「和食を上手に作るためには、道具や食材や自らの手を浄(きよ)めることから始め、常に始末をつけながら料理すること」と土井善晴さん。これを引用した雑誌(前出『別冊太陽 一汁一菜の未来』から)が、時間・場所・道具のいちいちにけじめをつけてから次に進むことは、『きれい』を維持し、更新しながら作業することと解説し、そんな仕事・家事の出来る人は料理も上達が早いはずだと結論づける。
専業主夫歴まだ5年の波風氏だが素直に納得。どんな分野でも、きれいな仕事の出来る人は他の手仕事の上達も早くてきれいだと思う。けじめをつけた仕事の出来る人は、段取りもそうだが出来上がった後のことも考えている。こういう人生訓が、残る人生に直接反映するなら今からでも遅くない大切さだ。家事は日常で単調な繰り返しだからいつでも手が抜ける、それを一定のレベルでたんたんと最後の最後まで続けられたら実にきれいな人生だったと言えるのではないかな。難しいことだが。
前回ブログで若い人の政治意識が不安と書いたが、若い人が加速度的に少なくなっていることが根本的不安。若い人が安心して子どもを育てる喜びを持てないんだから、最悪家事で気をつけていること。ヤカンや鍋で沸かした湯を動かす時、階段の登り下り、そして食器や食材はもちろんだが俎板(まないた)と自分の手を浄めること。「清める」でなく「浄める」なんだね、精神でなく物資
画像は波風兄妹の60年前ぐらい前。昔はこんな子どもたちがいたるところに湧き出ていた(笑)