俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

ひがしの夜の新たな楽しみ @ 金沢 東山 「 蕎味 櫂 」

2016年01月29日 12時57分10秒 | 時系列でご覧ください

昨年の秋の開店当初から昼営業のみだった 「 櫂 」 さんが暫定的な形態ながら夜も営業を始めたと聞き、ならばと早速出かけ、夜ならではの楽しみを満喫させてもらったのでありました。



これまで何度か行ったものの、さすがに昼だとそんなに飲むわけにもいかず、こうして夜にやってくれると誰にはばかることなくゆっくり飲むことが出来るのが、呑み助親父には何とも嬉しいのであります。



ということで、この日は四恩醸造のローズシリーズの白ワインからスタート。



最初に出てきたのは毛蟹に蕎麦屋らしく蕎麦の実が入った餡がかかった
「 牡蠣の茶碗蒸し 」。
出汁の美味しさ伝わる餡もさることながら、牡蠣の加熱具合を含め全体の足し算加減がなんとも絶妙で本当に美味しいし、



蕎麦豆腐もまた雲丹と湯葉という案外無難な組み合わせながら、見た目とおりの味わい。



そうした中、続いて登場した 「 真鯛のサラダ仕立て 」 は、軽く皮目を炙った真鯛に今が旬の芽キャベツやキンカン、そして葉物などを合わせ、なんと豆乳ドレッシング ( ← これがメチャ旨い! ) で食べるという趣向のひと品。
これがまたまさに “ 組み合わせの妙 ” とはこんなことを言うのだろうなというくらいピッタリはまり、いやはやお見事な旨さ。


そしてそこからのいろんなものが楽しめるお馴染みの 「 点心 」 は、



「 能登赤ナマコ 」 に 「 地鶏と野セリの黒七味和え 」



「 バイ貝と菜の花 」 に 「 ふきのとうと海老芋の天ぷら 」


そして 「 鰊の旨煮 」 に 「 かすみ鴨ロース 」& 花豆といった具合に、
季節の食材を中心に使い、ひと品ひと品手間ひまかけた丁寧な仕事ぶりが伝わる点心を少しずつ味わうことにより、じんわり、じんわりと幸福感を味わえるのであります。



そこからさらに椀物として、これまた味的にも見た目にも洗練されたソフィストケイテッドな 「 白子の粕汁仕立てのそばがき椀 」 を頂き、身も心もほのぼのさせてもらい、



当初やっていなかったてんぷらも、何とも繊細な 「 わかさぎの天ぷら 」 として初お目見えし、ウドとの苦みとの相性も良くてこれまた旨しなのであります。



そして 「 もり 」、「 湯もり 」、「 辛味大根 」、「 おろしそば 」 の4種類から選ぶことが出来る〆の蕎麦としてシンプルだからこそ味わい深い 「 もり 」 と



優しい味わいの 「 おろしそば 」 をお願いし、



ポン柑とイチゴがたっぷりのゼリー寄せがのった 「 酒粕のブランマンジェ 」 という、なかなか乙なひと品で締めくくり、それはそれは楽しい食事だったのでありました。

ただ、惜しむらくは、本格的な体制が整わないあいだは、厨房とホールを店主である淳くんが一人でまかなうしかないので、一日一組限定で営業せざるを得ないそうなのだけど、逆に言えば予約すればその日の夜は完全に貸切状態となるわけで、ある意味こんな贅沢もなかなかないと思うので、機会があれば是非、是非!
昼にも増して、大いにオススメなのであります。



※ちなみに営業時間に関して女将のなっちゃんに訊いたところ、
「 基本営業時間は、11:00 - 20:00 ( ラストオーダー ) となりますが、
18:00 - 20:00 は、基本一人で営業になるのでお待たせすることになります。また夜はその時によりますが一組しか受け入れられないと思います...
近々本格的に夜営業の再開を考えているのでそれまでの間はこのスタイルでいきます」

とのことでした。
なので、行くときは是非予約を! 店主に代わってお願いします。ペコリ





今日の1曲 “ You'd Be So Nice To Come Home To ” : Helen Merrill with Clifford Brown







< オマケ >


食事の途中、29%まで磨き上げたというこんなお酒も試飲させてもらいました。多謝


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