俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

蕎麦屋と Jazz Bar の複合店舗登場 @ 金沢 東山 「蕎麦都古路 BUEMON / OTOYU 」

2012年07月12日 20時16分07秒 | 時系列でご覧ください

昨日のお昼は東山の茶屋街に前日オープンしたばかりの「昼は蕎麦屋、そして夜は Jazz Bar 」という時間帯によって違った顔を持つお店へ(友達のお父さんと弟さんがやり始めたということもあって)お祝いを兼ねて早速行ってみた。

そしてこれまで金沢にはなかった面白い試みが、単なる思い付きではないことをいろんなところから実感させられ、とにかく楽しい時間を過ごさせてもらったのでありました。



まずどうしたって目を引くのが、カウンターの後ろに鎮座するマッキントッシュをはじめとするオーディオ機器の数々。
昼営業ではBGM程度にし、積極的に鳴らさないとのことですが、その存在感はやはり印象的。



敢えて “ はめ殺し ” にしたフィックスな窓から眺める庭の風景は一枚の絵のようで、こだわりを強く感じさせてくれますのだ。



空調は大変かもしれないけれど、高い天井によって解放感いっぱいで本当に気持ち良い空間。(冬には薪ストーブも入る予定だとか)



蕎麦は観光地立地ということもあってか、当面は加賀棒茶を練り込んだ変わり蕎麦だけでいくとのこと。
まずはと「せいろ(680円)」を頼み、何も付けずに食べてみると、確かに棒茶の風味が広がります。
そして塩だけでも充分美味しく食べられるけど、江戸前風なつけ汁も(もう少しキリリ感があってもええかなと思わないでもないけれど)なかなか旨くて、じゅるるとあっという間に完食。



そして温かい蕎麦も気になり、浅草海苔ならぬ能登で獲れた地海苔がふんだんにのった、見た目にも美しい「花巻そば(780円)」を注文。
お茶の風味は飛んでしまうものの、熱々の蕎麦と海苔の磯の香り、そして濃いめの汁とが混然一体となって、かなり旨かったのでありました。



蕎麦のメニューを見ると、その立地を考えれば、かなりお手頃感強しであります。
ただ個人的には夜には提供するという普通の蕎麦も是非とも食べてみたいなぁ…



民放のキー局に勤めたあと、関東中心に様々な蕎麦屋の立ち上げをサポートする会社に勤めたことから蕎麦に興味を持つようになり、こうして自分で蕎麦屋を始めることとなった息子さんの勝太くん。
物腰も柔らかい爽やか系で、かなりのイケメンくんであります。



そして夜に関しては具体的に体験したわけではないのでインフォメーション的になってしまいますが、玉子巻きや蕎麦味噌といった蕎麦屋らしいメニューのほか、シングルモルトやワイン、焼酎といった具合に幅広いお酒のライナップに合せたつまみがお手頃価格で多数揃っていて、かなり楽しそう。



行く前にネタばらしをしてしまうと、興味がそがれるので詳しくは書きませんが、昼と夜とでは店舗の入り口が変わり、そのアプローチもまた何ともお洒落だったりしてオヤジ心をくすぐったりするのであります。



もともとは「東湯」なるお風呂屋さんをこの地で30年間営業されていた道端さん、Jazz の店をやりたいという長年の夢が実現し、本当に素敵な笑顔だったのが印象的。
たまたまこの日、観光で東京から来られていた大手オーディオメーカー勤務の人と期せずしてオーディオ話に花が咲き、その少年のような嬉々とした話しぶりには羨ましさすら感じさせてくれるものでした。

こうして東山に住んで長くご商売をされてたご家族が新たに業種転換されるといった、ある意味とてもしっかりとした背景と考え方がある分、かなり安心感もあったりして、勿論当分は何かとバタバタとするとは思いますが、時間をかけてゆっくりとちゃんとした店になって行きそうな予感たっぷりのお店なのであります。
というわけで、機会があれば是非!



ちなみにこちらの写真は道端さん家の娘であるヒロちゃんがすぐ近くで自分で営業している「甘味カフェ 茶ゆ」の熱々のわらび餅と冷たい深煎りきな粉アイスが絶妙に絡む『きなこわらびもち』。
コチラも食後のデザートとしてオススメです!




茶蕎麦 武右衛門 / so-bar OTOYU

金沢市東山1-15-5
076-251-7557
武右衛門 11:00~15:30、OTOYU 19:30~23:00(L.O.)
水曜、第2・4火曜定休

[ 地図 ]



今日の1曲 “ You'd Be So Nice To Come Home To ” : Helen Merrill with Clifford Brown

とにかく尾山町にある「穆捻」の川嶋くん直伝のオーディオはかなりの充実ぶりで、普段昼間は鳴らさないというアンプとスピーカーから流れ出る音楽は本当に『 So Nice To Come Home To 』な感じで、ジャズヴォーカルが好きだというご主人のコレクションも一度ゆっくり聴かせてもらいたいものです。




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