花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

萌黄色に輝く「高尾山」

2009年04月22日 | 山シリーズ

「春に三日の晴れ間なし」と言われていますが・・・
そんな猫の目のように変わるお天気の合間をぬって、4月16日(木)、八王子に住む幼馴染のT子さんを誘い、山桜と新緑の競演が美しい「高尾山~城山~小仏」と歩いてきました。

彼女は山登りの初心者ですから無理をせず、まずエコーリフトを使って山上駅に向かいました(他にもケーブルカーがあります)
早速のお出迎えは、黄色い桜「ウコンザクラ」です



木々に囲まれた山上駅前の展望台のベンチで、自販機で買った暖かいコーヒーを飲みながら、まずは半年振りの元気な再会を喜びながら、今日のコースの説明です。
「薬王院は行った事があるそうなので、今日は新緑が楽しめる4号路の吊り橋コースを行きましょう」

爽やかな緑のそよ風を感じながら、まずは「薬王院・浄心門」を目指しました。


この道を真っ直ぐ進むと「薬王院」経由で高尾山頂上に向かう1号路です。
お参りが目的の人々やハイキングの人々で賑わう、メイン道路ですね。
私たちはこの門の手前を右に入り、4号路から高尾山頂上(1.5km・45分)を目指しました。



この4号の「吊り橋コース」は、北側斜面の温帯林を横切り山頂に向かうコースで、春の芽吹きの頃はイヌブナの新緑が素晴らしい景色を見せてくれます

「主人と”新撰組・土方歳三の足跡を尋ねて”という講座に参加して高尾山に行って来たのよ。登山靴や山の道具をそろえたりして大変だったゎ」と・・・
以前会った時に聞いたT子さんのこの言葉を思い出し、「桜と新緑が綺麗な季節に一緒に歩きましょう」と誘い出しました。

T子さんは、父の転勤で新潟市に引っ越した時に親しくなった私の少女時代からの友人です。
小学校の6年生の時からのお付き合いですから、かれこれ50年の親交が続いている事になるのですね~
ビックリ



我が家の庭のニリンソウはそろそろ終りですが、ここでは元気に咲いていました。



そして散策路の脇にはたくさんの「スミレ」
こちらは「タチツボスミレ」でしょうか?

高尾山には固有種の「タカオスミレ」をはじめ、25種類ものスミレが確認されており、田中澄江さんの「花の百名山」にも紹介されていますね。



突然色鮮やかな萌黄色の新緑が目に飛び込んできました。
吊り橋です。
橋から見下ろす谷は行の沢と いって蛇滝の水源でもあります。


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マウスオンで音楽と一緒にご覧下さい
「絵」になる風景です。

年に1~2回、都心で会うことが多いのですが、たまにはこうした自然の中で一緒の時間を過ごすのもいいですね。Tちゃん
私は仲良し4人組の中でも、特に控えめで優しい心配りが出来る貴女が大好きよ



途中のベンチで一回休憩して、最後の登りを頑張ります。もう頂上の建物が見えていますね。
「ほんの少しの休憩でも、疲れが取れるのね」
「そう山では5分の立ち休みをタバコ一本休憩、10分の座り休みをタバコ二本!と言ってとるけど、それだけでも苦しさはだいぶ収まるのよ」
”高尾山は子供でも楽に登れる山だから”と、ついつい私のペースで歩いてしまいがちで反省しましたが、彼女はとても元気に歩いていました。



鎌倉でたくさん見た「ヤマブキ」がここでも咲いていました。
我が家の庭にも八重咲きのヤマブキがありますが、私は断然この一重がお好みです。


ようやく「頂上」に到着です。遠足の小学生がたくさんいて賑わっていました。
ここの桜はほとんどが終わっていましたが、これから行く一丁平のヤマザクラに期待しましょう。

山頂は十三州見晴台。
文字通り十三州が見えそうです。ちなみに十三州とは関八州(武蔵、相模、上野、下野、常陸、上総、下総、安房)とその外側になる越後、信濃、甲斐、駿河、伊豆を指しています。                      


名だたる山々が見渡せる「高尾山頂上」ですが・・・
この日は霞んでいて「富士山」すらも見えなくて



去年1月の「シモバシラの氷花」を見に来た時にこの展望台から写した画像ですが、雰囲気だけでもご覧下さい。

前回は山仲間のYさんと、一番南側の「稲荷山コース」を下から登ってきましたが、今回は北側のイヌブナの林の中の道を行きました。
高尾山には他にもたくさんの散策路がありますので、シーズンを変えて何度でも楽しむ事ができそうです。

何しろフランスの「ミシュラン社」発行のフランス語で書かれた日本旅行ガイドにおいて、観光地として三ツ星をとった高尾山です。
富士山、松島、日光、京都、奈良といった有名観光地とともに高尾山が三ツ星をとった理由は、東京都心から約50kmという場所にありながら、ここには冷温帯から暖温帯の木々からなる美しい林が広がっているという自然環境面が評価されたからなのだそうです。

私たちは、混雑する頂上では休憩せずに奥高尾縦走路に向かって歩き出しました。
「お昼はサクラの下で食べようね」・・・



コメント (22)
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