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同性婚が合憲にまで発展したローレルとステイシーの苦闘「ハンズ・オブ・ラヴ手のひらの勇気」

2017-06-22 15:55:38 | 映画

ウィキペディア「ハンズ・オブ・ラヴ手のひらの勇気」のあらすじのmuseitiによる投稿は、このwebページの作成者によるものです。
              
 これは実話である。ニュージャージー州中央部東、大西洋岸ジャージー海岸に位置するオーシャン郡の刑事ローレル・へスター(ジュリアン・ムーア)49歳は、車で1時間も走ったところにあるバスケット・ボールのチームでその町のチームと対戦した。

 そのチームに若いステイシー・アンドレ(エレン・ペイジ)がいた。ステイシーはローレルに向かってサービスを打った。レズビアン同士、意思は明確に伝わる。試合が終わって外に出たときステイシーがローレルに声をかけた。急速に二人の仲が進みお互い愛し合うようになった。

 ローレルは海を見るのが好きでステイシーとよくジャージー海岸の渚で戯れた。そして二人で住む家を買った。ステイシーは男勝りで車のタイヤ4本の交換を店の最短時間ホルダーの男を破ってみせる。勿論、車の整備もお手のもので、そんな器用なステイシーは内装のリフォームを引き受ける。

 ローンの返済はローレルでステイシーが少し負担すると言っても「気にしないで」の一点張り。愛しい二人の時間は、ローレルのMRI検査で暗転する。末期の肺がんだった。ローレルはステイシーの行く末を心配し、自分の23年間に及ぶ遺族年金の受け取り人にしたいと思った。

 オーシャン郡には管理機能と政策立案機能を持っている郡政委員会がある。選挙で選ばれる5人の委員で構成される。ローレルの案件は、結婚したパートナーでないという理由で却下される。

 ニュージャージー州には、結婚していないが共に家庭生活を送る二人をパートナーと認定するパートナー法がある。委員の一人が「パートナー法では同性のパートナーに年金を残すことを認めている」の発言も別の委員が「警察組合との契約では同居人を受取人にすることができない」また「パートナー法は結婚の神聖を冒す」や「これを認めれば保守的なわが郡では政治的に自殺行為だ」同性愛者に対する理解が未熟な時代ならではの結論に至る。

 警察活動のパートナー、デーン刑事(マイケル・シャノン)に同性愛者支援団体のスティーヴン・ゴールドスタイン(スティーヴ・カレル)から電話が入る。ローレルたちの家でゴールドスタインは明確に言う「支援したい。勿論、政治的目的の同性婚の合憲をめざす」政治的利用を嫌うステイシー。ステイシーに年金を残したい一心のローレルには政治的利用でも構わない。

 しかし、何度かの公開郡政委員会でもローレルたちは情緒的な弁論しかできない。
「23年の警察活動で正義を全うし犯罪を防ぎ犯人を逮捕した」
「地域への貢献は絶大だ。今こそ彼女に報いるときだ」しかし、郡政委員はかたくなだった。法は法だ。一旦決定したことは取り消さない。

 それも風向きが変わり始める。デーンは委員の一人に電話で「年金がないものも、複数からもらうものもいる。郡政委員の中にもいる」その委員は「年金記録をあたれ。ただし私から聞かなかったことに」複数からもらっているという委員が判明する。デーンがゴールドスタインに話すと「知事に電話するよ」

 公開郡政委員会は、一人の欠席委員で開かれ採決の結果、ローレルの案件は承認された。そしてローレルには警部補昇格の吉報を持って署長とデーンが訪れた。その夜、ローレルはステイシーに見守られながら安らかな永久の眠りについた。

 ニュージャージ州議会はパートナー法を改正し全公務員の同性パートナーに年金支給を認めた。ローレルの死から7年後の2013年、ニュージャージー州では同性婚が合法化された。2015年6月26日米連邦最高裁は全米で同性婚を合憲とした。ステイシーは今もあの家に暮らしている。

 ローレルを演じたジュリアン・ムーアの死に行く人をかすれた声とやつれた風貌で表現したし、自らをレズビアンを公言したエレン・ペイジも頑張ったと言える。マイケル・シャノンの控え目で抑えた演技に好感が持てる。しかし、批評家の評価は低い。2015年制作 劇場公開2016年11月
 

 
監督
ピーター・ソレット1976年ニューヨーク市生まれ。

キャスト
ジュリアン・ムーア1960年12月ノース・キャロライナ州生まれ。2014年「アリスのままで」でアカデミー賞主演女優賞受賞。
エレン・ペイジ1987年2月カナダ、ノヴァスコシア州ハリファックス生まれ。
マイケル・シャノン1974年8月ケンタッキー州レキシントン生まれ。
スティーヴ・カレル1962年8月マサチューセッツ州生まれ。

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