大菩薩嶺・唐松尾根から望んだ富士山
日付は’97年1月4日と記された、古い画像です。
昔、北アルプスのどこかの小屋で「冬でも登れる百名山はないかしら?」と言う話になった時、
「大菩薩嶺がお勧めよ」と、どなたかに教わりました。
「大菩薩峠にある介山荘はお正月三ヶ日、どぶろく飲み放題」とも・・・
同じ頃「車で行ける長兵衛小屋がロッジ長兵衛として改築され、ペンションのようになった」と
主人が友人に聞いてきました。
大菩薩嶺の麓にあるこのロッジは、三ヶ日ほうとう鍋が食べ放題、ワイン飲み放題でした。
モチロンお風呂付です。
H9年1月4日・「大菩薩嶺」登山
新年早々主人と、リニューアルされたロッジ長兵衛の天窓付きのツインベッドの部屋に泊まり
夕食にほうとう鍋とワインもいただいて
翌朝福ちゃん荘前から、凍った急登の「唐松尾根」を登りました。
1時間登ると稜線に出て、大菩薩峠からの登山道と交わります。
その「雷岩」からの眺めは最高でした。
南アルプスはモチロンの事、、左から小金沢連嶺・富士山・御坂の山々の大パノラマが展開します。
ロッジ長兵衛からおよそ1時間半で、雪の頂上に到着です。
「大菩薩嶺」(2056.9m)山頂に三等三角点がありますが、展望は利きません。
「大菩薩峠」までの下りは気持ちの良い稜線歩きが楽しめます。
広い展望と夏のお花畑はこのコースのハイライト
真冬のこの時期の眺望は特に素晴らしくて、富士山&南アルプスの西側には
甲府盆地の向こうに八ヶ岳連山と金峰山までが見えました。
※ロッジ長兵衛のすぐそばに大きな駐車場があります。
私たちは国道411号線から上日川峠を越える林道でチェーンを装着しましたが、
現在冬季に入れるかどうかは定かではありません。
H11年5月20日・「小金沢連嶺」縦走
2年後に、今度は山仲間のKさんとツァー登山に参加して「大菩薩峠」から
小金沢山~牛奥の雁ヶ腹摺山~黒岳~湯ノ沢峠と縦走しました。
ニッカポッカズボンから、普通の登山ズボンに代わったのはこの頃だったようですね。
開けた草原の峠から、大菩薩嶺の頂上に通じるトレイルが見えています。
介山荘の周辺には中里介山の文学碑や方位盤が設置されていました。
小金沢山(2014m)に到着です。
5月下旬と言えども2000m級の山の北側の登山道は、一部凍っていた覚えがあります。
富士山を眺めながらの縦走ですが、冬と違って午後の陽射しの中では霞んでいました。
南大菩薩連嶺の一番南が、今年のGWに登った「滝子山」でしょうか?
