うようになりました。

 

その栄養とは何でしょうか。

 

一般的にはカルシウムが浮かぶと思います。

 

実際、歯の内部(象牙質)の70%は、よく聞くアパタイとという成分で

カルシウムが含まれています。

 

 

ところがその残りの20%はこれもよく聞くコラーゲンというタンパク質の

成分です。

 

 

歯の中にはコラーゲンが含まれているのです。

 

コラーゲンというタンパク質は組織に強度を与えるタンパク質です。

 

 

このタンパク質が歯の強さに関わっていると思われます。

 

 

ですからこの治療に関してもタンパク質をしっかり摂ることが推奨されます。

 

虫歯の治療にタンパク質が有効だとは関連づけにくいと思いますが、

こんなところにもタンパク質が効いているのです。

 

ちなみに骨の治りにもカルシウムが大事だと思われていますが、これにも

コラーゲンが含まれていてタンパク質の摂取が大切です。

 

 

体の中のあらゆるところに含まれるタンパク質。

 

 

タンパク質をしっかり食べることが大切なことがおわかりいただけ

ましたでしょうか。


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15万

2011-11-18 18:31:08 | 栄養

このブログの閲覧数が15万を超えました。

 

最近、頻繁に更新を行っていませんが検索は増えているようです。

 

歯科の一般論としてはかなり語ってきたつもりです。

 

そういう面ではネタ切れです。

 

が、個々の事例について話せばテーマは無限にあります。

 

現在は「糖質制限」という観点に立って臨床を見つめなおしていますので、

まだまだお話しすることはたくさんあります。

 

しかも、以前の内容を読み返してみると体に対する糖質の影響がわかって

いればもっとうまく説明できたのにというものがたくさんあります。

 

まだまだ語るべきことはたくさんあります。

 

日進月歩の医学の世界では、これで終わりということはないようです。

 


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歯が痛い時に避ける食べ物、飲み物

2011-11-08 22:09:55 | 歯がしみる

 

             

虫歯ではないのに歯が痛かったりしみたりする原因の

一つに「浸透圧」があります。

              

歯の中には水分が通っています。

                 

その水分と異なる濃度の食べ物や飲み物が歯の表面に接すると、

浸透圧の差によって歯に痛みを感じることがあります。

                     

難しい話になりますが、水力学説といいます。

                        

こういう時は浸透圧の差が起きるようなものは避けるべきです。

                   

その代表が甘いものです。

                

甘いものは分子量が大きくて歯に接すると、浸透圧に差が起きます。

             

甘いものを食べるとしみることがあるのはそのためです。

                

               

その他ではお酢や柑橘類など酸味のあるものはPHの差、冷たい

ものや熱いものは温度の差によって歯が痛くなることがあります。


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