栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2019-2020」

『サラブレ』12月号「アーモンドアイ~史上最強牝馬への道」

2018-11-13 13:44:31 | お知らせ

本日11/13発売『サラブレ』2018年12月号、特集は「アーモンドアイ~史上最強牝馬への道」


https://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/

この特集内で「三冠牝馬を生み出したキングカメハメハ系の配合セオリーとは? アーモンドアイのド鉄板配合を見よ」と題して、キングカメハメハ系とアーモンドアイの配合についてあれこれ書いていますので、よろしければご一読ください

アーモンドアイの配合の最大のポイントはトライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2と言っていいでしょうが、先週新馬勝ちしたヴァルディゼールも牝系がSex Appealで、トライマイベスト≒Russian Balletの3/4同血クロス5×3を持ちます







キャロットのマチカネエンジイロ17をピックした私としては、ヴァルディゼールの出来やレースぶりに大いに注目していたのですが、ヴァルディゼールもピックするかかなり迷ったんですよね…たしか募集時400キロなくて男馬にしてはかなり華奢に映ったんですよ

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第43回エリザベス女王杯回顧~本格化ハーツクライ、ついに京都で差し届く

2018-11-13 12:37:08 | 血統予想

京都11R エリザベス女王杯
◎11.スマートレイアー
○7.モズカッチャン
▲6.アドマイヤリード
△12.リスグラシュー
△13.ノームコア
×5.レッドジェノヴァ
×16.コルコバード
注9.クロコスミア
リスグラシューはマイラーではなく中距離馬だと書いてきたが、ハーツクライ産駒は京都芝G1[0-11-3-38]と2着の山を築いている。昨年の覇者モズカッチャンや紫苑Sが強かったノームコアから入る手はあるし、レッドジェノヴァのスタミナやアドマイヤリードの斬れ味に賭ける手もあるだろう。ただ昨年もスマートレイアーに◎を打った筆者としては、顕著な衰えは見られないし最近の不振にもそれぞれ明確な敗因があるので、主戦のユタカで挑む今年はもう一度◎で狙ってみたくなった。文字どおり百戦錬磨の人馬だからそこは本当に頼もしい。

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1~3着馬の血統についてはNETKEIBA「重賞レース血統診断」より再掲します

リスグラシュー
母リリサイドはLyphard4×3とMill Reef5×3を持ち、現役時は仏1000ギニーで1位入線も6着降着。その父American Postは仏2000ギニー馬。この母方の血でマイルG1でも好走するが、ハーツクライ産駒でスピードの乗りは中距離。だから東京の1800~2000ベスト説をとってきた。府中牝馬Sは完敗だったが競馬としては満点。ハーツクライ産駒は京都芝G1[0-11-3-38]と2着の山を築いている。(距離○スピード○底力◎コース○)



クロコスミア
母デヴェロッペは紫苑S2着。近親にディクタットなどがいる牝系で、牝祖Park AppealはCape Crossなどを産んだ名繁殖。ステイゴールドとNashwanを通じるDoronic≒Bustedのニアリークロスはバゴ×ステイゴールドの黄金配合で大成功している。母父が軽いマイラーのボストンハーバーなので先行力が武器で、昨年は超スローを利して流れ込み2着惜敗。今年も前残りに持ち込みたい。(距離○スピード○底力○コース◎)



モズカッチャン
モズの姪でラテンロックのイトコ。3代母Bright Tiaraの子孫にゴールドティアラ、ステファノス、ゴールデンハインドなどが出る。ハービンジャー×キングカメハメハはブラストワンピースと同じ。ナスペリオンとナスキロの組み合わせを重ね、脚長で直飛で斬れ味を武器とする中距離馬。札幌記念も直線半ばからの脚は目立ったが、実績どおり大箱の2000mぐらいが最も斬れる馬だろう。(距離◎スピード○底力◎コース○)



お尻の小さいリスグラシューは、体型もスピードの乗りもマイラー然としないから、母方の血でマイルにも対応するけれど、安田記念のように一流マイラーとしてのスピードや追走力を要求される時計になると苦しい…ということを書きつづけてきました

