波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

小沢昭一的な絶対反対のこころ

2022年02月22日 | 日記・エッセイ・コラム

あの小沢昭一さんの言葉。「何はなくとも、うまい米にうまい味噌汁、うまい塩せんべいとつぶし餡の安物の餅菓子類、・・・これだけをお恵み下さい。そうすれば、おとなしく、人間として暮らします。ついでに申しあげれば、私の場合゛戦争反対!゛もこの四つの生活最低条件を守るため」。
戦争反対を6・3・3・4年間も習い、その倍以上長く教えた波風氏だが、シンプルかつ腹の底に響くこんな「嫌だ」の叫びは他に知らない。好きなものが食べられないなら死んだも同然と思う波風氏だけかもしれないが。

五輪の陰に隠れて、政権が「敵基地攻撃能力」検討などと、「専守防衛」の話を広げる広げる。ウクライナの米露対立がいつ何時この国の参戦と無関係と言い切れない時代に。再度、小沢氏の言葉「第1位 戦争 敗戦後の焼け跡で、戦争さえなければ、あとはどうなってもよろしいと思った。・・・平和のための戦争とやらもノーです。だってあの戦争も『東洋平和の為ならば、なんで命が惜しかろう・・・(露営の歌)』でしたから」(「私の二十世紀十大事件」から)。この方、若かりし頃はゴリゴリの軍国少年、当時最難関エリートの海軍兵学校最後の卒業生。この方の、『君が代』ほど最高に無責任なヨイショ、超ヨイショの歌はないという話もすごい。

付箋付けて読む随筆集。外しながら再読しまた笑う。「偏屈で無く、複雑な・・・というより、間口の広い、フトコロの深い頑固、偏屈になりたい」、「♪愛があるから大丈夫なのを、不安なの、にして欲しい。そうしないと間違いなく瀬戸の実家にまた戻ってきます」、「七〇歳のじいさんになったらどんなばあさんにちょっかいだすか知りませんけど、ボクが好きなタイプは結局『賢い女』・・・かなり賢くなきゃいけないんですが、なかなかいないからだいたい賢い程度で」、「世界中どこの民族でもみんな、いい意味での遊ぶために働く。怠けることではなく、悔いのないように楽しい人生を送る」、「おのれの死について考えていると、しみじみした気分が湧いてきてタマシイが休まる」、「全裸の姿を鏡に映してご覧になるといい・・・・いつまでも若いと思うのは嫌い」、   もっとあるがこの辺で止めておく、少しでも書き残せてヨカッタ、ヨカッタ。 


久しぶりに図書館開館。小沢さんの『小沢昭一 百景 随筆髄談選集』の残りを多めに借りて来よう。また、コロナ休館あるかもしれない 『芸人』というのは小沢さんみたいな人。プロダクションやマスコミの呼称(自称までいる)は前から違和感だけ画像は、波風製菓の揚げかきもち。サクッと軽い、売ってるのより美味い(笑)元は市販切り餅だけど吹雪の合間に、ガラス戸塞いでいた落下雪を除雪。出来たアイスキャンドルどこに飾ろうかなあ。 

コメント    この記事についてブログを書く
« WILD FOX №34/帰り道 | トップ | 感情を言葉にする読書 »

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事