共和党の第37代リチャード・ニクソンアメリカ合衆国大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件」というのがあった。1972年の大統領選挙中、1972年6月17日ワシントンD.C.にある民主党本部に何者かが盗聴器を仕込むために侵入したが、警備員に発見され警察に逮捕されだ。これが事件の始まりであり政権崩壊の端緒となった。勿論政権は否定する。
ワシントン・ポスト紙はこの問題を取り上げ、徐々に政権を追い詰めていく。記者は情報源を明かさず、単に「ディープスロート」と説明するだけ。のちに「ディープスロート」がFBI(連邦捜査局)の副長官マーク・フェルトであることが33年後、本人が公表した。それを映画はマーク・フェルトをリーアム・ニーソン、その妻オードリー(ダイアン・レイン)でつぶさに描く。
かなり地味な映画でワシントン・ポスト紙の記者とがらんとした駐車場やさびれたダイナーでの情報交換場面がミステリアスに感じる程度。
それよりも、共和党であることが共通している今のトランプ政権が、このときのニクソン政権と酷似しているのが興味深い。先のセッションズ司法長官を更迭したトランプ大統領。
司法省の機構、FBI(連邦捜査局)、ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)、DEA(麻薬取締局)、USMS(連邦保安局)というお馴染みの組織がある。
後任の司法長官によっては、これらの機構への関与の度合いが図れるというもの。いくら大統領といえども独立機関であるFBIに直接命令することは出来ない。正義は何人も犯さざるものなのだ。野党民主党はすでにいきり立っている模様だ。
2017年制作 劇場公開2018年2月 原題「MARK FELT」
監督
ピーター・ランデズマン出自未詳
キャスト
リーアム・ニーソン1952年6月イギリス、北アイルランド生まれ。
ダイアン・レイン1965年1月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
ジョシュ・ルーカス1971年6月アーカンソー州リトルロック生まれ。
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