いよいよ最後の二寺になった。九番目は、札所三番の常泉寺。地方道11号線から住宅に挟まれた細い道を行くと駐車場がある。両側に田んぼが広がっていてその先に森を背景に常泉寺はある。
弘化4年(1847年)に消失したが、安政5年(1858年)に再建された。本堂左手の観音堂は、明治3年(1870年)に秩父神社境内にあった蔵福寺の薬師堂を移築。軒には見事な海老紅梁の龍の籠彫(かごぼり)を見ることが出来る。この籠彫というのは、彫刻の技法の一つ。籠のように内部を透かし立体的に彫り上げる方法。本尊は、聖観世音菩薩
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田んぼに囲まれた常泉寺への道
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薬 師 堂
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龍の籠彫
そして最後の十番目。札所十番大慈寺(だいじじ)。同じ地方道11号線にある。道の脇に駐車場があった。ほんの少し歩く。石段を上がると仁王門がある。仁王像を撮ろうとしたがムリだった。撮影の便宜がない。延徳二年(1490年)秩父大宮郷の広見寺の東雄朔方禅師によるとも、明応二年(1391年)に同じく東雄禅師による再興ともいわれている。本尊は、聖観世音像で恵心僧都の作と伝えられている。
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仁 王 門
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本 堂
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