栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

重賞回顧をするりと

2009-09-01 14:13:04 | 血統予想

ホッコーパドゥシャについては総合倶楽部「血統クリニック」で「祖母の父がトウショウボーイでMy Host=Your Host≒Flower Bowlの5・5×5になるので父よりも硬肉でパワー型に出た。2000mで適度に時計や上がりがかかる決着向きで、ここ2走は条件としては揃っていただけに、あれで差し切れなかったあたり、重賞を勝ちきるにはもうワンパンチ足りないのかも。外回りの斬れ勝負も必ずしも歓迎とは言えないだけに、ここももどかしい2着3着のシーンが浮かんでくる」と書きました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2002100093/

急きょ乗り替わりの江田照は「ペースが緩みそうなので意識して前につけた」と言っていますが、この馬はそもそも差すというより粘り込む脚質で、福島民報杯をレコ勝ちしたときも3-3-5-4の先行抜け出し。七夕賞で◎にしたときに、斬れ味ではアルコセニョーラに一歩譲るなあ~と思ったのですが、今日は好位につけて直線は馬場の良い外目に持ち出し、ハイペリオン的な粘りを活かしきった好騎乗をまず褒めるべきでしょう
トウショウボーイとGraustarkを通じるソシアルバターフライ≒Flower Bowlのニアリークロスには、ウオッカやコスモバルクやウイングアローやマイネルブライアンなどがいますが、AlibhaiとBodoirとDark Ronaldの組み合わせのクロスですから、ゴール前競り合っての粘りが本領でしょう
ナスキロ的クロスを持つウオッカや、母がテスコボーイ-Princely Giftの強力クロスだったバルクと比べると、Nasrullah的柔らかさで劣る=力馬っぽいのはしょうがないですね

キーンランドは◎グランプリエンゼル○ドラゴンウェルズと打ちましたが、函館スプリントSより馬場が荒れて時計がかかるのは有利…というのが主な根拠だっただけに、終わってみれば時計も上がりも同じぐらいの高速決着となったのは誤算でしたね~
函館スプリントの上がりが11.5-11.4-11.8、キーンランドが11.6-11.4-11.6ですから、グランプリエンゼルはどちらも同じぐらいの脚では上がっているのです。まあビービーガルダンの地力が一枚上だったのはたしかですが、もう少し時計がかかる決着なら差は詰まったのではないかとも…

ドラゴンウェルズはUHB杯が休み明けで馬体減、しかもイン絶対有利の馬場バイアスで外々を回らされて僅差5着。最内を強襲して勝ったピサノパテックと同じぐらいの脚は使っている計算になり、叩かれての良化を見込めばUHB組で拾うのはまずこれでしょう
まあベストは1400mだと思っているので、秋はスワンや阪神Cでどんな印を回そうかなあと思っとります

コメント (2)
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