先週は芝1200mの2歳未勝利戦でクロフネサプライズ、スクワドロンとクロフネ産駒が2勝しましたが、前者は母父トニービンですからカレンチャンと同じで、後者はスリープレスナイトの全弟で母父Nureyevですから、どちらも「母の血脈構成の1/2以上にHyperion的凝縮をもってくる」というクロフネの芝A級馬が出る成功パターンですね~
前エントリのタニノギムレット産駒の話の続きになりますが、土曜7R2着フェータルローズの場合は母母父Night Shiftの母CibouletteがSir Gallahad=Bull Dog4×4・5で、代母Welsh FlameはハイインローとDonatelloのクロスですから、これはRoberto的パワー機動力とFlower Bowl的スタミナ持続力で走る中距離馬で、やっぱり内回りを先行捲りで粘る脚質になったと
西海賞は「高速馬場の1800mならロベルタよりアロマティコのほうが上だろう」と書いたんですが、叔父のサンバレンティン=インティライミ兄弟ではサンバレンティンのほうに似ていて、母のHalo≒Red God2×4の無駄のない走法も受け継いで小回りの機動力は抜群で、今日も持ったままで捲りきって11.6-11.2-11.2
ロベルタはヴィクトリーの全妹で捲る脚はあるんですが、ブライアンズタイム×トニービン×サドラーですから高速馬場の1800mより時計のかかる2000mがベターには違いなく、勝ち馬とはその適性の差でしょう
◎マイユクールはスタートで安目を売って、ロベルタの後ろから同じぐらいの脚では上がっているし、リトルダーリンはあと一完歩で交わしてたので内容的にはまあ期待どおりというしかないですね…
日曜5Rで新馬勝ちのクラウンレガーロは母父エンドスウィープが強い体型走法で、フォーティナイナー的なパワー突進型というよりは脚長で体質も柔らかくスピードの乗りもしなやかで、ベストは1400mじゃないかと
そういえば10R天草特別で追い込みを決めたニンジャは3代母シリーズがフォーティナイナーの全姉ですから、“折り合いのつくニンジャ”というイメージでいいんかな?(^ ^;)
7R2着のタガノミュルザンヌはまだ非力なところがあるので野芝のパンパンはいいんですが、小回りだとやっぱりエンジンがかかったところがゴールで、やっぱり京都か新潟の外1800~2000mでガツンと買いたい馬です
鳥栖はロードハリケーンがまさかの取りこぼしで、いやたしかにブレイズアトレイルもダイワメジャー×エルコンで小回りの機動力と粘りは上級のものがあるんですが、全兄ダノンバラードもそうですが母の力馬っぽさも受けてそんなに鋭い瞬発力があるほうではないので、もう3角では相手はブレイズだとわかりきってるんですから、あそこから捲りつぶしにいくぐらいでないと、4角回ってから満を持して…なんて大事に乗ってもあんまり味がないですよこの馬は
ダノンバラードのラジオNIKKEI勝ちはレース上がりが11.8-11.8-12.0で、この兄弟はこういうレースで強いタイプなのです
小倉日経オープンは◎エイシンサクセス○リルダヴァル▲タガノエルシコと打って、馬券としては○→▲→△ダローネガならあったわけですが…
ここは条件が揃ったと思われたリルダヴァルは痛恨の出遅れで、いつも言うように「サンデー×Lyphard×ハイインロー」はそりゃやっぱり前で受けたほうが先着します
去年のデイリー杯だって、クラレントのほうが先に抜けて前で受けたからダローネガに競り勝ったのです
乗りなれてる藤岡康太ならタガノエルシコ◎でいく手もずっと考えてたんですが、高田潤は馬の力はちゃんと出し切りました
前にも書きましたが、マヤノトップガン×サンデーというのはHalo≒Red Godのニアリークロスになるので、プリサイスマシーンとかワキノカイザーとかイケトップガンとか、小回り向きの機動力がある脚質になりやすく、タガノエルシコも成績をみてもらえばわかりますが内回り小回りではほとんど凡走はないですよ
距離的には[3.1.4.5]の1800mがベストなんですが、この13走のうち11走が京都阪神で、残りの2走が小倉なんですが、昨年の虹の松原は二年近い休み明けですから、パンとした状態で小回り1800mを使うのは今回が初めてだったんです
京都も阪神も芝1800mは外回りで、しかも中京は改装で芝1800mがなくなってしまったので、タガノエルシコのように1800mベストで小回り向きの機動力で走りたいという関西馬は、キャプテントゥーレのように内2000mをスローに落としてごまかすか、もしくは中山や小倉や福島の1800mに遠征して頑張るかしかないわけで、最近はHaloのニアリークロスも多くなってますから、そういう隠れ内1800m巧者の関西馬ってけっこういるんですよね~
だからねえ…金曜あたりからあれこれ迷ってたんすよ…、エイシンサクセスでいくかタガノエルシコでいくか、どっちも◎打つならここしかないし、どっちか決めきれないなら無難にリルダヴァルから入って2頭を引っかけるか…とか(^ ^;)
キャプテントゥーレは今でも小回り1800mがベストだったと思っているし、だから中山記念ではついに生涯一力を込めてガツーンと◎を打つときがやってまいりましたと書いたんですが、そこに立ちはだかったのは中山では史上最強に数えられるヴィクトワールピサでした…
前受けでしぶとく復活!
母にナスキロなんで内回りどうかと思いましたが。
秋の楽しみが増えました~