■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で栗山求と望田潤がダブル推奨したタイムレスメロディ(牝3歳)が土曜京都4R未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました
◎タイムレスメロディ(牝・母アコースティクス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105756/
シルクホースクラブで募集価格4000万円。日本ダービー馬ロジユニヴァースの4分の3弟。母には4年連続でネオユニヴァースが交配されてきたが、方向転換してディープインパクトが付けられた。産駒の配合は兄に比べても劣らない。2代母ソニンクはランフォルセ、ノーザンリバー、ルミナスポイントなどを出している名繁殖牝馬で、父と相性のいいMr.ProspectorとNureyevを併せ持っている。また、母アコースティクスはNorthern Dancer4×4で、その片方がDanzigを経由するという好パターン。本馬が持つAlzao≒Green Desert3×3はおもしろい。配合の骨格はミッキーアイルに似ているが、兄がダービー馬なので中距離もこなせるだろう。(栗山)
◎タイムレスメロディ(牝、母アコースティクス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105756/
ロジユニヴァースの3/4妹で、ランフォルセやノーザンリバーの姪にあたる。この牝系の牝馬とディープインパクトとの配合はこれまで例がないが、ソニンクはMachiavellian×Nureyevだからハルーワスイート(ヴィルシーナの母)と同じ組み合わせ。母父Cape CrossはDanzig系のマイラーで、母はNorthern Dancer4×4。桜花賞路線でやれる。(望田)
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これで昨年の「ディープインパクト好配合リスト」で取り上げた馬は21頭が出走し16頭が勝ち上がりとなりましたが、まだ勝ってないアッフィラート、ハンナ、サングムーンは小柄な牝馬で、正直いうと馬格を確認できないまま選んでしまったというのが主な敗因で、そのへんは2016年版ではもう少し神経質にチェック入れてはいます
まあ基本的には血統屋さんが好配合だと判断したものを選んでいるので、馬体重がいくつだとか育成が順調だとかどこの厩舎に入るのかとか、そういう情報を売ってる商材ではないので、そこは皆さんが加味してください…ということで
タイムレスメロディは「一口好配合ピック」で取り上げようか迷って、ちょっと馬格がないので様子見してたら満口になってしまい、その後470ぐらいまで増えたということでPOGでは推奨したんですが、新馬戦に出てきたときは414キロ、やっぱり馬格がないぶん少し非力で、現状は京都の1400あたりが合っているんでしょうが、高野厩舎ですから古馬になってもっと肉がついて一皮むけてくることを期待しましょう
東京11R NHKマイルC
◎4.メジャーエンブレム
○5.ロードクエスト
▲7.トウショウドラフタ
△3.アーバンキッド
×8.イモータル
×13.シゲルノコギリザメ
注12.ハクサンルドルフ
注15.ストーミーシー
メジャーエンブレムの桜花賞はアルテミスSと同じ罠に陥ってしまった敗戦で、いつも同じことを書いているがダイワメジャー産駒に小細工は無用。58秒を切るぐらいで行って35秒で上がって92秒台で走破すれば、少なくとも例年の勝ち馬ぐらいのパフォーマンスは出せるはずだし、土曜の東京芝は外差しが全くきいていなかった。
ロードクエストはけっきょくはマイネルレコルトのようなキャラに落ち着くのだろうか?東京マイルで追い込みに徹したらスプリングSより斬れそうだし、前走で最内を突いたのがイン伸び馬場で伏線となるか。
トウショウドラフタはジェイドロバリーが母父だけにG1で◎を打てる馬かが微妙で、たしかにサドラーズウェルズ≒ナンバーの3/4同血クロス3×3は光るが、メイショウマンボ(キングマンボ≒ジェイドロバリーのニアリークロス3×3)ほどの大技を使った配合ではないから、G1でカウントスリーを取れるのかどうか、そこが最後まで引っかかった。
イモータルはここからダービーに行くのだろうし、私も東京向きと思うがまたマイルに短縮するのはあまり賛成できない。能力上位は認めるが重い印は回さなかった。
ハクサンルドルフは「ナスルーラとハイペリオン」の組み合わせ特有のナタの斬れが武器で、ちょっと緩慢だが東京向きの末脚は押さえたい。
