ヒルノダムールが引退ですか…
この馬についてはデビュー当時からここのブログでもあれこれ書いてきましたが、下記の3エントリにだいたい集約されるかなと
日本で走った馬のなかでは、おそらくラムタラの重厚さが最も表現された渋いステイヤーでした…おつかれさまでした
天皇賞・春回顧~ステイヤーの証明
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f04d14c23ff827efc03702c0ccc95bc4
中山でG1級ということ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e213dc273cc6862a14c6e2f363b51108
マンカフェ×Blushing Groom
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/26bee786fd7e41cbb224089dad39acc6
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先ほど「血統クリニック」を入稿したところですが、今年のスプリンターズの血統予想の切り口として、「母のBold Rulerクロス」というのが一つあるかなあ…と
Bold Rulerは母母OutdoneがSundridge系Pompeyの娘で、その母Sweep OutはDomino4×4ですから、Nasrullah+「DominoとSundridge」という典型的な米血スピードで、Nasrullah系でも平坦小回り向きの先行力機動力小脚に長じた血脈といえます
このBold Ruler的なスピード機動力がONになったスプリンターというと、オレハマッテルゼ(母父ジャッジアンジェルーチ)やエイシンバーリン(母父Blade)、この2頭の旧高松宮では直線スルスルッと先頭に立つけれど中山阪神では終いがちょっと甘いあの感じ、最近でいうと淀短距離で◎にしたショウナンカザン(母母父ボールドコンバタント)のあの平坦パンパン馬場向きの軽さもBold Ruler的でした
パドトロワは母がBold Ruler6×4・5で、ロードカナロアは母がSecretariat=Syrian Sea3×4
パドトロワは昨年のスプリンターズ2着で、ロードカナロアはニュー中京の高松宮3着、前走セントウルでもカレンチャンを捲っての惜しい2着で、決して急坂がダメってわけじゃないんですが、カレンチャンみたいに地面を強く掴んで走るのとは違って、なんというかこう地上をなめるようにサササッと加速してフワッと流れ込むあの感じ、そしてゴール前の急坂でちょいと勢いが鈍るあの感じ、これはやっぱりBold Ruler的やなあ~と私には思えるんですね
セントウルの4角の下りのところで抜群の加速でカレンチャンに並びかけた脚色、そこから直線坂を駆け上がるときの脚色、もちろん急坂でスピードが落ちない馬なんていませんが、あそこをもう一度見てほしいです
前回のエントリで書いたように、Bold Ruler的なスピードはスプリンターズSでも不可欠といっていいのですが、この2頭はそれを母がクロスで持っていて、だからスプリンターズを勝ちきるには、Bold Ruler的な軽さが少しONになりすぎているようにも思えるのです
オレハマッテルゼはBold Rulerっぽいスプリンターだった
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/adc4e8ea9ebfd3ed3037401368c8a4fd
私のPOG馬でもあるのですが血統を見ると「グニャグニャ」という印象を持ちます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100486/
こういう馬はパンとしてくるまで時間がかかるかなと。
鞍上が岩田なので厩舎としても期待の1頭のようです。
パドックで馬を見るのを楽しみにしてます