お知らせを一つ、笠シショーが1985年に「週刊競馬通信」に書いたコラムをまとめた『血統あれやこれや 1985年復刻版』が、「血統屋」より電子書籍として発売になりました~
詳しくは下記の商品説明と栗山ブログをご覧ください
笠雄二郎著『血統あれやこれや1985年復刻版』
http://www.miesque.com/shopping.html
笠雄二郎著『血統あれやこれや1985年復刻版』発売開始~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=420
なんかブログで宣伝めいたこと書けっていうから忙しいのに嫌々目を通したんですが、ムカつくことに今読んでも面白いではないですか(^ ^;)
たとえば私が「グレースアドマイヤの一族はFair Trialクロスの特質がONになりやすいので、中山向きの捲り脚質になりやすいやん」とヴィクトリーを皐月で◎にしたり、リンカーンの仔を内回り小回りで狙ったりしてますが、そもそも30年前にそういうことを言ってる人がいたのです
「メジロモンスニーがFair Trial4×4を持っているからこそ、皐月賞で好走できたのだという考えには、一つの根拠がある」(血統あれやこれや1985年復刻版「Fair Trialいろいろ」より抜粋)
サンデー的Halo的なスピードにすっかり支配されてしまったように見える現代においても、ヴィクトワールピサだってアンライバルドだってキャプテントゥーレだって、Fair Trial的な血を複数受けFair Trial的な機動力を受け継いだからこそ、皐月賞を機動力十分に勝ったのだ…ということは何度も書いてきました
そしてHaloといえば、Haloの全姉Royal MatchにRaise a Native、ロイヤルスキーとかけられたロイヤルコスマー(Cosmahの曾孫)を、1985年の桜花賞で◎にしていた(「桜花賞には美しい馬を」)のには、軽い嫉妬をおぼえましたね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1982106411/
ロイヤルコスマーは桜花賞で11番人気で2着に激走しましたが(勝ったのはエルプス)、そんなことよりもあの桜花賞に出走していた22頭の牝馬のなかで、現代に影響をもたらす有力な血を最も多く持っていたのは、最も華麗な血脈構成をしていたのは間違いなくロイヤルコスマーだったのです
「なるほど~HaloとSir Ivorはニアリーなんか、わしゃ30年前にHaloに◎打っとったけどなあ…」なんて言われたらホンマにムカつきます(^ ^;)
…こういうことを書きはじめるとキリがないのでやめときますが、30年近く前の話やのに内容が古く感じさせないのは、けっきょく進んだのは血統表の世代だけで、やってることは同じだからでしょう
だからやっぱり30年前から、皐月賞はFair Trialなのですよ~
これからも頑張ってください!(^-^)
望田さんの『血統クリニック』を書き書きしてて、カレンチャンの項で、
『Rockfellaの同血クロス』
という解説があり、……
血統表をさかのぼり、
………!やっとわかりました\(^ー^)/
笠雄二郎さんと望田潤さん。
膨大な研究と仮説、成果、それを初心者にもわかりやすいコトバで語っていただける……
大げさかもしれませんが、馬事文化賞に匹敵するものだと思います。
今回の復刻のお話と、カレンチャンへの言及。
血統の深遠。そして、それをサジェストしていただける望田さん。
改めて感謝します。
……かと言って、カレンチャンを◎にするわけではないところが『へそ曲がり』さっさんなのですが……(^_^;)
トニービンのRockfoil=Rockefellaの同血クロスといえば、スプリングチケットの他にもユウキビバーチェやゴーステディなんかがいましたね~
どれも斬れるという感じじゃなくて頑健で、Rockefellaの頑健さで走っているようなところがありました
勉強のために必ず買います。
サンプルを読むとさらに欲しくなりますね