波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

ぶどう

2012年10月24日 | 読書

Photo_2                       与田準一


ぶどうのように、
ひとつ ひとつが
まるく。


ぶどうのように、
みんなが ひとつの
ふさになって。


ぶどうのように、
ゆったりと
においも あまく。


ぶどうのように、
よろこびを
ひとから ひとへ。



退職された先生から自家製の「巨峰」いただく。こんなに粒が大きく甘いのを作ることができるんだ。イラストはそれを木炭とクレパスで短冊に。この詩、句読点や間を意識して読むと、一粒一粒の重みや色や味が浮かび心が温かくなってくる。「草にすわる」(市河紀子選詩:理論社)から。絵や詩は、一つしかない人生を幾重にも楽しむための仕掛けだと思う。  

コメント    この記事についてブログを書く
« 一言多いですが【「格付け」編】 | トップ | 【その83】 ブーツ贈呈 »

読書」カテゴリの最新記事