「牛奥の雁ヶ腹摺山」「黒岳」と行き、最後に「白谷丸」からザレた中を急降下して湯ノ沢峠に下ります。
このコースは福ちゃん荘から歩き出して、バスに乗るまでのマップタイムは5時間40分でした。
地図に、日にち別に歩いた山々を色分けして○で囲みました。
この続きは今から5年前の、2008年6月に今度は個人(山仲間3人)で縦走しました(緑色の○印)
H20年6月15日・湯ノ沢峠から大蔵高丸~大谷丸を縦走
5年前はもうブログを始めていましたから、こちでUPしています。
湯ノ沢峠から大蔵高丸までがその1
大蔵高丸から大谷丸までがその2
大谷丸での下りのハプニングがその3
そして最後の「景徳院」までがその4
興味のある方はクリックしてご覧ください。
(マイブログもお陰さまでこの4月で丸8年を迎え、9年目に入りました。)
大蔵高丸周辺は緑豊かな高原の趣があり、
鈴蘭をはじめたくさんの高山植物が楽しめた縦走路でした。
そして今年のGWに、一番南端にある「滝子山」登山がようやく実現したのです。
H25年5月6日・「滝子山」登山
八王子で7時29分発の特急「あずさ1号」に乗るために、5時半前に家を出発、
主人に車でJRの最寄り駅まで送ってもらいました。
途中、コンデジカメラを忘れたことに気がつきましたが、
取りに戻る時間はありませ~ん
私ボケたのかしらとショックを受け、電車に乗ると
東神奈川で合流する山仲間のKさんから寝過ごして1台遅い電車になったとのTEL
25年近く一緒に山をやっていますが、お互いこんな事初めてで
同じ歳同士、ボケたのは私だけではなかったわ。
八王子での乗換えを走って、どうにか「あずさ1号」に間に合いました。ホッ
7時55分に一駅目の大月で降りて、予約していたタクシーで「道証地蔵」(○印)まで入りました(4000円強)
ここから登れば標高差は700m、歩行時間2時間40分で頂上に立てるのです。
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この滝を横切り、沢とはつかず離れずの距離で登っていきます。
3人の携帯電話で撮ったボケボケの写真を並べますが
それぞれ画像のサイズが違っていて、レイアウトにひと苦労
この先、沢にはいくつもの滝がかかり、道は滝場を大きく巻いていきます。
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今回の山登りはマップタイムが5時間40分の大きな山ですから、
重い一眼レフカメラは最初から諦めて、ザックに入れませんでしたが・・・
この美しい新緑をデジイチで撮りたかった~
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沢の流れが再び足元近くになったころ、廃屋の丸太に座りひと休みして
オムスビを食べました。
やがて前回歩いた「大谷丸」へ向かう標識が現れます。
今回大谷丸から滝子山までを繋げれば、大菩薩嶺から続く縦走路は完璧なのですが・・・
ロングになりすぎて体力的に自信が持てず、泣く泣く「滝子山」だけとしました
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防火帯が終わり樹林の中を軽く下ると、水溜りのような「鎮西池」
傍らの鎮西八郎為朝の伝説を残す「白縫神社」の小さな祠にお賽銭を上げ
登山の無事を祈りました。
(私の携帯の電池はここで切れました)
そこから急坂が続き、稜線に出たところが初狩方面への分岐
西へひと登りすると、標高1620mの標識や「ここが頂上」の標識が立っていました。
「滝子山頂上」からは三つ峠の向こうに「富士山」がそびえていました。
歩き出して丁度3時間、12時少し前です。
西側の一段下がった所まで行ってみると、南アルプスが霞んで見えました。
頂上でオムスビを一個食べてから、標高差1150mの下りに備えて
膝用サポーターをグルグル巻きました。
そのままヒョイと立ち上がったら、右足の太ももがつったぁ~
急いで、漢方のシャクヤク・カンゾウ入りの「コムレケァー」を飲みます。
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ジグザグの「女坂」を下り「檜平」でひと休み
遠くにオレンジ色のツツジが咲いていましたが、残念ながら檜平の回りは開花が遅れているようです。
更に急降下が続き、ぐんぐん高度を落として行きました。
やがて植林された樹林帯の中に入り沢沿いに進めば、頂上からおよそ2時間半で林道終点です。
途中ベンチがしつらえてあるところでひと休み、
足元の開き始めた白い一人静の群落が目を引きました。
藤沢集落を通り、コンクリート道路を1時間歩くと「初狩」の駅です。
タクシーを呼びたかったのですが、大月の駅から来るので時間がかかります。
ならば歩こうと・・・
膝が重くなっていましたが、富士山が見えて森の木々に絡まる山藤も満開
正しい日本の山里の集落という感じの家々は、何処もお花が綺麗で疲れも癒されました。
右に「鶴ヶ鳥屋山」左に「高川山」、後ろに登って来た「滝子山」が見えています。
丁度午後4時に「初狩駅」に到着、歩数32000歩、
休憩時間を入れて7時15分の山行でした。
これでこの近辺の山々も殆ど踏破
秀麗富岳12景も「滝子山」を登ったことで、残りは「奈良倉山」一つとなりました。