小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

様子をみる場合の歯のヒビ

2013-10-31 06:34:00 | 歯のヒビ

神経のある歯にヒビがみつかった場合、凍みたり痛みがなければ

様子を観ることが多いです。

 

 

ヒビが神経に近くなるまで広がっていくと凍みるようになったり

痛みを感じるようになります。

 

 

神経があればその神経がセンサーとなってヒビの範囲を教えて

くれます。

 

 

ヒビがあっても凍みたり痛みがないということは、ヒビが深くない

ということです。

 

 

 

特に前歯はふつうは食事で力をいれなくても済むので様子を

みることが多いです。

 

 

問題は奥歯です。

 

奥歯は常に噛む力を受け止めていますので、ヒビが広がり

やすいです。

(ヒビが入っているということは、すでにその歯に強い力が

かかっている証拠です。)

 

ですから様子をみるといっても、ヒビが広がらないように注意する

必要があります。

 

 

患者さんには

 

歯ぎしり、食いしばりをしないようにする

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/parafunction.html

 

食事で歯を強く噛まないようにする

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20121026

 

ストレスがあればそれが少なくなるようにこころがける

 

 

努力をしていただきます。

 

 

歯科医としてはその歯に力がかからないように咬み合わせの調整をします(少し歯を削ります)。

 

 

前歯でも心配がある時はこれらのことを考慮します。

 

 

歯のヒビをみつけたら食事の仕方、咬み合わせ、生活習慣など

総合的にチェックをする必要があります。

 

 

           

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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歯のヒビの動態②(前歯か奥歯か)

2013-10-29 06:02:00 | 歯のヒビ

前歯に入ったヒビなのか、奥歯に入ったひびなのかによっても

治療方針が異なります。

 

単純に奥歯の歯のヒビの方が難しいです。

 

食事は基本的に奥歯でするものなので、奥歯に入ったヒビを

痛くならないように、それ以上ヒビが広がらないように、する

ことが難しくなります。

 

 

前歯は噛み切ることをしなければ痛くないように食事をする

ことができる場合があります。

 

 

ただし前歯のヒビによる痛みがひどくなれば、食事をすることが

困難になることがあります。

 

 

 

そういう意味で前歯のヒビは様子をみることが多く、奥歯のヒビは

積極的に治療したりヒビが広がらないような処置をすることが多い

です。

 

           

            

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歯のヒビの動態①(歯に神経があるかどうか)

2013-10-26 23:51:00 | 歯のヒビ

歯のヒビはいろいろな方向に入ります。

 

 

そして前歯と奥歯では歯に加わる力の方向が異なるので、

歯にヒビが入るパターンは多岐に渡ります。

 

 

まとめようがないというのが本音で、これがブログで紹介する

のが遅れた理由です。

 

 

ですから、診察室で患者さんにお話しする要領でまとめていこうと

思います。

 

 

もっとも治療の方針に影響するように分類すると、「神経のある

歯のヒビ」と「神経を取った歯のヒビ」に分けられます。

 

 

神経のある歯は元来ヒビに強いです。神経のある歯には血液も

流れていて「生きています」。

 

 

神経のない歯はヒビに弱いです。神経のない歯には血液が

流れていないので「死んでいます」。

 

 

ですから、神経のある歯にヒビが入っていても、凍みていなければ

様子をみることが多いです。

 

 

逆に神経のある歯にヒビが入っていたら、それ以上にヒビが

進行しないように積極的に治療を行う必要があります。

 

 

歯にヒビがみつかった場合、その歯に神経が残っているか

どうかを第一に考慮します。

 

                 

             

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歯のヒビ

2013-10-22 22:58:51 | 歯のヒビ

Photo_3

随分前にお知らせしていた「歯のヒビについてのまとめ」を、

やっと行いたいと思います。

 

 

歯のヒビにはいろいろな動態があるので、なかなか考えを

まとめることができませんでした。

 

 

 

といいますか、しっかりまとめることは不可能に近いので、

実際の臨床の場でどういう風に考えているかをご紹介して

いこうと思います。

 

20131016_15_45_41_2


20131016_15_46_25


これはひび割れた湯のみです。

 

 

問題なく使用できています。

 

 

もしこのヒビがおおきくなり、水が漏れるようになったら

使えなくなります。

 

 

もしこのヒビが大きくなり、湯のみが欠けてしまったら

使えなくなります。

 

 

でも、漏れているところを何かで埋めたり欠けてしまった破片を

もう一度くっつければ、再び使うことができるようになります。

 

 

ただし補修したところが取れてしまえば、また使えなくなります。

 

 

これが歯のヒビの治療のイメージです。

 

Photo_4


最初の写真に戻ります。 

 

 

歯にヒビが入っていますが何の問題もなく食事ができています。

 

 

治療の必要はありません。

 

 

歯のヒビの治療はヒビが入っていても問題なく歯が使えるように

なることが目標となります。

 

 

 

          

小幡歯科医院

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「虫歯ではないです」と言われてがっかりする!?

2013-10-07 23:17:43 | 虫歯

「レントゲン撮影の結果、虫歯ではありませんね。」

 

 

とお話ししてがっかりされることがあります。

 

 

なぜ、「虫歯ではない」と言われたのに落胆してしまうのでしょう。

 

 

これは歯がしみる、つまり知覚過敏と診断された場合のお話です。

 

 

 

ずっと歯がしみていてこれは虫歯ができたに違いないと思い

歯科医院を受診したら、虫歯ではないと診断された。

 

 

 

虫歯なら削って埋めれば治せるのに、という気持ちなのでしょうか。

 

 

 

そして、知覚過敏だとなかなか治らないという経験が

あったのかもしれません。

 

 

 

知覚過敏だと特効的な治療がないという知識のある

患者さん特有の感情なのだと思います。

 

 

 

知覚過敏は「しみ止めの薬」を塗るだけで治ることもありますが、

なかなか治らないこともあります。

 

 

 

実際、知覚過敏になる原因にはたくさんのものがあり、それを

特定できないと治せません。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080404

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080405

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080406

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080407

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080429

 

 

 

 

基本的には生活習慣を見直すことで対処できる場合が多いです。

 

 

 

虫歯でない方が絶対にいいと思うのですが、人の心は複雑な

もののようです。


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