写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

針金細工

2013年02月05日 | 木工・細工・DIY

 数年前、細いアルミの針金で針金自転車を作ってみた。僅か1mちょっとの長さの針金で小さな自転車が1台出来上がる。飾ってみると、結構おしゃれな置き物になった。

 以来作った針金自転車の台数は……、何台作ってきたろうか。ざっと100台くらいか。家に置いているものが10台。あとは我が家に来たお客さんや、知人、家の前を通るよちよち歩きのかわいい坊や、同好会の仲間など、欲しいという人にはみんなあげた。

 作ってみたいという人には、我が家で一緒に作りながら教えてあげたが、習えばすぐに作れるわけではなく、熟練努力がいる。数年間、暇を見つけては針金自転車を作っていたが、少し飽きてきた。

 最近は簡単に出来る椅子を作っている。椅子とはいうが、スパークリングワインのコルクを押さえつけて針金で縛っている金属製のふたを使って作るものである。針金をちょいと切って椅子の背もたれを加工すれば出来上がる簡単なものである。

 結構な数を作り玄関の飾り棚に並べている。この椅子を作りたいがために、昨年の暮には随分とスパークリングワインを買って飲んだ。作った椅子を人にあげても来たが、これもそろそろ卒業の時期が来た。次は何を作ろうかなと考えていたが、いいものを思いついた。針金を曲げて作るアルファベットの文字である。

 まずは自分の名札を作ってみた。あらかじめ紙に好きな大きさの文字を書いておく。直径が3mmの針金をラジオペンチを使ってなぞるように曲げていくが、これがなかなか難しい。アルファベットの文字列を、始めから終わりまで1度も針金を切ることなく一筆書きで書いて行くのは難しい。そこをどうしたらうまく書けばいいのか頭のいるところである。

 何とか、初作品としては納得できるものを作った。続けてこのブログのハンドルネームである「ロードスター」を「Road Ster」と作ってみた。ふむふむ、まあこんなもんだろう。一応合格点を与えた。早速、玄関横の外壁に釣り糸を使ってぶら下げてみた。おしゃれなオブジェが出来上がった。厳しい目で見ている人がひとり家の中にいる。どんな評価を頂けるものか。