栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「3歳勝ち馬評価」4/23~5/1ぶんを更新&雑感

2016-05-06 08:47:12 | POG

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」4/23~5/1ぶんを3頭更新しました

◆ディープ×Storm Cat×War Relic

「配合パズル」のくりがしらさんが発見した黄金配合ですが、ディープインパクト×Storm Catは、キズナ、エイシンヒカリ、アユサンなど、母母のところにWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleの血が入る(つまり母がEight Thirtyのニアリークロスを持つ)のが成功しやすい

ディープインパクト×Storm Cat×Caroはエイシンヒカリ=エイシンティンクル、ヒラボクディープ、ミッキーグッドネスと出走4頭全て勝ち上がりですが、Caroの父フォルティノの母父がWar Relic直仔Relicなのです


◆エンパイアメーカー×フジキセキ

エンパイアメーカー×フジキセキはGana Facil≒ミルレーサーとImage of Reality≒Marston's Millという二つのニアリークロスになる妙味ある組み合わせで、栗山さんもミカエルシチーを一口ピックで狙ってましたが、4/24京都で勝ち上がったブライティアレディはエンパイアメーカー×ダイタクリーヴァでこれも狙いすました配合、このように母系にミルレーサーの血を引くエンパイアメーカー産駒は15頭出走で8頭が勝ち上がり

┌In Reality
Image of Reality
│┌Cornish Prince
└△

┌In Reality
Marston's Mill
│┌Cornish Prince
└△

5/13発売『サラブレ』6月号のPOG特集でも取り上げましたが、2歳ではミラクルレジェンドの初仔コンプリートベストとエイジアンウインズの14がエンパイアメーカー×フジキセキですね


◆気温25℃の東京はラトロ肩天国?

ヴァンキッシュランは母がSadler's Wellsとラストタイクーンを通じるBold Reason≒Never Bend4×6とBuckpasser5×6で、気温上昇とともにラトロ肩がほぐれて良化を辿ってきた部分もあるのではないかと青葉賞の回顧で書きました

2着レッドエルディストもゼンノロブロイ×Mill Reefですからラトロ肩気味で、9R秩父特別ではサトノスティング(母母ファイナルデスティネーションがラストタイクーンとSadler's Wellsを通じるNever Bend≒Bold Reason5×3)にレーヴデトワール(ゼンノロブロイ×Riverman)とNever Bend経由でラトロ肩を受け継ぎ夏場に実績のある馬が2着3着、晩春SのマカハはラストタイクーンとIrish Riverを通じるMill Reef≒Riverman5×3

こういう夏の洋芝で好走するような血統走法の馬がボチボチ調子を上げてくる時期ともいえるし、また今の東京芝はそういうタイプが好走しやすい少しタフな馬場ともいえるかも

日曜はマイネルサージュ、テルメディカラカラ、ジェラシーとハービンジャー産駒が3連勝、デインヒル≒Ameriflora2×3らしい掻き込み走法のウインクルスーパーまで勝ち上がるデインヒル馬場でもあり、関西ならば京都芝より阪神芝を好むような馬がよく好走してました(京都芝もちょっとタフでハービンジャーの好走が目立ちましたが)

「ロンスパ戦になったので、ヴァンキッシュランとレーヴァテインの持続力の差が露わになった」と書きましたが、今の東京芝はナスキロ柔すぎないディープのほうに向いた馬場、という言い方もできるかも


◆ドリームジャーニー産駒のピッチ走

土曜の京都芝内1400mでスマートシモーヌが勝ち上がり、これでドリームジャーニー産駒は全[16-14-13-102]で芝[14-12-11-74]、中山芝[6-5-2-16]京都芝内[2-1-0-7]新潟芝内[1-1-2-3]小倉芝[0-3-2-3]が得意コース

いっぽうで東京+京都外+阪神外は[1-0-2-17]と直線の長いコースは苦手、ノーザンテースト4×3の遺伝力はなかなか強力でピッチで走る産駒が多いです


◆Storm Cat≒ロジンスキー

前に雪うさぎのボツ予想でも書きましたが、ゆきつばきを逃げ切ったブロワは父メイショウボーラー母母父ロジンスキーで、Storm Cat≒ロジンスキーのニアリークロス(Storm Bird≒NijinskyとSecretariat≒ボールドラッドなどが共通)3×3

私が調べた限りでは、このニアリークロスを持つ馬は他にタマブラックホール(父ブラックタキシード,4勝)しかJRAには出走例がなく、ロジンスキー持ち繁殖には試す価値大いにアリと思われます

ロジンスキーの母はHabitatの3/4同血ぐらいの妹で、ブロワもHabitat的前輪駆動で走るので平坦芝1200がピッタリですね

日曜新潟で勝ち上がったロードプレミアムも母系に入るHabitatの影響で後駆の蹴りが非力で、京都だとヴァンキッシュランと叩き合いになるぐらい走る馬なのですが、阪神だと最後の坂でいつも重心がフワッと高くなってしまう

コメント (5)
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