ストーミーシーの母は全3勝が東京と外回りのマイル戦で、前走はフロックではないしここで更にパフォーマンスを上げる可能性も。
ティソーナは東京なら1400mベストだろうし、ダイワメジャーの先行型だから◎に付き合わなければならないのも苦しいか。
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メジャーエンブレムが各レースで刻んだラップは、アルテミスSが60.8-33.3、阪神JFが58.7-35.8、クイーンCが57.8-34.7、桜花賞が59.6-34.2、そして今日が57.7-35.1
予想コメントに書いたように、58秒を切るぐらいで行って35秒で上がって92秒台で走破すれば、クイーンCやJFと同じぐらいの、歴代のNHKマイルC勝ち馬に匹敵するぐらいのパフォーマンスは出せると思ってました
そしてメジャーエンブレムが横綱相撲で勝つときは他の先行勢は壊滅し、2着3着には差し追い込みがくるのも同じ
ロードクエストはプラン通りには運べたと思うし展開も向いたし、池添はこの馬の持ち味である東京向きの斬れ味を発揮させたと思いますが、体型的には1800前後が適距離で、ダービーとなると後ろで脚をタメれば斬れるだろうし好走するでしょうが勝ち負けまではどうかなと
「こんなにムキになって走っていたのは初めて」と田辺はコメントしていましたが、トウショウドラフタが持つSadler's Wells≒Numberの3/4同血クロス3×3は、リオンディーズが持つNureyev≒Sadler's Wells4×3やレッツゴードンキが持つKingmambo≒ジェイドロバリー2×3同様、前向きな気性を伝えすぎる傾向はあり、SpecialやForliはちょっと生真面目で一生懸命走りすぎるのです
イモータルは出来はデビュー以来最高に見えましたが、明らかにマイラーではなく中距離馬ですから1000mを58秒で追走してしまうと苦しく、今までは60秒で追走して終い斬れるという、1600mでも1800mでも中距離馬のレースをして好走してきた馬ですからね
メジャーエンブレムは「ダイワメジャー黄金配合4ヶ条」を全て満たすプラチナ配合で、下記のようにカレンブラックヒルもコパノリチャードもプラチナ配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105840/
(1)ニアリーDroneな血(Sir IvorやCaerleonやPast ExampleやRed Godなど)をHaloに合わせてスピード&機動力アップ
→Polish Precedentの母Past ExampleがTom Fool+ナスキロのニアリーDrone、またRed Godも入る
(2)「Hyperion+Donatello」やLe Fabuleux≒WordenなどをLady Angelaに合わせてPretty Pollyいじり
→母系に入るサンプリンスの母父がWorden(Wordenはコパノリチャードの母系にも入る)
(3)斬れ味に欠けるダイワメジャー産駒が大レースを勝ちきるには先行ごり押ししかなく、Wild Riskの燃える気性を母から取り込み、うなりながら先行するぐらいの馬が大成する
→母キャッチータイトルはWild Risk6×5(カレンの母はLe Fabuleux4×4、コパノの3代母はWild Risk3×4)
(4)マイルG1をうなりながら先行ごり押しするには母父に底力が必要で、本格派中距離馬の肌から大物が出ている
→母父オペラハウスはキングジョージの勝ち馬(カレンの母父Grindstoneはケンタッキーダービー馬、コパノの母父トニービンは凱旋門賞馬)
母キャッチータイトルはオペラハウス×Blushing Groom×ナスキロ2本(Mill Reefとボールドラッド)ですからテイエムオペラオーの母と配合のアウトラインがよく似ていて、Blushing Groomの美点が表現されているのもオペラオーと同じでそこが私好みで、パワーごり押しに見えて最後苦しくなってから全身でしなってストライドを伸ばすことができるのですが、桜花賞やクイーンCはしなる前にビュンと交わされてしまったという負け方でした
だから典型的なパワーマイラーではなく、(やはりBlushing Groomの美点が表現されていて追って美しくしなった)ホエールキャプチャなんかと似た距離適性だろうと思ってます
日曜の重賞回顧~ここも先行押し切り、ダイワメジャー黄金配合ver.2016
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/1e5c8b2d7b4f562fc277005550748582