花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

初夏の鎌倉ハイキング・その1

2010年06月22日 | 鎌倉散策
梅雨の晴れ間の、30度を越す真夏日となった6月17日(木)
幼馴染のT子さんと一緒に鎌倉を歩いてきました。

横浜線経由ではるばるやって来るT子さんと北鎌倉のホームで待ち合わせましたが、
あまりの人の多さにビックリです。

ほとんどの方々はアジサイ寺で有名な「明月院」方面に歩いていきましたが
我々は右に分かれて「浄智寺」に向かいました。

「浄智寺」

鎌倉5山の第4位に数えられる臨済宗円覚寺派の「浄智寺」の事は、昨年秋にもご紹介していますので
詳しいことはこちらをご覧下さい。

父の転勤で小学校の5年生の時に、東京の中目黒から新潟市に転校した私
最初はイジメにもあったりしましたが、T子さんとは6年生の時に知り合い
中学時代はずっと仲良し4人組の仲間でした。

其の後私は山口県に移り、高校卒業と同時に父の東京本社転勤で東京に戻りました。
新潟の仲間は進学や就職などで順番に上京してきましたが、T子さんだけはそのまま東京で結婚したので、
今でも年に一度は会って交流を深めています。

最近私のブログを見て「ハイキング」に目覚めたようで、
去年の春は「高尾山~城山~小仏峠」と歩きました。
一丁平の桜が綺麗でしたね。


「浄智寺」のお馴染みの山門は鐘楼を兼ねていて、花頭窓をあしらった中国風の造りが特徴です。

今年の4月5月、私は父の病院通いに付き添って心身ともに忙しくて余裕がなく
Tちゃんとのハイキングも梅雨に入ってしまいましたが・・・

この時期は鎌倉のアジサイやハナショウブが綺麗な季節なので、それを絡めて
「浄智寺」からスタートし「葛原岡ハイキングコース&大仏ハイキングコース」を歩くことにしました。

まずは「浄智寺」を見学しましたが、とても嬉しい新発見がありました


ナント、お隣の「東慶寺」でしか見たことがない大掛かりな「イワタバコ」
群落を見つけたのです


境内を一通り見てから、鎌倉七福神の「布袋様」に会うため小さなトンネルをくぐると、
こちら側に三脚を立ててカメラを向けている男性がいました。

「何を撮っているのかな?」と振り返ってみると、トンネル横の崖一面に「イワタバコ」
そろそろ終りに近かったのですが、まだまだ元気に咲いているお花もありました。

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マウスオンでご覧下さい
イワタバコは本州、四国、九州、南西諸島に分布し、台湾にも見られる多年草。
谷間の湿った崖や水の滴る岩壁に着生するお花ですが、このような古い石灯籠の上にまで咲いていました。


布袋様の建っている洞窟の周りにも「イワタバコ」はありましたが
こちらはほとんど終わっていました。

布袋様のふくよかな耳とお腹をなでてから、人の少ない静かな「浄智寺」を後にして
いよいよ「葛原岡ハイキングコース」に向かいました。


こちらは民家でしょうか?

文化人が多くて風情があり、湘南の海にも近い鎌倉生活には憧れます
実際は山が迫って坂が多く道幅も狭くて、消防車や救急車などは家まで来てもらえない場合があるようです。


浄智寺から坂を登って5~6分も行けば、いつのまにか深い緑の中のハイキングコースとなります。

蒸し暑い日でしたが、この林の中は爽やかな風が心地よくて、気分爽快に歩けました。


何人かの小学生のグループとすれ違いました。
「山梨から来た修学旅行生」とか・・・

今どきの小学校の修学旅行は、各自でハイキングもするのですね~
子供にとってはお寺巡りよりは面白いかも・・・

「葛原岡神社」

山道を20分ほど歩くと小さな鳥居が見えてきました。
後醍醐天皇の側近・日野俊基を祀る「葛原岡神社」です。

日野俊基は鎌倉幕府の倒幕の謀議に加わり、正中の変(1324)で捕らえられいったんは許されますが、
元弘の変(1331)で再度捕らえられ、翌年ここで処刑されました。

鳥居をくぐると左手にアジサイが♪綺麗な青紫がカメラでは上手く出なくて・・・
右手の池にはハナショウブ♪梅雨のさ中に生き生きと咲いていいました



明治天皇が日野俊基に従三位を贈り、地元有志と全国の崇敬者の協力により明治20年に創建されました。
神社の南側に日野俊基のお墓があります。


近年、新しく建て替えられたようですが、私たちも「昇運の神龍」に深く頭を下げお参りしました。

このすぐ横には「日野俊基・終焉の地」の石碑が建っています。
鎌倉はどこを歩いてもいにしえ人の息づかいが感じられますね。

神社の前はあちこちにベンチがしつらえてあり、木陰の涼しい所で持ってきたオムスビを食べました。

東京で結婚し温かな良い家庭を作り、立派な息子さん2人を育てた良妻賢母のT子さん。
今ではご主人の実家のある島根へ、介護のためにご夫婦で通うとても良いお嫁さんでもあります

それゆえか?「長男の嫁が孫を連れてしょっちゅう自分の実家に行くのが気になるのよ」
「せめて我が家に来るのと五分五分にして欲しい・・・」
同じ様に息子しかいない私の前では、幼馴染という気安さもあり彼女の姑としての本音が出ます。

「今の日本は母系社会なのよ。周りを見ても自分を振り返ってもそう感じるわ」と私が言うと
「島根では違うのよ。娘は他家に嫁に行った身、息子があくまでも直系なのよ」とのこと。

この問題は深すぎて結論はでませんが・・・

「独立した息子一家の事はあまり気にせず、これからは大いに自分の世界を楽しみましょう
「1年に一回とは言わず、秋になったら叉ハイキングに行こうね」となりました。



コメント (24)
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