俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「世界中がアイ・ラヴ・ユー」  Everyone Says I Love You

2006年05月11日 02時01分36秒 | 時系列でご覧ください
昨日映画「プロデューサーズ」の話で友人と盛り上がっていたところ、それならと貸してくれたのがウディ・アレンによるこのミュージカル映画。
早速今日観たところ、とにかくこれが「何で今まで観なかったのだろう」と激しく後悔してしまうくらい、すこぶる良くて困ってしまった。

とにかく出演者が、別れた妻役にゴールディ・ホーン、その義理の娘役にドリュー・バリモア、その実弟にルーカス・ハース、義妹役にはナタリー・ポートマンが、そしてバリモアの婚約者としてエドワード・ノートン、さらにはバリモアを誘惑する刑務所帰りの元強盗にティム・ロスが、そしてウディ・アレンの若い恋人役としてジュリア・ロバーツと、とにかく凄い顔ぶれ。



話そのものは、ミュージカル映画らしくとりたてて凄い話ではないけれど、それでもあちらこちらにウディ・アレンらしいシニカルさが顔を出すところは、観ていてやはり楽しい。

そして何より、エドワード・ノートンが「Just You, Just Me」を歌うオープニングから、映画そのものがまったく違和感なくミュージカルしていて、まるで昔のハリウッドミュージカルみたいなテイストたっぷりの宝石店でのシーン、「今を楽しまなきゃ」と歌う幽霊の合唱シーン、病院で医者や看護婦や患者たちが歌い踊るシーン、「チキータ・バナナ」が可愛いハローウインのシーン、さらにはマルクス兄弟へのオマージュとなっているパーティシーン、とにかくこれでもかっていうくらい楽しませてくれるシーンがてんこ盛り。

そうした中、それでもやっぱり最後には飛びっきりのシーンが用意されていて、ここらあたりが彼の真骨頂。
元嫁のゴールディ・ホーンに誘われるがままにパーティを抜け出したウディ・アレン。それならと彼が案内してたどり着いた先は二人の思い出のセーヌ河の河畔。そこで二人が歌って踊って魅せてくれるまるで夢のようなシーンはまさに珠玉。

決して再び共に生活することはないけれど、お互いの良さを誰よりも知っている二人。そんな二人のやさしさ溢れる想いが伝わってきて、まさにウディ・アレン'S ワールド。すっかりシミジミさせられてしまった。

ともあれ、大きなスクリーンで観れなかったのが返す返すも残念ながら、とにかくとてもよい意味でエンターテイメントしているので、かなりオススメ。是非!



今日の1曲  “ Makin' Whoopee “ : Tirome Jerome

映画に登場する曲は全てとても気に入ってしまいましたが、あえて選ぶなら病院のシーンで使われていた ---- ミシェル・ファイファーも「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」の中で歌っていた ---- この歌を。
それにしても出演者自身がそのまま歌っているので、ジュリア・ロバーツみたいな愛嬌ものもあったりもしますが、アラン・アルダ、ティム・ロス、エドワード・ノートンは思っていた以上に結構うまかったりもします。
試聴はコチラ




最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいよね! (しねもん)
2006-05-11 10:29:56
最後のセーヌ河のダンスはワイヤーアクションからヒントを得たって言うんだけど、あんなにロマンチックなシーンないよね!

返信する

コメントを投稿