栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

まるでダッシャーゴーゴーじゃないの♪

2013-09-25 10:05:06 | 血統予想

「フォーティナイナーとサクラバクシンオーという日米の快速血統の融合で生まれた快速馬というべきでしょうが、ミスプロとサンデーとバクシンオーだとグランプリボスのように体質が柔らかくなりそうで、実際若いころはスプリンターとしては少ししなやかすぎる馬だったのですが、母母メガミゲランがMill ReefとモガミとBuckpasserを通じるLa Troienne3本クロスで、この頑強さが古馬になって発現してきて一年前と比べると馬体重にして+20キロぶん頑強になって、ついにスプリンターとして頂点を狙えるところまで上り詰めたというべきでしょう」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102527/
(「日曜の重賞回顧~馬場に翻弄された中山、けっきょくHペースでナスキロ斬れが炸裂」より)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/304e071dae2e970038be61bf27e6380d

「ダッシャーゴーゴーはバクシンオーにHaloとミスプロとナスキロを入れて柔らかく俊敏ですが、無酸素運動をつづけるための頑強さ(Lady Angela増幅)が足りないので後傾ラップでしか好走しないのだ…ということは以前書きましたが、母父バクシンオーからみたハクサンムーンにも同じようなことがいえるんじゃないかと」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007105543/
(「高松宮記念回顧~まさかの後傾ラップ、しかし2頭だけ脚が違った」より)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3a66ee2647e3b54d7f0bbb9578d8865a

「母母のところに最強のスタミナ血脈Key to the Mintが入ることでカバーしてはいるが、バクシンオーにミスプロとHaloとナスキロが入るので、超一流のスプリンターとしては頑健さが足りない配合だからG1では◎にしない…と、ダッシャーゴーゴーについては書いてきました」
「ダッシャーゴーゴーが最も強いパターンは、前後半の差があまりない緩め平均ペースにおいて、上がりを伸ばすようなラップを刻んだとき…ということがわかります」
(「黄金配合ではないダッシャーゴーゴーが後傾ラップに強い理由」より)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/65e50fb44ae6f2694949319540b5329a

ハクサンムーンが昨秋オープン入りしてからの戦績は[3.1.1.2]ですが、これを前後半のラップでみると(直千のアイビスは除く)

セントウル1着:33.8-33.7
CBC2着:34.2-33.8
高松宮3着:34.3-34.0
オーシャン9着:33.1-36.3
京阪1着:34.3-34.2
京洛15着:33.1-36.4

バクシンオーにミスプロとHaloとナスキロが入って、La TroienneやRibotのサポートもあるとはいえ、Lady Angelaガッツリ増幅のいわゆるバクシンオー黄金配合とはちょっとズレた配合で、だからA級スプリンターとしては頑強さが少し足りないので、1200mでも前傾ラップより後傾ラップを好む

マチコ・ワタナベに言わせれば、「まるでダッシャーゴーゴーじゃないの♪ 迷い道くねくね」

とはいえオーシャンや京洛の大敗は本格化前のものだし、体重が20キロ増えて母系の奥に潜んでいたLa Troienneパワーが発現してきた今ならば、前傾ラップにも耐えうる頑強さも兼備しているのではないか…という見方はできます

ちなみにこのメガミゲラン、オールドファンにはなかなか懐かしい馬で、若いころは芝1800mを好位抜け出して勝つようなしなやかさがあったのに、オバチャンになるにつれて体重が増えてスプリンター化してきて、3歳春のデビュー戦が424キロ、それが5歳時に芝1200mのオープン特別を2勝したときには460キロになっていました

これもモガミ×マルゼンスキーの頑強さがだんだん発現してきた結果だと思われます

今回はアイビスで併走して逃げたフォーエバーマークがいるだけに、これとどう兼ね合ってどんなラップを刻むのか、そして前傾ラップになってももうひと踏ん張りする頑強さを身につけているのか、このあたりが推理のポイントじゃないですかね~

コメント (13)
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