日曜の重賞回顧~種馬にしたい馬たち

2016-01-31 17:09:50 | 血統予想

根岸Sはシゲルカガの逃げですからまずまずのペースで流れ、モーニンは母父がフォーティナイナー系だけに単調なところはあって、今日も外3番手でうなりながらの追走でしたが、戸崎はこういう一本気な馬をなだめてソフトに乗るのは達者ですから、うなりすぎずに気分よく1400mを走破したという勝ち方でした

血統については下記「重賞の見どころ」再掲を読んでいただきたいですが、アジアエクスプレスと似た配合でStorm CatとCozzeneのナスキロ柔いストライドで走るので、コテコテのパワー型ではなく渋った東京ダートはベスト、今日は条件が全て揃ったとも言えます

タガノトネールは南部杯は◎ベストウォーリアの○、武蔵野は◎モーニンの▲としましたが、母母フィバリッシュはHyperion4・6・6×6・6・6・6・7・7で、この粘着力がますます発現してきた最近は「1400で速い馬」ではなく「マイルでしぶとい馬」にシフトしていて、ようするに今は1400のスピード競馬は微妙に忙しい感もありました

以下NETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲

タガノトネール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105768/
タガノエスプレッソの半兄でネオザウイナーの甥。3代母の産駒にヘッドライナーがいる。トゥザヴィクトリーでおなじみフェアリードールと同牝系で、母母フィバリッシュはHyperionの濃い継続クロス(4・6・6×6・6・6・6・7・7)。父ケイムホームはGone West産駒のスピード型でカチューシャ、ワンダーコロアール、アスコットシチー、サクラエールなどの父。ケイムホーム産駒らしい単調な短距離型だったが、年齢を重ねるにつれてこの母系のHyperionの血が発現してきて、粘り強さを増し距離適性も長くなってきた。今はもう1600mがベストかもしれないが、ここは先行勢が手薄になりそうでレース運びは楽だろう。

モーニン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110091/
近親にパットオブライエンS(米G1・AW7F)のEl Brujoがいる牝系。父ヘニーヒューズはヴォスバーグS(米G1・ダ6F)やキングズビショップS(米G1・ダ7F)などの勝ち馬でアジアエクスプレス、ヘニーハウンド、ケイアイレオーネなどの父。母父Distorted Humorは北米で成功したフォーティナイナー系種牡馬で、エーシンクールディやドローアウターの父、ミリオンヴォルツの母父。ダート短距離向きの単調なスピードを父母から受けているが、母系にCozzeneが入ってSecretariat≒Sir Gaylordの3/4同血クロスになるのはアジアエクスプレスと同じで、東京向きのナスキロ柔いストライドで走る。1400mも単調なスピードで押し切りやすいぶん歓迎だろう。

タールタンは母も自身も名配合で、どれぐらい名配合かは下記エントリ「1400mで輝く月光」を読んでください
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008110131/

ベストの東京1400mで展開もハマっていて、今日は重賞制覇のラストチャンスだったかもしれず勝たせてあげたかった…いい種馬になると思うんですが、チャンスは実力でつかみ取らないとね

京都芝は土曜が重で日曜が稍重、10Rの結果なんかを見ると内から乾いてきている感があって、ビッグアーサーは16頭立ての大外を引いてしまった時点で勝ち目はなかったかもしれないですが、あ~あミルコが乗っても同じことかいな…という5着

これも種馬になってほしい馬だしG1を勝ってほしい馬なんですが、勝ちたい勝ちたいと休まず使ってきて思ったように結果が伴わないというのは、まだその時ではないということかもしれません

ダンスディレクターとローレルベローチェについては下記「重賞の見どころ」再掲を読んでいただきたいですが、鞍上の浜中は京都金杯テイエムタイホー、シンザン記念ロジクライ、そして今日のダンスディレクターと、インベタ京都で巧みな立ち回りが光ります

ローレルベローチェはここもけっきょく楽な逃げ、「どうせあの馬は譲らんから」と同型は回避するか控えるかでフタを開ければいつも単騎で、アンバルブライベンと同じような好循環でまたも賞金加算に成功しました

ダンスディレクター
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103303/
母母スカラシップはダービー馬ウイニングチケットの全妹で、近親にロイヤルタッチやエアセレソンなどが出る。4代母スターロツチは有馬記念に勝った名牝。父アルデバランは北米チャンピオンスプリンター。Mr.Prospector系の短距離馬らしく体質はしなやかだが、オープン入り後も崩れたのは前がカベになった京王杯SCだけで、1200mでも1400mでも高速馬場でもタフな馬場でも鋭く追い込んでくる。京都芝内1200mは追い込みやすいコースではないが、先週の京都芝は外差し優勢な馬場だった。

ビッグアーサー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103328/
3代母ReloyはサンタバーバラH(米G1・芝10F)とサンタアナH(米G1・芝9F)に勝った活躍馬で、その母Rescousseは仏オークスに勝ち凱旋門賞2着。母シヤボナはエルコンドルパサーと同じくKingmambo産駒でNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス3×2を持つ。サクラバクシンオー産駒としてもなかなか奥のある配合で、前走で初めて連対を外したものの、キャリアを積むごとに頑強さを増してスプリンターとして完成に近づいてきた。阪急杯は手応えよく追走していたが、直線意外に弾けなかったのは1400mは少し長いということだろう。ここは1200mに戻って鞍上にミルコを配し、目標の高松宮記念に向けて賞金加算したい。

ローレルベローチェ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104682/
キョウワロアリングやキョウワジャンヌの甥で、母ヘイローフジも京阪杯3着などオープン級のスプリンターとして活躍。母母アサカフジはBuckpasser3×3を持ち短距離向きのパワーを強く伝えた。本馬のようにサクラバクシンオーにHaloやMr.Prospectorを入れると柔らかくなりすぎてスプリンターとしては大成しにくいものだが、この母系からパワーを補強しているので短距離で力強く先行することができる。淀短距離Sも逃げ切って3連勝、ここも先手必勝だろうが、強力な同型の存在と淀短距離Sの頃より外差し優勢な馬場になっているのがどうかだろう。

さて平出さんが北海の幸を食いたいというので、これからふる里で一杯やってきます(・∀・)

すばるSボツ予想~1400mで輝く月光
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/c488a70ecea412c4a9fcd1b7ae3ff5b5


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日曜のボツ予想~アジアエク... | トップ | 1/30,31の血統屋コンテンツ推... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たーるタン)
2016-02-01 14:47:45
MJさんが絶賛するタールタン(の母)の血統表、
強いてキズを求めるなら
Glitterman由来ってきっと責められる
競って勝つ根性の無さ、かな?
と思っていたんですが
そもそもこのDewanからGlittermanの系統って
何がセールスポイントなんや。
と検索してたら
現役時代に5 1/2ハロンを
世界レコードタイで走ってるんですね、
おみそれしました……。

タールタン自身は根岸S勝てなかったけど
配合次第で勝てる仔は出せる、
という想像でしばしウサを晴らすなどしました。
Unknown (MJ)
2016-02-01 16:58:06
そろそろ種付けシーズン到来ですが、そうっとダンカークの馬房にタールタン置いときたい(^ ^;)
Dewanは10FのブルックリンHに勝ってますが、母がUltimus4×4で自身はFair PlayとSun Briarのクロスですから、Bold Rulerらしさを増幅したBold Ruler産駒といえるでしょうね
ここがSecretariatだったらテスタマッタぐらい斬れたかも

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

血統予想」カテゴリの最新記事