『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で望田潤が推奨したヴィクティファルス(牡2歳)が土曜阪神5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
★ジーワンサラブレッドクラブ
父ハーツクライ
母ヴィルジニア(Galileo)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018104948/
牡 募集価格:3600万円
母ヴィルジニアはシルバーステートやヘンリーバローズの半姉にあたり、自身もJRA3勝で、重賞でも差のないケイバになった実力馬。俊敏なピッチ走法はSadler's WellsとMr.ProspectorとRobertoとNiniskiを通じるNantallah≒Nashuaの継続クロスに因るものでしょう。本馬は遅生まれで牡馬にしては小柄ですが、動きはしなやかかつ俊敏で、全体としては母似ですがそこに父のしなやかさが上手くプラスされたイメージです。ちなみに母系にSilver Hawkを持つハーツクライ産駒にはツルマルレオンやグレイルがおり、本馬もあまりハーツクライ産駒らしくなく母譲りの機動力で走るタイプでしょう。ハーツ産駒ですが内回り2000の重賞勝ちを期待したいタイプです。(望田)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』と『望田潤のPOG好配合馬リスト(2020)』で望田潤がダブル推奨したジュリオ(牡2歳)が日曜東京2Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
父リオンディーズ
母ヒストリックレディ(ネオユニヴァース)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105194
牡 募集価格:3500万円
これは先月発売の『サラブレ』誌でも取り上げた馬です。ラインナップが発表された直後で本当に血統表だけで選んだのですが、その後動画や写真を見てやはりいい馬だと安堵し、ツアーで実馬を見て確信に近いところまできています。ハープスターの甥にあたりますが、この牝系のマイラーっぽさの発現の仕方が絶妙で、“ボリュームがあって機動力に富むステルヴィオ”あるいは“爆発力のあるロゴタイプ”というイメージですかね。Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyev4・5×4で、かつ母父ネオユニヴァースだけが非Northern Dancer。配合も実馬も満点で、皐月賞とNHKマイル両方楽しみです。(望田)
ジュリオ(牡・父リオンディーズ・母ヒストリックレディ)
イストワールファムの半弟でハープスターの甥。牝祖ベガは牝馬二冠で子孫に活躍馬多数。サンデーサイレンス4×3とSadler's Wells=Fairy King≒Nureyev4・5×4で、母父ネオユニヴァースだけNorthern Dancerが入らない「3/4Northern Dancerクロス」。新種牡馬リオンディーズの真価が問われる満点配合(ただ深管に炎症で小休止とか…)。(望田)
土曜阪神12R2勝クラス ファンタジステラ(POG・望田)
日曜東京12RジャパンC2着 コントレイル(ディープ・望田)
種牡馬ロードカナロアはその母レディブラッサムがもつSecretariat=Syrian Sea3×4の柔らかさをよく伝えるので、キングカメハメハに入るNureyevとトライマイベストを使った3/4同血や全きょうだいクロスが効果的で、これによって頑強さを増しバランスがとれるわけです
Nureyev≒Sadler's Wells(Fairy King)の3/4同血クロスをもつカナロア産駒は、JRAに70頭が出走しサートゥルナーリア、ステルヴィオ、キングオブコージ、パンサラッサ、ミッキーワイルド、エイシンデネブ、ブランノワール、ロードアクアとオープン馬が8頭、平均賞金2298万円はカナロア産駒全体1801万円を上回るので、長打力を増す効果はあると言っていいのではないかと(勝ち馬率はカナロア産駒全体のほうが高い)
今のところカナロア産駒のG1馬は、アーモンドがトライマイベスト≒ロッタレース5×2、サートゥルがNureyev≒Sadler's Wells5×3、ステルヴィオがNureyev≒Fairy King5×3ですから、大物を狙うならばクロスは二択ということになります
ちなみにトライマイベスト=El Gran Senorの全きょうだいクロスの場合も確率としては悪くないデータが出ていて(以下参照)、そのうち一発あって不思議ないと思いますね
ジュリオの場合も母父が非Northern Dancerのネオユニヴァースできれいな「3/4Northern Dancerクロス」になっているのと、Nureyev≒Sadler's Wells=Fairy Kingの3/4&全きょうだいクロスになっているのが良いです(・∀・)
ジュリオの前走は馬群に入ると直線で追い出しても反応しなかったように、リオンディーズもシーザリオ的スペシャルウィーク的な気性を伝えているようで、日曜の新馬ではアビッグチアが超スローで逃げ切って大穴をあけてましたが、今のところ内枠の成績は芳しくなく(^ ^;)、3枠で勝ったのはジュリオが初めてです
ヴィクティファルスはツアーで実馬を見たときに「見て見て、ヴィルジニア丸出しのハーツ(・∀・)」と三輪さんと言ってました(二人ともヴィルジニア大好きなので)
わりと母譲りのピッチで走るので、外1800のスローを馬ナリで捲って押し切りましたが、ハーツ産駒でも小回りはきくタイプかと…3/4同血(ハーツクライ×シルヴァースカヤ)のシルヴェリオも内2000で3勝ですからね