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人間も食う地球外生命体「ライフ」2017年制作 2017年7月劇場公開

2018-01-10 16:08:16 | 映画

           
 ISS(国際宇宙ステーション)火星ピルグリム7計画遂行中のクルー6名、司令官通称キャット(オルガ・ディホヴィチナヤ)、医師デビッド(ジェイク・ギレンホール)、検疫官ミランダ(レベッカ・ファーガソン)、航空エンジニア ローリー(ライアン・レイノルズ)、システム・エンジニア ショウ(真田広之)、宇宙生物学者ヒュー(アリヨン・バカレ)だ。

 ヒューはピルグリムが8ヶ月をかけて持ち帰った火星の土のサンプルからある種の個体を取り出した。一向に動きが見られない。マイナスの気温からプラスまでも反応がない。原生代の地球に近い環境、酸素を少なくし二酸化炭素を多くすると反応を見せた。

 まだ試験管の中にいる地球外生命体の誕生。地球では小学生が学校の名前「カルビン」と名付けた。ヒューの観察では、いくつもの細胞が集団で動き出した。電気的活動を共有、神経回路網に似ている。数兆もの細胞が協力し合う大きな一つの生命体。

 大多数の多細胞物と違いカルビンの細胞は単独でも機能する。それぞれの細胞に存在するのが、筋細胞、神経細胞、視細胞、全身の細胞すべてが筋肉であり、脳であり、目である。環境と作用しあう手段を持ち、それは原始の付属器官のようだ。

 海に漂う藻のような優雅なものから成長して、タコの頭をとった足だけの姿の生き物がヒューの手に絡みつく。ものすごい力で締め付けてくる。最初に犠牲になったのはローリー。カルビンが口から体内に入り内臓をむさぼり食っているのかローリーの口から血液が飛び散る。人間を食ったカルビンは一段と成長した。

 この生き物を地球に持ち帰るわけにいかない。このステーションで処理する必要がある。もし出来なければ我々は永遠に宇宙をさまようことになる。崖っぷちの戦いでまだ生きているのは、デビッドとミランダになった。

 デビッドは提案した。「救命艇にカルビンを誘い出す。君は救命艇Bに乗って地球に帰還してくれ」「宇宙のかなたへ行ってしまうの? 私が行く」「ダメだ。俺は宇宙に長い。80億人のバカがいるところへ戻りたくない」かくしてデビッドは自身の墓場を宇宙と決めた。ところが、ところがである……。この映画の続編が必要と思うがな。

 得体のしれない生命体との戦いはスリル満点で、無重力の環境も面白い。カルビンの命名に地球と交信した時、小学生の質問に「トイレはどうするんですか?」ショウが丁寧に答えていた。実際の国際宇宙ステーションでもやっていることなのだろう。トイレは重要な問題だよね。

製作費5800万ドル 興行収入1億3千万ドル。
  

  
監督
ダニエル・エスピノーサ1977年3月スウェーデン、ストックホルム生まれ。サスペンス、アクション、ミステリーが今までのジャンル。2012年デンゼル・ワシントン主演の「デンジャラス・ラン」、2015年トム・ハーディ主演「チャイルド44森に消えた子供たち」など。

キャスト
ジェイク・ギレンホール1980年12月カリフォルニア州ロサンジェルス生まれ。
レベッカ・ファーガソン1983年10月スウェーデン、ストックホルム生まれ。
ライアン・レイノルズ1976年10月カナダ、ブリティッシュコロンビア州バンクーバー生まれ。
真田広之1960年10月東京生まれ。
アリヨン・バカレ1971年イギリス、ロンドン生まれ。
オルガ・ディホヴィチナヤ1980年9月ロシヤ生まれ。 


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