東京1800の府中牝馬Sはベストパフォを出せる舞台とみて◎にしたのですが、そしてたぶんリスグラシュー単体としてはベストパフォに近い内容でゴールを駆け抜けたと思うのですが、その外から56を背負ったディアドラにズバッとナデ斬られた絵面があまりよくなかった

しかも予想コメントに書いたように、ハーツクライ産駒は京都芝G1[0-11-3-38]、トニービン的ナスペリオン的後輪駆動で走るので下って差すコースよりは上りながら差すコースが得意で、シュヴァルグランもウインバリアシオンもヌーヴォレコルトも2着、フェイムゲームもカレンミロティックもキョウワジャンヌも2着、そしてリスグラシュー自身も秋華賞で2着

クロコスミアは昨年より1秒以上速い時計で走破、いいペースで逃げたと思うし、この馬はステイゴールド×Bold Rulerですから前駆がよくて、いかにも京都の下りは上手い走りで、下りから突き放し気味に回ってきてセーフティリードで流れ込む…という完全に勝ちパターンに見えました

ステイゴールド(Princely Gift)が勝ってハーツ(トニービン)が2着、これなら京都芝G1のいつもの風景なんですが、それを差し切ってしまったのはモレイラの手腕と言ってしまっていいのかどうか

岩田の逃げが良すぎたので、リスグラにとっても一番差しやすい展開&上がりになったんかなあ…というような、ハーツクライとMill Reefのイメージどおりの、ナスペリオン的な持続力ある濃い末脚で差し切ったところがゴールでした

次号のキャロット会報は恒例の「血は水よりも濃し 拡大版」、今年は社台スタリオンの三輪さんとともに一年を振り返る企画で(すでに原稿は入稿済)、そこでリスグラシューについて「秋の入厩前の調教を見ると幅も出てきた印象で、いよいよG1を勝つ日も近いのかと」と仰ってて、言われてみれば前走は+12でついに460キロ台に乗せてきてたんですよね

配合自体はずっとほめてきましたが、母がNorthern Dancer系のクロス、母父がマイラー、トニービンにSpecialとMill Reefを合わせてナスペリオン的斬れ味を強化、というハーツクライの教科書的配合

またハーツクライ牝駒の重賞勝ち馬は、リスグラシュー、ヌーヴォレコルト、アドマイヤミヤビ、マジックタイム、シュンドルボン、ディアマイダーリン、コレクターアイテムと、例外なく母系にNever Bendの血を引いているんですよね

「京都は下りが難しい」とこぼしていたモレイラですが、先週の騎乗をみるとかなりアジャストしてきたように見えるのはさすがナンバーワンジョッキー

でもそれでもやっぱり、内回り[4-2-1-1]外回り[5-1-1-5]と捲りのきくコースのほうが神なのはたしかで、黄菊賞なんてまさにコーナー加速で決めてしまった感がありました

レッドジェノヴァは1角の入りでプリメラアスールの直後にいたので、クロコスミアの直後にいたモズカッチャンよりポジションを上げるのは難しかったし、カッチャンの前がとれれば3着やったと思いますがこの上がりでは3着までやったかなと…

今ならプリメラよりクロコスミアのほうが速いだろう…という読みができるかどうか、そこが乗る側も馬券を買う側もポイントの一つやったと思いますが、逃げ馬の隣というのは本来絶好枠ですから、プリメラの直後にいれば労せずイン好位がとれそうだという池添の思惑は間違いとはいえないでしょう

これぞボリクリ詐欺!とパドックで叫びたくなるほど仕上げは最高、出来グンバツでしたからね、陣営の悔しさもよく理解できますが

ノームコアはナスペリオンましましのハービンジャー黄金配合ではなく、Robertoのクロスなのでカブジバンガードみたいな機動力に振れた脚質で、まあ展開やペースにもよりますが外回りより内回りの馬かなあ…ということは紫苑S後にも書いておきました

カンタービレはよく言えばオールラウンド、悪く言えばナマクラな配合で、ローズSでは4角先頭で押し切り、秋華賞では上がり2位で追い込み

コース展開不問で何でもできるんですが、G1レベルで突き抜けられるほど特化した武器は持たない、というのが長所でもあり短所でもあるのではないかと、ローズやフラワーの勝ち方もちょっとレースが巧すぎるんですよね

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