栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

トウショウ牧場、名配合三選

2015-09-01 21:25:11 | 配合論

トウショウ牧場がついに…という一報がさっき入ってきました

私が競馬をかじり出したころは社台が「ノーザンテースト×北米スピード」で大躍進を遂げ、シンボリとメジロが「パーソロン×欧スタミナ」で中長距離の大レースを勝ちまくり、そんな時代にトウショウボーイやヴェンチアやダンディルートを使って、マイルの垢抜けたスピードを誇っていたのがトウショウ牧場でした

エイティトウショウ=トウショウペガサスなんて痺れる名配合で、最低でも15分見てください、こんな素晴らしい血統が30年前の中山記念を勝ってたんですよ(・∀・)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1979103003/

クロスを表記しておくと
父ダンディルートがKlairon≒My Babu2×3
父の母DentrelicがWar Kilt=War Relic3×3、Badruddin≒Mahmoud4×3
母ソシアルトウショウがEaston4×3、Bridal Colors≒Blue Larkspur3×4
自身はRelic4×3、Easton5×4・5
エイティトウショウは「配合史」にも血統表が載ってましたね~

このダンディルートのアウトサイダーな血を1/4異系に使うのも必殺パターンで、残りの3/4をHyperion4×5・5のクロスでまとめたのがシスタートウショウ、歴代桜花賞馬の中でも最も美しい配合のひとつ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988106086/

同じコーニストウショウの牝系にダンディルートとソシアルバターフライのクロスを重ね、そしてトウショウボーイと同じテスコボーイ系サクラバクシンオーを配したのがシーイズトウショウで、これもトウショウ牧場しかできない名配合でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000102386/

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先週の雑感・新潟編~トーセンブライトの地味な成功と砂黄金トライアングル

2015-09-01 20:12:33 | POG

先週のVTRを観ながら「2歳勝ち馬評価」を書いてたんですが、土日の新潟が終わった段階で雑感が多くなったのでここでいったんアップ

日曜新潟1Rでワンパーセントが勝って、これでトーセンブライト産駒は中央では10頭出走し5頭勝ち上がり、3歳世代(初年度産駒)に限れば5頭出走し4頭勝ち上がりと、地味ながらなかなか健闘してます

トーセンブライトはブライアンズタイム×ジェイドロバリーですから私がよく言う「Roberto+Mr.Prospector+Nureyev(Special)の砂黄金トライアングル」で、ダート向きのパワーと機動力を確実に受け継ぎ確実に伝える配合パターン

だから産駒の5勝全てがダートなのは順当として、この種牡馬トーセンブライトの健闘は「フリオーソはダート種牡馬としてかなり成功するのではないか」という私の予測をも後押ししてくれます

フリオーソはブライアンズタイム×Mr.Prospector×NureyevでTrillionの名牝系、競走能力はもちろん、血統も配合もトーセンブライトとの比較で一枚上でしょう

ちなみに関東オークス3着のトーセンマリオンはトーセンブライト×シンボリクリスエスなのでRoberto3×4ですね

ブライアンズタイム
トーセンブライト
│ ┌Mr.Prospector
│┌ジェイドロバリー
│││ ┌Northern Dancer
│││┌○
└△└△
   └Special

ブライアンズタイム
フリオーソ
│┌Mr.Prospector
└△ ┌Northern Dancer
 │┌Nureyev
 └△└Special

2Rプリンセスオーラは新馬戦で◎で狙ったのでもういっちょとも思ったんですが、2人気やったので静観したら勝ちました(^ ^;)

配合はドリームジャーニー×イーグルカフェでイーグルカフェの母父がNureyev、これまで中央に出走したドリームジャーニー産駒は11頭いますが、母系にNureyevを持つのは本馬と先日新馬勝ちのエスティタート(母母父Nureyev)の2頭だけ

つまりドリームジャーニー×Nureyevは今のところは2頭とも勝ち馬となっており、「エレクトロアート(ドリジャの母母)≒Nureyevのニアリークロスは有力ではないか」という栗山説は有力ではないかと

 ┌Northern Dancer
┌○
エレクトロアート
│ ┌Nantallah
│┌Lt.Stevens
└△└Rough Shod
 │  ┌Hyperion
 └△┌○
  └△

Northern Dancer
Nureyev
│  ┌Hyperion
│ ┌○
│┌○
└△┌Nantallah
 └Thong
  └Rough Shod

日曜は札幌競馬場である人と一緒に打ってたんですが、「新潟7RのディルフィーノはHaloクロスの機動力型で、外回りで一本かぶりはちょっと危ない(前走2着も外回りですが超スローだった)」という話になって、こんなにかぶるなら他の馬の単勝が妙味じゃないかとしばし二人で考えたんですが

「チチカス産駒のポーラメソッドは揉まれさえしなければアッサリの力はあるんですけど、最近先行すらできないですからねえ…」
「陣営のコメントも、控える競馬で…ですね」
「じゃあ厳しいかなあ…」

けっきょく私は馬券は買わず観ていたんですが、直線で内から白い馬がスルスル抜け出してきたのには我が目を疑いました

ご存知のように、新潟芝は内から5頭ぶんぐらいの荒れているところをみんな避けて走るので、ポーラメソッドはそのギリギリのところを抜けてきたわけですが、外には馬が沢山いても自分の内側には馬が一頭もおらず、しかも視界がガラッと開けているという状況で、突然走る気を出したんじゃないかと思うのですよ

馬群がダメなはずの馬が直千競馬ではなぜか内から差してくるというシーンをたまに目にしますが、揉まれ弱い馬にとっては囲まれるのが何より嫌で、だから内外どちらかの視界が大きく開けていれば走る気を出すんじゃないかと

Aureole魂やアフリート魂の馬が、逃げ先行はもちろん、たまに大外捲りや大外一気で好走するのは外に馬がいないからですが(釜山Sを逃げ切ったトミケンユークアイなんて全ダ[4.5.6.18]で7~8枠[4.2.0.5]です)、中山1800mを大外捲りで快勝したものの、その後はいつも馬群の中で走る気を出さずにいたポーラメソッドにとっては、初勝利以降初めて「外に馬がいない状況(内外を逆に解釈すれば)」となり、初勝利以降初めて走る気を出した、ということじゃないかと

ちなみにその人は考えたあげく、マリーナベイとポーラメソッドの組み合わせで流してました(^ ^;)
「うわあああっ!これポーラ勝ってしまうで」と呻いた瞬間「ヨシトミイイイイイッ!」と急に叫び出したのでビックリした(・∀・)

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