栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

伊達秀和氏がお亡くなりになられたそうで

2010-04-01 14:06:35 | 配合論

笠師匠がファンタストやアローエクスプレスについて語ってました
http://www.tescogabby.com/1968diary.htm

私はさすがにアローはリアルタイムで見ていないので、まず思い出深いのはプリモディーネですかね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1996101283/

アフリートのTom Foolクロスというのはゴールデンジャック・スターリングローズきょうだい、プリエミネンス、リキアイタイカンなどが出た黄金配合ですが、アフリート×マルゼンで米血スピードを増幅しつつ、祖母のイザベラのところだけは(Red Godの母の部分以外は)米血が希薄で、「3/4米,1/4欧」の配合形になっているのもポイントです

そしてこの「1/4欧」の部分が
Nasrullah3×4
Fair Trial4×4
Hurry On5×5(Coronach≒Precipitation4×4)
Buchan5×5
という強力な相似配合になっているのがすごいですが、イザベラはファンタストと父と祖母が同じ3/4同血でもあるのです

┌イエローゴッド
イザベラ
│┌モンタヴァル
└モンタバンナ
 └ソーダストリーム

┌イエローゴッド
ファンタスト
│┌ハロウェー
└ファラディバ
 └ソーダストリーム

伊達氏自慢のソーダストリーム牝系の相似配合に、その時代の先端をいくNorthern Dancerとミスプロが配合されて、90年代最後の桜花賞馬は生み出されたのです

コメント (1)
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Ribotのクロス

2010-04-01 02:40:53 | 血統予想
レースや追い切りを見ていて思ったのですが、ヤマニンキングリーとアップドラフトは走法が似たところがありますね

どちらも前駆の肉付きが豊富で、そのぶん可動域はあまり広くなくて、だからストライドは伸びないのですが強く掻き込めるという走法です

これはおそらくRibotの影響で、ヤマニンキングリーはRibot6×5、アップドラフトはGraustark6×5を持っています

ヤマニンメルベイユやヤマニンシュクルなど、ティファニーラスの子孫が小回り巧者に出るのも、Bull Lea的な飛節とRibot的な前駆が伝っているからです

Ribot的な前駆の馬は走法的に急坂小回り>平坦大回りになりやすいと考えられ、試しに5代内にRibot系のクロスを持つ馬を検索してみたら、重賞勝ち馬には下記のような馬がいました

タニノギムレット,ダンツフレーム,マイネルレコルト,ヴァンクルタテヤマ,フサイチソニック,アンドゥオール,バンブーユベントス,ゼネラリスト,エンシェントヒル,トーホウレーサー,アグネスウイング,ラントゥザフリーズ

まあこのなかで広いコースがベターといえるのは、タニノギムレットとバンブーユベントスぐらいですか。ダンツフレームはオールラウンダーという感じですが、宝塚や皐月など内回りを捲る脚は一級品でした

で、今度は検索したRibotクロス馬たちの、阪神芝での距離別成績を出してみました。連対率順に並べると

内2200m(4.5.2.15)36.4%
内1600m(7.9.3.51)22.9%※
内2000m(3.9.4.51)17.9%
内1400m(5.9.9.56)17.7%
内2500m(0.2.1.10)15.4%※
外1600m(2.1.0.19)13.6%
内1200m(1.4.4.49)8.6%
外2400m(0.0.1.7)0.0%
外1800m(0.0.1.15)0.0%
※は旧コース

まあしかし、これだけ極端な結果になるとは私も思いませんでした(^ ^;)

ヤマニンキングリーは近10走は⑨①①②②②①⑨⑦⑱ですが、最初の⑨は菊花賞で最後の⑨⑦⑱は東京ですから、小回り(内回り)1800~2000mに限定すれば①①②②②①。ティファニーラス牝系のRibotクロス馬らしい成績です

アップドラフトがオータムHでアッと言わせたのは開幕週のイン差しがはまったのが大きいですが、でもこの馬もマイルならば中山が一番合っているとは思いますよ~
コメント (2)
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