俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「 Lust,Caution / 色・戒 」

2007年10月02日 02時05分38秒 | 時系列でご覧ください
先日行われたヴェネチア国際映画祭で、前作『ブロークバック・マウンテン』に続き、アン・リー監督としては2作品連続での金獅子賞受賞、しかも審査員全員一致で決まったという話題の映画『 Lust,Caution 』が29日より全米で公開された。

そして電子版を無料購読しているためたまたま最初に読んだニューヨークタイムス紙での評価は、(多分)随分的外れな酷評だったけれど、例えばローリングストーン誌ではA-といった具合に、作品に対する評価が賛否両論に別れ、かなり話題になっているようだ。



1940年前後の日本軍占領下の上海と香港を舞台に、2人の立場の違う男の間で揺れる女スパイとのスリリングな心理的駆け引きが描かれるというこの作品、作品の歴史的背景を含めて詳しくはツボヤキさんが今年の2月にすでにアップしていたこちらを読んでいただくとして、
キャストとしては、アジア人で初めてカンヌ主演男優賞を受賞し、国際的評価も高い『花様年華』『インファナル・アフェア』、最近で言えば『傷城』のトニー・レオンやアジア圏で絶大な人気を誇り、すでに『ムーン・チャイルド』『 SPY-N 』など映画出演の経験もあるアメリカ生まれの歌手&俳優の王力宏(ワン・リーホン)らが出演するほか、アン・リー監督が一万人の応募者の中から見出したという新人タン・ウエイがファムファタール的ヒロインを演じるとのこと。

中国語のサイト(まで行ってみました・笑)で知ったけれど、トニー・レオンは過酷な環境に置かれたためか撮影中に「16斤」も痩せたそうな。← いったい何kgなんだ(苦笑)!



撮影は『ブロークバック・マウンテン』『21g』のアカデミー受賞撮影監督ロドリゴ・プリエト。原作は『傾城の恋』の張愛玲(チャン・アイリン)の自伝的短編小説「色・戒」。製作は『グリーン・ディスティニー』『HERO』のビル・コン。

ちなみに上海・香港・マレーシアにて当時の上海・香港の町並みを緻密な時代考証のもと再現した巨大セットを組み、制作費が約37億円(3000万ドル)にも達したというこの作品、性愛描写が過激なため、アメリカではNC-17(17歳以下の入場を制限)のレイティングを受けたとそうで、そのあたりで変な評価に結びつかないように祈りたいところだ。



それにしても予告編を見るだけで、
「ブロークバック・マウンテン」がピークかと思っていたが、あれはステップに過ぎなかったのだ。
という評価が極めて真っ当に思えてしょうがないのだけど、さて。

日本では来年、正月映画第2弾として公開。



それにしてもトニー・レオン、かっちょええな、そして音楽がまた良いのだなこれが!というそんな予告編はこちら
もしくはコチラから


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2 コメント

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あと30分 ()
2007-10-07 23:54:12
見てきました。うーん、残念ながら僕は『ブロークバック』のようには映画にのめりこめませんでしたが。

でも、街をひとつつくってしまった巨大セット、プエルト・ロドリゴの素晴らしい撮影、主役2人のファッション、それにセックス描写と、見どころ満載でした。オールバックのトニー・レオンがまた渋くて。あと30分カットして2時間前後に仕上げれてくれれば、というのが感想でした。
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◇雄さん (nikidasu)
2007-10-10 00:31:22
うーん。
雄さんのエントリー読ませていただいて、相変わらず
説得力たっぷりの感想に、軽く打ちのめされてしまい
ました(苦笑)。
見どころ満載なんだけど、その「だけど」なんですね、
うーっ。

ともあれ、こうしていろんな映画の評価を知ることは
楽しいものです。
今後ともNYの最新情報楽しみにしています。
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